マレーシア・タイの自動車部品・産業資材卸売会社の買収～海外での自動車用アフター部品事業に本格参入～【豊田通商】

2014年3月26日

豊田通商㈱（本社：名古屋市、社長：加留部淳、以下：豊田通商）は、海外での自動車用アフター部品事業に本格的に取り組むべく、マレーシアとタイにおける自動車用アフター部品および、産業資材の大手卸売会社であるBorneo Technical （Malaysia） Bhd. （以下、BM社）および、Borneo Technical （Thailand） Co., Ltd. （以下、BT社）の発行済み株式の100％を取得しました。

BM社とBT社は、それぞれマレーシア・タイにおいて都市部だけでなく、地方部も含めた広範な販売拠点網を有しており、部品商や修理店・小売店および工場への直接的な販売力を強みとしています。具体的にはマレーシアで19の販売拠点と15,000店の販売先、タイで11の販売拠点と13,000店の販売先を有しており、どちらもメーカー系列には属さない独立系自動車用アフター部品卸として、最大級のネットワークを有しています。

このたび豊田通商は、マレーシア・タイにおける市販ネットワークを獲得することにより、両国における幅広い顧客層に対し、自動車用アフター部品および、産業資材の拡販を図ります。また、これまで生産分野の自動車部品事業で培ってきた既存の調達基盤を活用した商材調達や、プライベートブランド開発を含む商品ラインナップも同時に強化し、自動車用アフター部品市場におけるバリューチェーンの構築を目指します。これにより生産領域のみならずアフターマーケット領域も含めた当社の自動車部品サプライチェーンを盤石なものとしていきます。

タイとマレーシアはASEAN地域でも有数の自動車保有台数を誇っております。自動車用アフター部品市場も、年率5%程度の成長を続けており、2015年にはタイで4,993億円、マレーシアで3,474億円に達することを見込んでおります。

今後も豊田通商は、本件投資を皮切りに、アジア地域を中心に自動車用アフター部品の調達・販売ネットワークの拡充を図ってまいります。