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スバル 新型「レガシィ」を2014年シカゴオートショーにて世界初公開【富士重工業】

2014年2月7日

富士重工業は、米国シカゴにて開催中の2014年シカゴオートショーにおいて、新型「レガシィ」(米国仕様車)を世界初公開しました。

新型レガシィは1989年の初代レガシィ誕生から25年を経て6代目のモデルとなります。歴代レガシィに共通する普遍的価値とは、お客様とクルマとの間に築かれる密度の濃い揺るぎない信頼関係です。四半世紀にわたり一貫して、フラッグシップモデルにふさわしい価値と存在感を追求し、クルマが乗る人の生活を豊かにするパートナーとしていかにあるべきかを真摯に見つめ開発し、提供してまいりました。
今回の新型レガシィでは、その想いを受け継ぎ、今まで築いてきた信頼関係をより一層強固なものとするため、走りや環境性能、新型アイサイトやスバル初となる後側方視界支援機能といった安全性能などの機能価値にとどまらず、デザインや質感といった情緒価値においてもその本質を磨き上げました。まさに「信頼感に裏付けられた走りの愉しさを提供するスポーティ・セダン」として、夢やライフスタイルをより豊かに想像できるように進化させ、普遍的な魅力をもったクルマとして仕上げました。

【商品の主な特長】

■商品コンセプト
『デザインとエンジニアリングの高次元での融合』
レガシィ誕生以来、一貫して提供し続けてきた価値であるスポーティさとは、いかなるシチュエーションでもストレスの少ない気持ち良さであり、ドライバーが自らのイメージ通りに操ることのできる爽快感です。
新型レガシィの開発においては、「デザインとエンジニアリング(技術力)の高次元での融合」を商品コンセプトに掲げ、スポーティな走りの愉しさを生むすべての要素を、高い次元で融合させることを目指してきました。スポーティさの基本である走りの良さをはじめ、安全性やパッケージングなど、「スバルのセダン」として欠かせない基本性能を磨き込んだ上で、それらをデザインによっても具現化しました。クルマ全体に質感を高め情緒的な魅力に結実させることで、ドライバーのクルマへの強い信頼とともに、操る歓びや走りの愉しさを提供できると考えています。

■デザイン
<エクステリア>

スバルのフラッグシップセダンとして、よりスポーティで高品位なスタイリングを目指し、デザインテーマを「たくましさと俊敏」としました。レガシィの特長である豊かで快適なキャビンをそのままに、安心感を伴う彫刻的ボディ、AWDで路面をグリップする足腰の強さをスタイリングに表現しています。
ボディと一体感のあるヘキサゴングリルとホークアイランプによるフロントフェースは新世代スバルの顔であり、ダイナミックで躍動感のあるボディサイドのキャラクターラインをはじめ、張りがあり、表情豊かなボディ面により、上級スポーツセダンとしての車格感を一層高めました。
フロントはノーズコーン構造を採用し、フロントグリルから始まる立体的な造形を連続させる事で、よりダイナミックな造形表現を実現しました。
ヘッドランプと共通のモチーフを持つリヤコンビランプを採用することにより、精悍な印象を前後で統一させました。またテール&ストップランプの光源にLEDを採用し質感を高めるとともに、燃費の向上及び夜間の視認性を向上させました。

<インテリア>
「コンフォート&スポーティ」をデザインテーマとし、上質さ、快適さを格段に向上させながら、スポーティなドライバーズエリアやインフォテイメントの愉しさを提供する新世代インテリアを目指しました。

横基調のデザインで広がりを感じるワイドなダッシュボードにするとともに、その断面形状に前傾した適度なボリュームを持たせる事により開放感、安心感をバランスさせ、ロングドライブでも居心地の良い空間構成を実現しました。
インテリアカラーは上質さと快適さを表現しながら、スポーティなブラック内装と華やかなアイボリー内装を設定しました。ブラック内装ではブラックトリムに横基調となるようシルバー表現を加え引き締まったスポーティさとワイドな広さ感を、アイボリー内装では水平に広がるようにアイボリーを配置し上質でスポーティな明るい内装を表現しました。
直感的操作でナビやオーディオをタッチ操作できるヘッドユニットを採用。ワイド&フラットなセンターディスプレイを配置し各メディアを楽しみ、様々な情報を得ることができます。また情報を一画面に集約することにより見易さ、操作性を高めました。
Harman/Kardonスピーカーシステムは、専用の音響設定とし高品位な音響性能を提供、一方でベースグレードに於いても各ユニットの最適化を図ることで、妥協のない音響性能を実現しました。
メーターは立体感のある筒型2眼造型とカラー液晶の融合により存在感、スポーツマインドを高めるメーターに仕上げました。更に上級仕様ではメーター部にブルーリング照明を配してスポーティ感を更に強調しました。

