ニュース
ダカールラリー2014でトラック部門「排気量10リッター未満クラス」5連覇【日野自動車】
2014年1月20日
- 初参戦以来連続23回目の完走も達成 -
日野自動車㈱(以下、日野)は、2014年1月5日から1月18日(現地時間)にアルゼンチン~チリ間で開催された、ダカールラリー2014のトラック部門「排気量10リッター未満クラス」で優勝し5連覇を成し遂げると共に、初参戦以来連続23回目※の完走も達成しました。
日野は、1991年に日本のトラックメーカーとして同ラリーに初参戦。1997年には3台出場し、史上初の同部門総合1・2・3位を独占しました。その後も、1996年に創設された排気量10リッター未満クラスで14回中13回の優勝を果たすなど、トラック部門の雄として活躍を続けています。
今大会で日野は前回に引き続き、同ラリー史上最多の31回連続出場となる菅原義正氏と、次男の菅原照仁氏の親子ドライバーが率いるチームスガワラとともに、「日野チームスガワラ」として2台の「日野レンジャー」で参戦。例年通り、全国の日野販売会社から公募により選抜した3人のメカニックに加えて、今回新たに日野本社より長年試作工程に携わり、ものづくりの現場に欠かせないスキルを持つメカニック・サブリーダーと、現地で電子制御エンジンのコンピューターチューニングを行うエンジニアを派遣。また、現地の販売代理店が車両の整備拠点を設営するなど、グループ一丸となって挑戦しました。
その結果、排気量が倍近くもある車両が多数ひしめくトラック部門全70台のうち、菅原照仁氏が排気量10リッター未満クラスで優勝し見事5連覇を達成、総合では12位となりました。また、菅原義正氏は同ラリーで日野として初めて8.8リッターのA09Cエンジンを搭載した車両で参戦し、排気量10リッター未満クラス2位、総合32位でゴール。レース中にエンジンやサスペンションなどをチューニングして最適な状態に仕上げ、次大会では菅原照仁氏が車両を引き継いで総合上位入賞を狙う計画です。
日野は、世界最高峰のレースに挑戦し続けることで、世界中のお客様やモータースポーツファンと感動を分かち合い、活動を通じて培ったチャレンジスピリットと技術力で、今後もお客様のお役に立つ商品・サービスを提供し続けてまいります。
※ 政情不安で中止となった2008年大会をはさんで、1991年以来連続23回目の完走となります。
公式ウェブサイトに、連日のレースの様子を詳細に伝える「ダカールラリー2014 レースレポート」を掲載しています。
▶ http://www.hino.co.jp/dakar/latest_news/index.html
■ コメント
市川正和 (日野自動車 代表取締役会長)/今回は2号車の成績が素晴らしい。1号車もよく頑張ったと思います。排気量10リッター未満クラスではもはや敵なしですが、次回はぜひ総合上位ベストテン入りを目指して頑張っていただきたいと思います。
菅原義正 (チーム代表 兼 1号車ドライバー)/新型車のテストドライバー役も兼ねて参戦したダカールですが、とても良い結果が出ました。とくに排気量10リッター未満クラスのワン・ツー・フィニッシュを親子で達成できて感激しています。支えてくださった皆様、ありがとうございました。
羽村勝美 (1号車ナビゲーター)/色々なことがありましたが、結果的に全て良かったです。とにかくここ(バルパライソ)に無事来られてほっとしました。
菅原照仁 (2号車ドライバー)/結果は12位ですが、今までで一番内容があり、達成感を感じています。J08C型8リッターエンジン搭載車の最終年に良い結果を残せて嬉しいですし、おそらくA09C型8.8リッターエンジンを積むことになる新型車で出場する次回のダカールが今から待ち遠しい気持ちです。
杉浦博之 (2号車ナビゲーター)/今回は距離が長かった。もう少し砂丘の難易度が高まれば我々の順位も上がったと思います。転倒したときはどうなるかと思いましたが、無事に直ってよかった。ゴールする難しさが分かったような気がします。
鈴木誠一 (メカニック・リーダー)/新型エンジンを積んだ1号車はエンジン水温もずっと安定していたし、ミッドシップエンジン用に開発したファンドライブなども全く壊れなくて一安心。エンジンコンピュータの分かるエンジニアの方に来て頂いたのも心強かったです。
末永健司 (メカニック・サブリーダー)/振り返ると短い期間でしたが、やっている間は作業に追われていました。失敗してから気づくことなど反省点もありますが、それぞれの販社や地域で異なる工具の使い方など興味深いものも知ることができました。
田村博明 (メカニック)/本番の2週間はあっという間でした。その中で結果が出て良かったと思います。ポディアム(表彰台)はすごい人でしたね。
瀬沼礼代 (メカニック)/初めての海外なので何もかも新鮮でした。本番中は忙しいですが、体力が万全なら問題にはならない。先輩に聞いていた通り体力の維持は大きな課題ですね。
富家忠彦 (メカニック)/あれっという間に終わりましたね。毎日がSSを抜けるまでは心配、帰ってきたクルマを見てほっとすることの繰り返しでした。
名越勝之 (エンジニア)/終わってみると短く感じる2週間でした。来年以降目指すところも見えてきましたし、今回の自分の経験も活かしていきたいと思います。
日野自動車のダカールラリー参戦活動の詳細については、公式ウェブサイトをご参照ください。
▶ http://www.hino.co.jp/dakar/index.html
日野自動車株式会社ホームページはこちら