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スバル 新型「アウトバック」を発表【富士重工業】

2014年4月18日

富士重工業は、米国ニューヨークにて開催中の2014 年ニューヨーク国際自動車ショーにおいて、新型「アウトバック」(米国仕様車)を世界初公開しました。

1995 年の初代誕生から今回の5 代目モデルまで、歴代アウトバックはその共通した価値として、乗用車、SUV、ステーションワゴンといった異なるカテゴリーの車両の長所を融合するクロスオーバーコンセプトを提供してきました。各モデルの開発では一貫して、スバルのフラッグシップクロスオーバーモデルにふさわしい価値と存在感を追求し、アウトバックがお客様の生活を豊かにするパートナーとしていかにあるべきかを真摯に見つめ開発することで、お客様の信頼を獲得してきました。
今回の新型アウトバックでは、その想いを受け継ぎ、今まで築いてきた信頼関係をより一層強固なものとするため、走りや環境性能*、新型アイサイトや後側方視界支援機能といった安全性能などの機能価値にとどまらず、デザインや質感といった情緒価値においてもその本質を磨き上げ、クロスオーバーモデルのパイオニアとして、お客様へより豊かなライフスタイルを提供します。
* : ハイウェイ走行で33MPG(マイル・パー・ガロン : 1 ガロンあたりのマイル走行距離)。2.5i の当社計測値。


【商品の主な特長】

■ 商品コンセプト
アウトバックはその誕生以来、乗用車の快適性、SUV の走破性、ステーションワゴンの積載性を併せ持つという、スバル独自のクロスオーバーコンセプトを提案することにより、世界中のお客様から愛され続けてきました。新型アウトバックの開発においても、このスバル独自のクロスオーバーコンセプトを徹底的に磨き上げ進化させることを目指して開発してまいりました。また同時に、様々なフィールドでの性能を極めるだけでなく、デザインについても、アクティブなライフスタイルのパートナーにふさわしい力強さと高い質感を追求するなど、スバルクロスオーバーモデルの最上級車種に求められるあらゆる進化を盛り込みました。
ドライバーの信頼に応え、その豊かなライフスタイルを支える心強いパートナーであり続けることこそが新型アウトバックがお客様に提供する最大の価値です。


■ デザイン

<エクステリア>
スバルのフラッグシップクロスオーバーモデルにふさわしい質感と高い機能性をデザインでも表現することを目指し、デザインテーマを「“アウトバック”を極める」としました。乗用車とSUV の長所を併せ持った特徴的なシルエットと豊かなロードクリアランス、一目でライフスタイルの広がりを連想させるタフ&ラギッドなスタイリングといった、これまでアウトバックが築き上げてきた特有のスタイルをより強く表現することを目指しました。
・  基本となるプロポーションでは広く快適なキャビンを継続しつつ、ダイナミックで安心感を伴うボディ造形とサイズアップしたタイヤと張りのあるフェンダーパネルによりAWD で路面をグリップする足腰の強さを表現しています。また、丹念に造りこまれた表情豊かなボディ面は、フラッグシップに相応しい品質と車格感をより一層高めています。
・  ボディ下部を取り巻くプロテクションパネルはライフスタイルのフィールドを広げる機能性だけでなく、アクティブでラギッドな印象をアピールします。また、大型フロントフォグランプや機能的なルーフレール、圧倒的なロードクリアランスなどを備えることで、アウトバック特有のスタイリングをさらに進化させました。
・  フロントはバンパーとの一体構造を採用したヘキサゴングリルとホークアイランプによるスバルのファミリーフェースを構成しつつ、そのフロントノーズから始まる立体的な造形をボディへ連続させる事で、よりダイナミックな造形表現を実現しました。
・  また、リヤコンビランプにもヘッドランプと共通のモチーフを採用することにより、精悍な印象を前後で統一させました。またテール&ストップランプの光源にLED を採用し質感を高めるとともに、燃費の向上及び夜間の視認性を向上させました。