* :  オプション装着

■パッケージング
視界の良さ、居住空間の広さ、世界最高水準の安全性を極めて高効率なパッケージで実現し、スポーティで力強いスタイリング、明るく広々と開放感があり、ゆったりくつろげる快適な車内空間を実現しました。
基本諸元スペックはわずかな拡大に留め、外寸サイズ感をキープしつつ、ドア構造の合理化、ドアサッシュの薄肉化やルーフ部車体骨格の見直しなど各部をリファインする事で充分な空間を確保しました。特に乗員の肩、肘、腰まわりの空間、後席の足元スペースを広げることで、安全性をさらに高めながらも快適な車内空間を実現しました。
Aピラーを前出ししキャビンエリアを拡大、またドアミラーのショルダーマウント化やフロントパーテーションガラスの採用により、ドアミラー前方の死角を減らし、前方視認性を高めました。これにより安全性、室内の開放感を一層向上させました。
各乗員のヒップポイントも見直し、従来よりも高めに設定することにより、自然な着座姿勢が確保できるとともに、見晴らしの良い開放感のあるシートポジションとしました。
前席スペースは前席左右のシート間距離を広げ、センターアームレスト及びコンソールボックスを拡大するとともに着座時のスペースを拡大、ドアサッシュフレームやサンバイザーの薄肉化により圧迫感の少ない広い空間を確保しました。
後席スペースは前後席間距離の拡大や、前席スライドレール構造の変更により後席足元スペースを拡大するなど、快適な後席居住性を実現しました。

■メカニズム
<シャシー&ボディ>
クラスを超えた高いパフォーマンスを追求し、シャシー、ステアリング、サスペンション、ブレーキ等あらゆる点で見直し、性能を追求することにより、操縦安定性と乗り心地を更に高い次元で両立し、1ランク上の上質な走りを実現しました。

ボディやサスペンション取付部の剛性を高め、サスペンションのしなやかさを損ねることなく、ロールを抑えた質感の高い走りを実現しました。
サスペンションは作動フリクションを低減し、スタビライザーの効率を向上させるような基本レイアウトからの効率向上を徹底的に追求、フロントストラット、リヤショックアブソーバーの最適化と合わせて、操縦安定性と乗り心地を更に高い次元で両立し、1ランク上の上質な走りを実現しました。
STABLEX-Rideを上級グレードに採用。新バルブの採用とフロントストラットシリンダ径拡大により、ピストン速度低速域での減衰力応答性向上と、高速域での減衰力抑制が可能になり、安定感のある操舵安定性と、快適で上質な乗心地を更に高いレベルで両立しました。
リヤサスペンション及びその車体への取付部の動的剛性を高める為に、サポートサブフレームリヤ形状を一新させ、車体剛性向上の部材として効果を発揮する設計に変更し、乗り心地の向上とフロア、シートの振動を低減させました。
ステアリングは軽量・小型・高出力性能のコントロールユニット内蔵電動パワーステアリングの採用により、またモーター出力の向上と細かなモーター制御を行うことで、燃費性能の向上とともに、正確かつ自然な操舵感を実現しました。
ステアリングホイールは芯金の高剛性化と、ステアリングコラムの軽量化を図ることで、剛性感と操舵感を高めました。
アクティブトルクベクタリングを採用し、旋回性能、操舵応答性の向上を実現しました。
ブレーキは、ドライバーの思い通りのブレーキフィール実現を目指し、応答性、コントロール性、剛性感を向上させました。電動パーキングブレーキをリヤブレーキキャリパ内蔵式とすることにより、応答性とともに静粛性を向上しました。
ホイールは全車P.C.D114.3を採用することでベアリングサイズを拡大するなど、剛性を大幅に向上させながら軽量化を達成し、操縦安定性・乗心地を向上しました。また、ホイール形状は空力性能も考慮したデザインとし、燃費の向上にも寄与しています。

<エンジン>
2.5ℓ水平対向4気筒DOHC NAエンジン
FB25型水平対向エンジンの中速トルクを上げ、実用域での扱い易さや軽快な走りを実現しました。
また、吸排気系、燃焼系を中心に大幅な進化を織込み、燃費性能の向上も果たしました。

インテークマニホールド、TGV(タンブルジェネレーションバルブ)は従来型の構造を踏襲しつつ、TGVのバルブ位置と吸気ポート形状をよりシンプル化することにより、高回転領域の体積効率と低回転領域の燃焼効率を両立させ、出力および燃費性能向上を実現しました。
つながり感のあるエンジン音を演出するように吸入音をチューニングし、心地良いサウンドを実現しています。

3.6ℓ水平対向6気筒DOHC NAエンジン
スバルが長年にわたり性能を磨き上げたEZ型水平対向エンジンを高トルク対応リニアトロニックと
組み合わせることで、燃費性能向上を図りました。

