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新型Audi R18 e-tron quattroを発表【アウディ ジャパン】

2014年3月31日

初のル・マン走行は市内の一般公道
新たなカラーリングと、より燃費効率を高める排気量増大
広範囲のテストを経て新しいコンセプトを選択

3月25日 インゴルシュタット : アウディの2014年WECシーズンは、豪華なショーで幕を開けました。新型Audi R18 e-tron quattroはレースコースではなく、一般公道でル・マン初走行を行いました。過去9回の優勝でル・マン24時間レース最多優勝記録を持つアウディファクトリードライバーのトム クリステンセンが、街の中心部に位置するサン・ジュリアン大聖堂からサーキットまでのルートをドライブしました。

美しい街並みを抜け、特別招待を受けた各国のジャーナリストやゲストが拍手で迎えるウェルカムセンター前の特設会場まで、ブガッティサーキット1周を含めたおよそ10kmのパレードの模様が、多くのTVクルーやカメラマンによって、インターネットライブ中継を含み、世界中に配信されました。革新的なAudi R10 TDIのワールドプレミアで、2006年にパリでの公道走行を体験しているトム クリステンセンは「1997年からル・マンで闘い続けている私でも、こんな経験は初めてのことで、すごくエキサイティングです」とコメントしています。

この異例の演出は、出場者が自分のレーシングカーを運転してサーキットに向かっていたかつてのル・マンを彷彿とさせただけでなく、アウディの最新マシンが多くの人々を驚かせることにもなりました。昨年12月のワールドデビュー時にはブラックにレッドのアクセントが施されていた新型Audi R18 e-tron quattroのボディは、この日、まったく新しいカラーリングで登場しました。ホワイト、シルバー、レッド、そしてブラックを使った新しいカラーリングは、フレッシュで豊かな表情を演出しています。アウディでモータースポーツ等のデザインマネージャーをしているダーク ヴァン ブラッケルは「このカラーリングはたくさんの事柄を象徴しています。メインカラーであるシルバーは、過去のレースでの輝かしい成功を強調していますが、落ち着いた色合いにしたことで、アウディの紳士的なイメージも表現しています。シルバーの次に多く使われているホワイトは、シルバーとの抜群のハーモニーを通じて、非常に軽快な雰囲気を醸し出すと共に、ハイブリッドシステムを表現、非常に複雑なパワートレイン テクノロジーを表しています」と説明しています。ボディの輪郭は、プリント基板に張り巡らされた電子回路を抽象的に表現しています。

次に多いのがブラックです。ブラックは、非常に明確な幾何学的形状を持つ、前後ウイング、フェンダー、ボディサイドに使われています。ダーク ヴァン ブラッケルは「マットブラックを使うことで、グロスホワイトとの絶妙なコントラストが生まれています。ブラックは、軽量設計を表現しています。エンジンカバーの大型フィンをブラックにしたことで、背骨にも似たイメージを表現しています」と付け加えています。そしてアウディのパフォーマンスカラーである特徴的なレッドが、見た目を完璧にしています。塗装を反射性の高い仕上げとしたことで、アウディのロゴやゼッケンナンバーなどを目立たせていますし、全体の中で唯一、前後方向に使われています。レッドの使い方についてダーク ヴァン ブラッケルは「反射性の高い仕上げにしたので夜間は特に見栄えがして、観客の眼に一層印象的に映ります。前後方向に使うことで、ル・マンの象徴であるスピードも表しています。ホイールにも部分的にレッドが使われています。このレッドは、ホイールが回転することで、とてもダイナミックな効果を発揮します」と説明しています。


燃費向上のための排気量増加
今回のイベントで新型Audi R18 e-tron quattroは、新しいカラーリングだけが衝撃的だったわけではありません。テクノロジーの新時代幕開けとも言える、新型パワートレインの基本データが公開されました。簡潔に述べれば、これまで以上に燃費を向上させるため、V6 TDIエンジンの排気量が、従来の3.7リッターから4リッターにアップされました。多くのエネルギー リカバリーシステムをテストした結果、アウディは最大2メガジュールまでエネルギー回生するクラスでのル・マン参戦を決めました。
フロントアクスルに装着されているモーター ジェネレーター システム(MGU)で回生されたエネルギーは、フライホイール エネルギー ストア システムに蓄積されます。アウディモータースポーツ代表のDr. ウォルフガング ウルリッヒは「我々は、広範囲におよぶテストの結果から、今回のコンセプトを選択しました。より効率的なエネルギー消費、サイズ、重量、エネルギー変換の効率、レスポンス、ドライバビリティ、効率的な戦略展開の可能性などを、最適なバランスで実現しつつ、ル・マンで最も重要な耐久性をも満足させられるとの考えから、このコンセプトを選択しました」とコメントしています。

新型Audi R18 e-tron quattroは、4月20日にシルバーストーン(イギリス)で行われるWEC開幕戦で、WECタイトル防衛のシーズンをスタートさせます。





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