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生産技術のライセンスを川崎市、及び、堺市の企業へ供与【日産自動車】

2014年2月17日

日産自動車㈱(本社:神奈川県横浜市西区  社長:カルロス ゴーン)は、「部品定数供給技術」の特許とノウハウのライセンスを、神奈川県川崎市の㈱マイス、及び、大阪府堺市の㈱テクノアオヤマへそれぞれ供与すると発表しました。
「部品定数供給技術」とは、工場での生産ラインにおいて、生産車両ごとに必要数の異なるボルトやナットの必要数量を自動で正確に作業者へ供給するものです。

日産はかねてより工場での改善活動に取り組んでおりますが、この「部品定数供給技術」は作業改善活動の一環として開発したものです。工場では従来、作業員が箱の中に大量数入っているボルトやナットを必要数だけ取るという作業を行っていました。混流生産ラインである日産の工場では、熟練した作業者であってもこの作業は、困難を伴っていました。
「部品定数供給技術」の活用は、ボルトやナットの計数時間の削減のみならず、数量間違えによる閉め忘れの防止に繋がるなど、作業効率、品質の向上に寄与します。

日産は、同社で開発した技術やノウハウなどを社内利用のみに留まらず、社外で広く利用促進する取り組みを通し、技術の発展に寄与する活動を進めています。今回は、2013年7月に川崎市主催の知的財産交流会*1において本技術を紹介したことにより、マイスへのライセンス供与に至りました。また同様に、2013年10月に堺市主催の2013知財ビジネスマッチングマートin堺*2においての紹介が、テクノアオヤマへのライセンス供与に結び付きました。

マイスとテクノアオヤマは、今回の「部品定数供給技術」のライセンス供与により、本技術を商品化し、モノづくりを行う様々な企業へ幅広く販売することが可能となります。なお、マイスは本技術の低騒音、低振動、且つ大容量の部品補充スペースを確保しながらも省スペース設計を実現した製品を4月1日より発売する予定です。

日産は、今後も地域に根差した元気なものづくり中小企業を技術面からサポートすることを通し、より豊かな地域社会の発展に寄与していきたいと考えています。


*1 : 知的財産交流会は、川崎市が主催する大企業の技術を川崎市の中小企業にライセンスを行う取り組み
*2 : 2013知財ビジネスマッチングマートin堺は、近畿経済産業局・堺市が主催する大企業の技術を堺市の中小企業にライセンスを行う取り組み


<関連URL>
日産のライセンスビジネスについて
http://www.nissan-global.com/JP/LICENSE/





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