<インテリア>
「コンフォート&スポーティ」をデザインテーマとし、上質さ、快適さを格段に向上させながら、スポーティなドライバーズエリアやインフォテイメントの愉しさを提供する新世代インテリアを実現しました。
・  運転席周りには立体感のある筒型2 眼メーターと多機能スイッチを備えた3 本スポークステアリングを採用するとともに、メーター中央のディスプレイには大型のカラー液晶パネルを搭載、更に上級仕様ではメーター部にブルーリング照明を配して先進的なスポーティ感を強調しました。
・  堂々としたセンターパネル部には、直感的なタッチ操作が可能でワイド&フラットなセンターディスプレイ*を搭載。新世代のインターフェイスデザインにより見易さや操作性を一段と高め、ナビやオーディオをはじめ各メディアとのコネクティビティを手軽に愉しむことが可能です。
・  また、スバルのフラッグシップクロスオーバーに相応しいインテリア品質として各部の素材や触感にこだわりました。ソフトパッド化されたダッシュボードやクッション厚を増したアームレスト、ドアグリップの断面や触感にまで配慮を重ねることで乗るたびに心地よさを実感していただけます。
* : オプション装着


■ パッケージング/ユーティリティ
視界の良さ、居住空間の広さ、世界最高水準の安全性を極めて高効率なパッケージで実現し、スポーティで力強いスタイリング、明るく広々と開放感があり、ゆったりくつろげる快適な車内空間を実現しました。
・  基本諸元スペックは車両の取り回し性能に影響しないレベルの拡大に留め、ドア構造の合理化、ドアサッシュの薄肉化やルーフ部車体骨格の見直しなど各部をリファインする事で充分な空間を確保しました。特に乗員の肩、肘、腰まわりの空間、後席の足元スペースを広げることで、安全性をさらに高めながらも快適な車内空間を実現しました。
・  A ピラーを前出ししキャビンエリアを拡大、またドアミラーのショルダーマウント化やフロントパーテーションガラスの採用により、ドアミラー前方の死角を減らし、前方視認性を高めました。これにより安全性、室内の開放感を一層向上させました。
・  クロスバータイプのルーフレールにロープフックを新規採用するとともに、自転車などをルーフに積み込む際に足を置くことのできるステップをサイドシル上面に設定することで、より多彩で確実な積載性を実現しました。
・  パワーリヤゲート*を採用し、リヤゲートを電動で開閉可能にするとともに、任意のリヤゲート開度設定メモリー機能や、反転機能を採用することで、ルーフキャリアに長尺物を積載した時のリヤゲート開閉など、幅広いシーンでの優れた利便性を実現しました。
* : オプション装着


■メカニズム
<シャシー&ボディ>
クラスを超えた高い走行性能を追求し、シャシー、ステアリング、サスペンション、ブレーキ等あらゆる点を見直し、豊かなロードクリアランスと操縦安定性を更に高い次元で両立し、乗り心地についても1ランク上の上質な走りを実現しました。
・  ボディやサスペンション取付部の剛性を高め、サスペンションのしなやかさを損ねることなく、かつアウトバック専用のアライメントを新規設定することで腰高感を抑え、ロールを抑えた質感の高い走りを実現しました。
・  サスペンションは作動フリクションを低減し、スタビライザーの効率を向上させるよう基本レイアウトからの効率向上を徹底的に追求、フロントストラット、リヤショックアブソーバーの最適化と合わせて、操縦安定性と乗り心地を更に高い次元で両立し、1 ランク上の上質な走りを実現しました。
・  リヤサスペンション及びその車体への取付部の剛性を高める為に、フレーム形状を一新させ、乗り心地の向上とフロア、シートの振動を低減させました。
・  ステアリングはギヤ比を従来型の16.5:1 から14.0:1 に高め、ダイレクト感と俊敏性を向上しました。軽量・小型・高出力性能のコントロールユニット内蔵電動パワーステアリングを採用するとともに、モーター出力の向上と細かなモーター制御を行うことで正確かつ自然な操舵感を実現し、燃費性能向上にも貢献しました。
・  アクティブトルクベクタリングを採用し、旋回性能、操舵応答性の向上を実現しました。
・  電動パーキングブレーキをリヤブレーキキャリパ内蔵式とすることにより、応答性とともに静粛性を向上しました。
・  外観の質感向上と合わせて、走行時の空気抵抗低減も実現しました。特に車両後方の空気の流れを改善することで、旧型比10.6%の改善を実現し、高速走行時の燃料消費低減にも大きく貢献させました。

<AWD制御>
・  スバル独自のシンメトリカルAWD に加え、滑りやすい路面などで、エンジン、4 輪の駆動力、ブレーキなどを最適に統合制御して、悪路走破性を高めることのできるX-MODE を採用しました。下り坂で低速を維持した走行を実現するヒルディセントコントロール制御も設定することで、ドライバーの安心感を向上しました。

