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GENIVI 5.0に準拠するLinuxベースの最新版Automotive Technology Platformを発表【メンター・グラフィックス・ジャパン】

2014年1月16日

コンシューマエレクトロニクスと同等のユーザエクスペリエンスをIVIシステムに

メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社:米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、Linux®ベースの車載インフォテイメント(IVI)システム開発を実現するMentor®< Embedded Automotive Technology Platform(ATP)の最新版を発表しました。GENIVI 5.0に準拠する最新リリースに追加された新しいグラフィック開発/最適化機能により、コンシューマエレクトロニクス同様のリッチなレスポンシブUIやHMIを迅速に開発できるようになり、Tier1サプライヤを支援します。加えてオートモーティブOEMは、ATPとメンター・グラフィックスが最近発表したMentor Embedded Hypervisorを組み合わせることにより、安全性の確保が重要となるクリティカルな機能エリアのセキュアな分離を維持したまま、デバイス接続性などに挙げられるより多くの機能を、進化の目覚ましいインフォテイメント用ハードウェアのSoCアーキテクチャ上に統合できるようになります。

今回発表された最新版のATPは、受賞実績を持つSourcery™ Analyzerを使用できる完全な統合型プラットフォームであり、高速起動やグラフィック性能などのユースケースを含めた組込みIVIシステム全体のプロファイリングに対応しています。X11およびWayland用のグラフィックフレームワークとGPUをサポートし、円滑なUI操作性、起動時間、レイテンシ、QMLの処理を視覚的かつ対話的に解析するためのQT 5.0向けパッケージも備えています。

テキサス・インスツルメンツ(TI)、Audio and Infotainment、General Manager、Matt Watson氏は、下記のように述べています。「TI OMAP 5プラットフォームと新しいJacinto 6プラットフォームのマルチコア機能とグラフィック処理機能は、次世代のインフォテイメントシステムに求められる性能とリッチなグラフィックスを実現することを目指して開発されています。今回の最新ATPは、自動車業界のTier1サプライヤとOEMにとって、GENIVI準拠の堅牢なソリューションであることに加え、OMAP 5プラットフォームの効率性を最大化できる革新的なインスツルメンテーションと解析機能を提供してくれます。」

今回リリースされたATPは、フリースケール・セミコンダクタi.MX6、TI OMAP5、ルネサス エレクトロニクスR-Car H1システム評価ボード(Marzen)においてGENIVI 5.0準拠を達成しており、Yocto Project 1.5にも完全準拠しています。また、ホストベースの開発/テスト環境向けの仮想BSPもサポートしています。メンター・グラフィックスは、GENIVIやYocto Projectといった標準規格に引き続き準拠していくと同時に、TIのJacinto 6のような新しいマルチコアとそのヘテロジニアスなハードウェアへの対応も進めています。

「主要IVIのSoCをサポートした最新版のATPには、カーネルからグラフィックレイヤまでを対象とした独自のインスツルメンテーションとプロファイリング機能も追加されました。Tier1サプライヤとの経験を踏まえ、カーネルとグラフィックレイヤ内部にインスツルメンテーションを開発することで、LinuxベースのIVIシステムのプロファイリングを簡素化し、ボトルネックを特定できるようにしたのです。」メンター・グラフィックス、Embedded Software Division、General Manager、Glenn Perryは、上記のように述べています。


メンター・グラフィックスの組込みソフトウェア事業部について

メンター・グラフィックスの組込みソフトウェア事業部は、自動車、工業、スマートエネルギー、医療機器、家電を含むさまざまな用途の組込み製品開発を支援しています。商用利用およびカスタマイズ可能なLinuxベースのソリューションとして業界をリードするSourcery CodeBenchとMentor Embedded Linuxは、最新のプロセッサやマイクロコントローラを搭載した組込みシステムの開発を支援します。Nucleus RTOSの小さなフットプリントとローパワー設計は、リアルタイム制御システムの開発に大きなメリットをもたらします。メンター・グラフィックスが提供する組込みソフトウェア関連製品およびサービスについての詳しい情報は、www.mentorg.co.jp/embeddedを閲覧ください。


メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックス・コーポレーションは、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。1981年に設立されたメンター・グラフィックスは、過去12ヶ月間の売上高としておよそ10.9億米ドルを計上しており、本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンター・グラフィックスについての詳しい情報は、www.mentorg.co.jpをご覧ください。

Mentor GraphicsはMentor Graphics Corporationの登録商標です。その他記載されている製品名および会社名は各社の商標または登録商標です。


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