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日本国内で運送会社向けの「運送車両向け計算アプリ」を公開【ランクセス】

2014年4月8日

「タイヤの日」に合わせ、燃料消費削減およびCO2排出量低減を実現する「エコタイヤ」を推進
低燃費タイヤの普及率、乗用車向け夏用市販用タイヤの約45%に

ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス(LANXESS)は、4月8日の「タイヤの日」に合わせて、ランクセスが開発した「運送車両向け計算アプリ」の日本語版を公開したことを発表しました。このアプリは、運送会社向けに設計された計算プログラムで、「エコタイヤ」の推進を目的に開発されました。

このたび公開された「運送車両向け計算アプリ」は、ランクセスがミュンヘン工科大学と協力して開発、webサイト上(URL : http://fleet.lanxess.co.jp/jp/)で簡単な登録を行うことで、無料でご利用いただけます。同アプリを使用することで、運送会社は保有車両を「エコタイヤ」に切り替えた場合、どれくらい燃料を削減できるかを自社で試算することができます。

日本国内のトラック用タイヤは、2013年時点で市販用タイヤ市場の27%を占めています。さらに、トラック輸送は、国内貨物総輸送量の90%以上を担っています。従って、運送会社が「エコタイヤ」をより多く導入することで、大幅な環境メリットが期待されます。

国土交通省は最近、「エコタイヤ」の導入に対する補助金(総額 25億円)の実施を発表しました。
これは、12トン超の事業用トラックを対象とし、2014年3月までに、保有する全てのトラックにエコタイヤを導入するなどの条件に適応した運送会社が対象となります。


【ランクセスが提供する「運送車両向け計算アプリ」(日本語版)イメージ】


路上テストによって確認 : 「エコタイヤ」装着のトラックは大幅な燃料費削減の可能性
ランクセスは 2013年8月~10月に、化学業界向けロジスティックスプロバイダーの独TALKE(タルケ)社と共同で、欧州においてトラック用タイヤの路上テストを実施しました。その結果、「エコタイヤ」を装着したトラックは、従来よりも燃料消費を約8.5%低減し、それにより、運送会社やロジスティックス会社は、年間数百万ユーロ(数億円)の経費の削減が可能となるとの試算結果も出ています。グローバルに技術サービスを提供する世界有数の第三者認証機関であるテュフラインランド社は、本テストのすべての結果を認証しました。

ランクセスのタイヤ向け製品と技術
タイヤ産業向けの高性能合成ゴムの世界有数のメーカーとしてランクセスは、トレッド、サイドウォール、インナーライナーなどの用途向け高性能ゴムの幅広いポートフォリオを提供しています。

特に「エコタイヤ」は、Nd-BR(ネオジウム触媒ポリブタジエンラバー)とSSBR(ソリューションスチレンブタジエンゴム)の両方を含むゴム配合により最適な性能を達成することができます。

「エコタイヤ」のトレッドとサイドウォールに使用されるNd-BRは、タイヤの転がり抵抗を低減し、燃費向上に貢献します。さらに、Nd-BRは優れた耐摩耗性を備えているため、タイヤの耐久性を高める重要な役割を果たしています。SSBRは、主に「エコタイヤ」のトレッドコンパウンドに使用され、転がり抵抗を低減し、ウェットグリップ性能(湿潤路面におけるグリップ性能)を向上します。

ランクセスは、最近、高性能タイヤの加工性を向上させる2 つの新しい(EZ)Nd-BRを発表しました。これらの新しいグレードは、改良されたマクロ構造技術により、混合と押出し特性を向上し、結果として高性能タイヤの製造を簡素化します。

ランクセスのゴム分野における専門性は、ゴム添加剤という重要な分野においても非常に重要な役割を果たしています。過酷な環境にさらされるタイヤは、老化防止剤「ブルカノックス®(Vulkanox®)」製品群を使用することで、耐用年数を大幅に向上します。ランクセスの完全出資子会社のラインケミーが提供する加工助剤「アクチプラスト® (Aktiplast®)」は、高充填のジエンゴムコンパウンド向け分散剤および潤滑剤として使用され、高活性シリカ含有コンパウンドにも最適です。

「タイヤの日」
「タイヤの日」は、交通安全に寄与することを目的として、2000年にJATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)と他2団体によって創設されました。毎年4月8日に各地区の警察等と協力し、全国7箇所でタイヤの空気圧点検(無料)をはじめとし、様々な啓発とPR活動(メンテナンスの重要性、タイヤラベリング制度の周知など)が行われます。

日本におけるタイヤラベリング制度と低燃費タイヤの普及率
日本では世界に先駆けて、2010年にタイヤラベリング制度が業界自主基準として制定されました。それ以来、低燃費タイヤの利用は急速に広がり、2012年の普及率は乗用車向けの夏用市販用タイヤの約45%*にまで達しています。これは2010年の普及率(約22%)の倍以上となっています。

ランクセスの「運送車両向け計算アプリ」は、下記のリンクから簡単な登録手続きを行うだけで、無料でご利用いただけます。
URL : http://fleet.lanxess.co.jp/jp/

*出展 : JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)調べ



ランクセスについて
ランクセスは、世界31カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2013年の総売上は83億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 17,300人、世界中に52の拠点を展開しています。主な事業は、プラスチック、合成ゴム、中間体、特殊化学品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス(DJSI World)とヨーロッパ・インデックス(DJSI Europe)および「FTSE4Good」の構成銘柄です。また、世界的なNPO組織CDPの調査から、気候変動に関して優れた取組みおよび情報開示を行っている企業で構成されるCDLI(Climate Disclosure Leadership Index:気候変動情報開示先進企業)に選定されています。
ランクセスについての詳細は同社 URLにてご確認下さい。
www.lanxess.co.jp

ランクセス㈱について
ランクセス㈱は、ドイツに本社を置くランクセスグループの日本法人として、関連会社のラインケミージャパンと共に、国内で14のビジネスユニットを展開しています。主な事業として、世界の生産拠点から化学品を輸入し、幅広い製品群を自動車、タイヤ、IT、電機・電子製造など、日本のさまざまな業界に向けて販売しています。東京・丸の内に本社をおき、豊橋、姫路に事業所をおいています。ランクセス㈱についての詳細は同社URLにてご確認下さい。
www.lanxess.co.jp

本件に関するお問い合わせ先
ランクセス㈱ コーポレートコミュニケーションズ
TEL  :  03-5293-8005  FAX  :  03-5219-9773
lanxess.japan@lanxess.com

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