ECUは更なる環境対応を可能とするマイコンを搭載し、より軽量となった次世代ECUを採用しました。

<トランスミッション>
リニアトロニック(2.5ℓ/NA)
従来型より採用したリニアトロニックを環境性能と動力性能の両面で進化させ、燃費性能の向上を図りました。また、リニアトロニック特有の滑らかな変速性能と同時に、常にドライバーの意思に忠実かつ軽快な走りを併せ持つ走行性能を実現しました。

トランスミッション内部のフリクション低減により、燃費性能の向上を図り、振騒低減アイテムを投入し、走行時の静粛性の向上を実現しました。
リニアトロニックの特長である変速ショックのない滑らかな加速はそのままに、車速・エンジン回転数の伸びとドライバーの気持ちをリンクさせながら軽快な走りを実現する新ステップ変速制御を採用しました。
6速マニュアルモードのパドルシフトを標準装備し、ステアリングから手を離さずに、急減速や急加速時にも常に最適なギヤを素早く選択でき、スポーツ走行が楽しめます。

高トルク対応リニアトロニック(3.6ℓ/NA)
3.6ℓ水平対向エンジンに高トルク対応リニアトロニックを組み合わせることで、動力性能と環境性能を高次元で両立しました。従来型の高トルク対応リニアトロニックに対して、トルクコンバータ、オイルポンプ、前後進機構を新設計するとともに、新変速制御を採用し、ドライバビリティ、静粛性の向上を図りました。

リニアトロニックの特長である変速ショックのない滑らかな加速はそのままに、車速・エンジン回転数の伸びとドライバーの気持ちをリンクさせながら軽快な走りを実現する新ステップ変速制御を採用しました。
6速マニュアルモードのパドルシフトを標準装備し、ステアリングから手を離さずに、急減速や急加速時にも常に最適なギヤを素早く選択でき、スポーツ走行が楽しめます。

■安全
高い強度をもつボディ構造をベースに、伝統のアクティブセーフティ性能とパッシブセーフティ性能の両者を、ともにさらに進化させることで全方位の安全性能を高めました。予防安全機能と運転負荷低減機能を大幅に進化させた新型アイサイトや、BSD(Blind Spot Detection:死角検知機能)・LCA(Lane Change Assist:車線変更支援)・RCTA(Rear Cross Traffic Alert:後退時支援)から成る後側方視界支援機能、及びコーナーの曲がり方向に合わせて前方の夜間視界を確保し易くするSRF (Steering Responsive Fog lamps)、を新規採用しました。

<アクティブセーフティ>
◆新型アイサイト

ステレオカメラを全面的に一新し、視野角、視認距離を約40%拡大することで、プリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロールといった予防安全・運転負荷低減機能を更に進化させた新型アイサイトを採用しました。

◆SRF(Steering Responsive Fog lamps)
SRFの採用により、コーナリング時に片側フォグランプを自動で点灯させ、夜間のコーナリング時の視認性を向上しました。対向車への配慮として、ステアリング操舵角、走行スピードに反応して自動点灯、消灯制御することが可能です。

◆後側方視界支援機能
(1)BSD(Blind Spot Detection : 死角検知機能)
後方視界がC、Dピラーに遮られて死角となってしまうエリアに存在する車両を検知して、LEDランプを点灯させることでドライバーに注意を促します。

(2)LCA(Lane Change Assist : 車線変更支援)
隣車線において高速で接近中の車両が存在している状態で、ドライバーがウィンカー操作をした上で車線変更を試みた場合、ドアミラーに付いているLEDランプが点滅することで、ドライバーに対して警告を行います。

(3)RCTA(Rear Cross Traffic Alert : 後退時支援)
後退時に左右から接近してくる車両を検知し、衝突の危険性があると判断した場合にドライバーに警報音を発します。ドライバーがギヤをリバースに入れて後退中に、左右から車両が接近してきた場合に、ドアミラーに付いているLEDが点滅するとともに、リヤビューカメラ表示モニター内にアイコンを表示し、スピードメーターから警報音を鳴らすことで、ドライバーに対して警告を行います。

*オプション装着

<パッシブセーフティ>
車体強度が特に必要とされる部分に、980MPa級をはじめとした高張力鋼板の採用を拡大し、効果的に使用することで、軽量化を図りながらも、前面、側面、後方といった全方位からの衝突に対し、世界トップレベルの優れた安全性を実現しました。
シート及びシートベルトがもつ基本性能と、装備仕様の両面から性能の底上げを行い、快適性と高い安全性を両立させました。
サイドエアバッグには、胸部と腰部の2部屋に分けて安全に考慮した2チャンバー方式を初採用しました。
カーテンエアバッグの保護エリアを拡大し、ロールオーバー時の乗員車外飛び出し防止性能の向上を図りました。
前席シートクッションエアバッグの採用により前突時にもシートベルトからの胸部圧迫、腹部圧迫を低減させ、シートベルトの拘束力向上を図りました。

【新型レガシィの主な仕様】(米国仕様)





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