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ボルボ・オンコールサービスを活用した革新的な「ローミング配送」サービス 宅配を車へ配達、ネット接続された将来の車の姿を公開【ボルボ・カー・ジャパン】
2014年3月3日
● “デジタルキー”により、宅配の配達先／集荷先として、自分の車を指定することが可能に
● 昨年、60％以上の人々がオンラインショッピングを通じて配送トラブルを経験
● 宅配の再配達に要するコストは約10億ユーロにも達する
自動車業界での初めての試みとして、ボルボは世界初となる宅配物を自動車へ配達するサービスを、スペイン・バルセロナで開催された世界最大規模の携帯通信関連の見本市「モバイル・ワールド・コングレス」で公開しました。このサービスは、インターネットなどで購入した商品を、自宅ではなく、所有する車へと配達するものです。
ボルボの新しいデジタルキー技術によって、車の所有者は、オンラインで商品を注文する際の配送先として、自分の車を選択することができるようになります。車の所有者は、配送会社が車へ配達されたこと、あるいは車から集荷が行われたことを、スマートフォンやタブレットで知ることができます。
配達や集荷の際、ユーザーは固有のデジタルキーを配送会社に提供します。ユーザーは車のトランクが開いたことや、再びロックされたことを確認することができます。配達／集荷が完了すると、そのデジタルキーは再使用できなくなります。このシステムは、ボルボのテレマティックスアプリケーション「ボルボ・オンコール」の機能を利用したもので、このほかにも携帯電話を経由して、車の冷暖房の遠隔操作、駐車位置やガソリン残量など、車の状態を確認することが可能です。
今回、100人のテスターによってこのサービスが試され、そのうち86人がこのローミング配送サービスにより、時間を短縮できたと認めています。デジタルキーの活用により、時間と費用の節約、環境負荷の低減が可能となることが、初めてとなる今回の実験で証明されました。
ローミング配送サービスによって、将来の自動車は単なる移動手段以上の意味を持つようになります。年初にボルボは、ナビゲーションとインフォテインメントシステムを統合したセンサスコネクトを発表しました。ボルボとエリクソン社との戦略的パートナーシップにより、車同士がネットワークでつながったクラウド環境の下で、多くのユーザーにとってメリットがあると期待される様々な試みが検証され、近い将来、ネットワーク社会がもたらす革新的なドライビング体験がお目見えすることになるでしょう。
時間を節約し、ストレスを減らす
昨年、オンラインショッピングを利用した人々のうち、約60％が配達において何らかのトラブルを経験しています。この調査では、世界中の人々は日常生活においてストレスを感じる機会が増えていることも明らかになっています。フューチャー・ファウンデーションの報告によると、2010年から2011年にかけて行われた世界各国の調査で「日常生活において、いつも時間的なプレッシャーにさらされている」と回答する人が増加したことがわかりました。
調査によると、オンラインショッピングの利用者が増加傾向にあるにもかかわらず、半数以上の人々が配達時に不在で、手間と無駄な時間を費やしていることが明らかになっています。その結果、消費者は著しい制約を感じ、日常生活への妨げや、貴重な生活の時間において不必要な束縛を受けています。
宅配を車に配達できるようになるローミング配送サービスは、ボルボが生活者の日常生活を便利にするための解決策として、ネット接続された自動車の可能性を探る1つの試行例です。今回のテストによって、92％の人々が自宅ではなく、自分の車へ配達されるほうがより便利である、と気づいたことが明らかになっています。
決められた場所ではなく、人が居る所に届けることで、新しい可能性を模索
「デジタルキーの活用によって、車を荷物の集荷／配達場所へと転換することにより、その場に人がいなくても商品を届けることができるという配送業界における長年の課題を解決することができます。今回のテストによって、このサービスが明確に時間の節約になることが実証されました。このサービスはユーザーだけではなく、配送会社にとっても有用なものです。なぜならば、初回配達時にお客様へ届けることができず、再配達することによって生じるコストは10億ユーロとも試算されているからです。我々はいま、さらなる消費者の利益拡大を目指し、デジタルキー技術の可能性について、調査を進めています」とボルボ・カー・グループのグループCIO、クラス・ベンドリクは語っています。
「あらゆる面において、より直感的で使いやすい解決策を見つけ出すことが、すべてのお客様の日常生活における利便性を高めることにつながります。複雑で最先端なシステムで構成されるものであっても、お客様にとっては理解しやすいものであるということが重要です。宅配を自動車へ配達できるようにすることは、その最初の一例なのです」とクラス・ベンドリクは最後にこう述べています。
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