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日産とブータン王国、画期的な国家EV戦略において協力【日産自動車】

2014年2月21日

日産は、ゼロ・エミッションにおけるグローバルリーダーシップと知見を生かし、自動車のEV化を目指すブータン王国をサポートする。
日産の社長であるカルロス ゴーンはブータン王国のティンプーにおいて、「日産は、ブータン王国内の自動車を水力で発電した電力を使ったEVにする、というブータン政府の革新的なクリーンエネルギー目標に賛同し、ブータン王国をサポートしていく」、と述べた。
今回の幅広い協力を約束した覚書の下、第1段階として、ブータン全土にわたるインフラ網整備のための急速充電器、および、「日産リーフ」の提供を今後検討していく。
日産は今回のパートナーシップを通じて、クリーンエネルギーが豊富な新興国におけるEV事業の検討を行う。


日産自動㈱(本社:神奈川県横浜市西区  社長:カルロス ゴーン)は21日、国内の自動車を電気自動車化することを目指すブータン王国をサポートし、環境に配慮した将来のビジョンを達成するという共通の目標をブータン王国政府と共有し、合意しました。これは、昨年行われた同国の首都ティンプーでのツェリン トブゲイ首相と日産の社長カルロス ゴーンの会談を受けたものです。ゴーンは本日、ティンプーを再び訪問し、トブゲイ首相と共に今回の発表を行いました。

トブゲイ首相は、「ブータン王国は、世界をリードするEV国家となるというビジョンを掲げ、その達成に向けて現在取り組んでいます。今回の日産とのパートナーシップを喜ばしく思っています。私たちは、国内の交通インフラの電動化に向けても進めており、日産のグローバルな経験は我々に取って、大変貴重なものとなります。」と述べました。

ゴーンは、「ゼロ・エミッションのグローバルリーダーであり、世界で最も販売台数の多いEV『日産リーフ』を生産する日産は、ブータンの将来のモビリティに向けた画期的なビジョンの達成を信じ、サポートしていきます。また、私たちはブータンへ『日産リーフ』と急速充電器を提供し、クリーンエネルギーが豊富なこの新興国において、どの程度の規模でEVビジネスを行うことができるかを調査していきます。」と述べました。

ブータン政府は、ゼロ・エミッション国家になるという目標の実現にあたり、EVを重要な戦略として位置づけており、ティンプー市民10万人以上の交通手段をクリーンエネルギーで賄う「クリーン・エレクトリック」シティとなることを目指しています。ブータンは、水力発電により十分な量の電力を作り出しており、クリーンエネルギーは同国の主要な輸出品となっていますが、現在、ブータン国内の自動車の走行のためには化石燃料を輸入しなくてはなりません。ブータンは、石油輸入量を大幅に減らすことに取り組んでいます。

まず第1段階として、日産は、政府公用車やタクシー、実証実験等に使用する車両の「日産リーフ」をブータン王国に提供することを検討します。また、ヒマラヤ山脈の麓に位置するブータン全域のインフラを整備する、という政府の計画を実現するために、急速充電器の提供も検討していきます。更に、今回のパートナーシップには、技術上のさらなる協力に向けた実行可能な案件の検討も含まれています。

ブータン王国政府は、EVについては、環境税、消費税、関税を免税にすることを検討しています。またEVの販売により、内燃機関(ICE)駆動の輸入車の各種税金に関する恩典の炭素クレジット方式の導入も検討する予定です。

ゴーンは、ブータン国王の誕生日である2月21日に、日産とブータンの強力なパートナーシップおよび将来に向けた共通のビジョンの象徴として「日産リーフ」2台をブータン王国に贈呈します。

世界初の量産型ゼロ・エミッション車である「日産リーフ」は、史上最も販売台数の多い電気自動車であり、世界のEV市場で45%のシェアを誇ります。日産は2014年には、欧州および日本で小型電気商用車の「e-NV200」を発売する予定です。日産は現在も革新を続ける電気自動車に取り組んでおり、EVにおけるリーダーシップの地位を維持し、ゼロ・エミッションモビリティのメリットを今後も世界中のますます多くの人々へ届けることを決意しています。





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