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SUPER GTの新型マシンはオフのテストで準備万端 タイトル奪還を狙う4台のNISSAN GT-R NISMO GT500【日産自動車】

2014年3月28日

2014 SUPER GT 第1戦 ― プレビュー


2014年SUPER GT開幕戦が、4月5日・6日の両日、岡山県東部の岡山国際サーキットで開催されます。これで2011年から4年連続して開幕戦の舞台となる岡山では、本番の3週間前となる3月15~16日には公式テストが実施されており、各チームとも意気込み新たに開幕を迎えることになりました。

今シーズンのSUPER GTは、GT500クラスのテクニカルレギュレーション(車両規則)が一新されたことが特徴です。最大の違いはエンジンで、昨年までのマシンが3.4リットル自然吸気V8エンジンを搭載していたのに対して、新型車は2リットル直4の直噴ターボエンジンをしています。またカーボン・コンポジットのモノコックにカウルを被せるというマシンの成り立ちは昨年までのマシンと同じですが、そのモノコックがライバルと同じ“共通部品”を使用することになり、駆動系やサスペンションなど主要な部分の多くに、ライバルと同じパーツを使うことが義務付けられています。

日産陣営としては、昨年と同様に4チームから4台のNISSAN GT-R NISMO GT500がエントリーします。ドライバーは、NISMOがロニー・クインタレッリと松田次生の新コンビとなりました。チームIMPULには安田裕信が移籍してジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのパートナーとなり、KONDO RACINGには昨年GT300のNDDP GT-Rで活躍した佐々木大樹がステップアップし大ベテランのミハエル・クルムと新コンビを組むことになりました。またMOLAは柳田真孝が本山哲とベテランコンビを結成しています。

3月に行われた公式テストはコンディションに恵まれ、2時間のセッションが4回、8時間にわたってドライのまま走り込むことができました。パワーアップし、ダウンフォースが増えたことで新型マシンは一様にスピードアップ。これまでのコースレコード(2004年にミハエル・クルムがフェアレディZでマークした1分22秒404)や、昨年の公式テストでマークされていた1分21秒台の“非公式記録”をも上回る好タイムが記録されています。GT-R勢では#12 カルソニック IMPUL GT-Rと#23 MOTUL AUTECH GT-Rが総合でのトップ3につけた他、#24 D’station ADVAN GT-Rも両日ともにトップ5に並ぶなど、安定した速さを見せています。また#46 S Road MOLA GT-Rも安定したペースで周回を重ね、マシンのセットアップを進めることができたようです。
今シーズンは、ライバル陣営も含めてGT500クラスの全チームが新しいテクニカルレギュレーションのもと横一線スタートになり、新しい時代の幕開けとなります。とは言え、オフの間に全チームがマシンの開発を進めてきており、開幕戦の岡山から、予選・決勝を通じてスピードアップした好バトルが予想されています。そしてGT-Rには、もちろんタイトル奪回の期待が高まっています。

一方、GT300クラスでデビュー3シーズン目を迎えることになるNISSAN GT-R NISMO GT3にも要注目です。今シーズンはNDDP RACINGが星野一樹のパートナーにGTアカデミー初代勝者のルーカス・オルドネス(スペイン)を抜擢。またプライベートエントリーも5台に増えています。#3 B-MAX NDDP GT-R以下、多数派となったNISSAN GT-R NISMO GT3の活躍が予想される、GT300クラスの戦いも見所と言えるでしょう。



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