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中国におけるフッ素系樹脂製造会社への出資について【クレハ】

2014年2月27日

㈱クレハ(以下、クレハ)の100%子会社で、クレハ・グループの中国における金融及び管理・支援の統括会社である「呉羽(中国)投資有限公司」(以下、呉羽中国投資)は、このたび「上海三愛富新材料股份有限公司」(以下、上海3F)のグループ会社でフッ素系樹脂の原料及び製品を製造・販売する「内蒙古三愛富万豪氟化工有限公司」(以下、万豪3F)に資本参加しましたので、お知らせいたします(※氟=フッ素)。
呉羽中国投資による万豪3Fへの出資後の各社の出資比率は、上海3F:60%、呉羽中国投資:20%、自然人20%となります。(呉羽中国投資が出資する前の比率は、上海3F:60%、「華誼集団」:20%、自然人20%)

クレハは、1970年に日本で初めてフッ化ビニリデン樹脂(以下、PVDF)の工業生産をいわき事業所(福島県、現在のPVDF生産能力は4千トン/年)で開始し、これまでリチウムイオン2次電池用バインダーをはじめ、水処理膜・太陽電池用バックシート・工業用バルブなどの産業用素材として、販売を伸ばしてまいりました。
2012年には今後のPVDFの需要拡大に備えて、中国・江蘇省常熟市において「呉羽(常熟)氟材料有限公司」を設立しPVDF新プラント(生産能力は5千トン/年)の建設を開始、2014年度には稼働開始の予定です。

上海3Fは、上海証券取引所に上場しており、国営投資公司である華誼集団がその31.53%の株式を保有しています。上海3Fはフッ素系製品の製造・販売を行う複数のグループ会社を保有しています。そのグループ会社のひとつである万豪3Fは、フッ素系樹脂原料や、塗料及びコーティング用途を中心としたPVDFの製造・販売を行っています(当該PVDFの生産能力は9千トン/年)。

今回の呉羽中国投資による万豪3Fへの出資によって、クレハ・グループは万豪3Fを含む上海3Fグループから必要な原料を安定的に確保できることや、今後の協力関係の構築につながるなど、本件はクレハ・グループのPVDF事業の展開に寄与するものです。


〔内蒙古三愛富万豪氟化工有限公司の概要〕
所在地:中華人民共和国内蒙古自治区烏蘭察布市豊鎮市工業園区
設立:2006年8月16日
資本金:5,600万人民元
董事長:金   健
事業内容:フッ素系樹脂原料、塗料及びコーティング用途を中心としたPVDFの製造・販売


【本資料に関する問い合わせ先】広報・IR部/TEL : 03-3249-4651





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