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メキシコに新生産拠点 ―車載用モータを起点に 北米ビジネス拡大―【シナノケンシ】
2014年5月8日
シナノケンシ㈱は、来年度下期の量産開始を目途に、精密小型モータの生産拠点としてメキシコ中央部グアナファト州への進出を決定いたしました。
メキシコ進出の目的
シナノケンシ㈱(以下シナノケンシ)は、精密モータの生産拠点としてメキシコへの進出を決定しました。工場の候補地はメキシコ中央部グアナファト州、量産開始の時期は来年度(2015年度)下期を予定しております。シナノケンシは、すでに中国広東省と安徽省にそれぞれ生産拠点がありますが、NAFTA地域(北米)への生産拠点の展開は初めての試みです。
進出の目的は、メキシコに生産拠点を持つ既存顧客の利便性を考え、同じエリアで生産し供給する「地産地消」を高めることと、さらに新規顧客を獲得することによって北米ビジネスをいっそう拡大させるためです。
NAFTA地域は関税が有利なため、すでにメキシコでは自動車産業の集積が進んでいます。顧客にとって、メキシコ生産拠点を利用するその他の利点としては、輸送時間の短縮に加えて、時差を考慮する必要がないこと、また中国以外に生産拠点を分散することによるリスク回避などが考えられます。
車載用モータを起点に北米ビジネス拡大
シナノケンシのメキシコ生産拠点は、操業開始時点の工場規模としては、延床面積約4,000㎡、従業員数80人規模を予定しており、当初はおもに車載用モータの生産工場として稼働させます。
当面の目標として、3年後の2018年度には約20億円の売上規模を目指しておりますが、その後も引き続き、欧米の販売子会社と協力して、車載用モータを起点に、広く積極的に市場開拓を進める予定です、そして、自動車関連業界にとどまらず、各種業界で、メキシコ生産拠点での精密小型モータの受注拡大に注力して参ります。
シナノケンシグループとしての生産拠点は、これによって、日本・中国にメキシコを加えた3拠点体制となり、欧米・アジアに広がる販売拠点と結んだグローバルネットワークで、精密モータの新市場開拓を加速させたいとの狙いがあります。また、シナノケンシでは、メキシコ生産拠点による供給体制の拡充を新規顧客開拓に結び付け、NAFTA(北米)ビジネスの拡大を図るとの展望を持っています。
【参考】シナノケンシグループの海外拠点の状況(国別)
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