<エンジン>
□2.5ℓ水平対向4 気筒DOHC NA エンジン

FB25 型水平対向エンジンの中速トルクを上げ、実用域での扱い易さや軽快な走りを実現しました。
また、吸排気系、燃焼系を中心に大幅な進化を織込み、燃費性能の向上も果たしました。

・  インテークマニホールド、TGV(タンブルジェネレーションバルブ)は従来型の構造を踏襲しつつ、TGV のバルブ位置と吸気ポート形状をよりシンプルにすることにより、高回転領域の体積効率と低回転領域の燃焼効率を両立させ、出力および燃費性能向上を実現しました。
・  吸気音をチューニングし、心地良いエンジンサウンドを実現しています。

□3.6ℓ水平対向6 気筒DOHC NA エンジン
スバルが長年にわたり性能を磨き上げたEZ 型水平対向エンジンを高トルク対応リニアトロニックと組み合わせることで、ドライバビリティ向上と燃費性能向上を図りました。
・  更なる環境対応を可能とするマイコンを搭載し、より軽量となった次世代ECU を採用しました。

<トランスミッション>
□リニアトロニック(2.5ℓ/NA)
従来型より採用したリニアトロニックを環境性能と動力性能の両面で進化させ、燃費性能の向上を図りました。また、リニアトロニック特有の滑らかな変速性能と同時に、新ステップ変速制御や6 速マニュアルモードのパドルシフトを採用することで、常にドライバーの意思に忠実かつ軽快な走りを併せ持つ走行性能を実現しました。
・  トランスミッション内部のフリクション低減により燃費性能の向上を図るとともに、ダイナミックダンパー追加などにより振動騒音を低減し、走行時の静粛性の向上を実現しました。

□高トルク対応リニアトロニック(3.6ℓ/NA)
3.6ℓ水平対向エンジンに高トルク対応リニアトロニックを組み合わせることで、動力性能と環境性能を高次元で両立しました。従来型の高トルク対応リニアトロニックに対して、トルクコンバータ、オイルポンプ、前後進機構を新設計するとともに、新ステップ変速制御や6 速マニュアルモードのパドルシフトを採用し、ドライバビリティ、静粛性の向上を図りました。


■ 安全
高い強度をもつボディ構造をベースに、伝統のアクティブセーフティ性能とパッシブセーフティ性能の両者をさらに進化させることで全方位の安全性能を高めました。予防安全機能と運転負荷軽減機能を大幅に進化させた新型アイサイトや、BSD(Blind Spot Detection:死角検知機能)・LCA(Lane Change Assist:車線変更支援)・RCTA(Rear Cross Traffic Alert:後退時支援)から成る後側方視界支援機能、及びコーナーの曲がり方向に合わせて前方の夜間視界を確保し易くするSRF (Steering Responsive Fog Lights)、を新規採用しました。

<予防安全>
◆新型アイサイト*
・  ステレオカメラを全面的に一新し、視野角、視認距離を約40%拡大することで、プリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロールといった予防安全・運転負荷軽減機能を更に進化させた新型アイサイトを採用しました。

◆SRF (Steering Responsive Fog Lights)*
・  SRF の採用により、コーナリング時に片側フォグランプを自動で点灯させ、夜間のコーナリング時の視認性を向上しました。対向車への配慮として、ステアリング操舵角、走行スピードに反応して自動点灯、消灯制御することが可能です。

◆後側方視界支援機能*
(1) BSD(Blind Spot Detection:死角検知機能)
・  後方視界がC、D ピラーに遮られて死角となってしまうエリアに存在する車両を検知して、LED ランプを点灯させることでドライバーに注意を促します。
(2) LCA(Lane Change Assist:車線変更支援)
・  隣車線において高速で接近中の車両が存在している状態で、ドライバーがウィンカー操作をした上で車線変更を試みた場合、ドアミラーに付いているLED ランプが点滅することで、ドライバーに対して警告を行います。
(3) RCTA(Rear Cross Traffic Alert:後退時支援)
・  後退時に左右から接近してくる車両を検知し、衝突の危険性があると判断した場合にドライバーに警報音を発します。ドライバーがギヤをリバースに入れて後退中に、左右から車両が接近してきた場合に、ドアミラーに付いているLED が点滅するとともに、リヤビューカメラ表示モニター内にアイコンを表示し、スピードメーターから警報音を鳴らすことで、ドライバーに対して警告を行います。
* : オプション装着

【新型アウトバックの主な仕様】(米国仕様)


* : リニアトロニック : フル電子制御自動無段変速(CVT)





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