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最先端のインフォテインメント・ソリューションを搭載した車載デジタルラジオを発表【NXPセミコンダクターズN.V.】
2014年1月9日
• 車載エンターテインメント向けマルチスタンダード・ソフトウェアラジオ コプロセッサはDRM、HD Radio、DAB/DAB+/T-DMBに対応。
• 高集積・高性能プラットフォームは、アプリケーションのフットプリントを75%以上縮小可能。
世界中の主要マーケットにおけるデジタルラジオの活性化に伴い、多くのカーOEMおよびティア1サプライヤが車載デジタルラジオシステムを製品化しています。車載エンターテインメント向け半導体の世界的トップメーカーであるNXPセミコンダクターズN.V.(以下「NXP」)は、こうした流れをさらに加速するためにマルチスタンダードのソフトウェアラジオ コプロセッサを導入します。このコプロセッサは、3種類の主要な地上波デジタルラジオ規格(Digital Radio Mondiale™ (DRM)、HD Radio™およびDAB/DAB+/T-DMB)をデコードする機能を備えています。クラス最高の受信性能を提供するSAF360x シリーズは、DABとHD Radioに対応した最大比合成(MRC)などの最新機能によってデジタル・オーディオ品質を大幅に高めると共に、シングル/デュアル/トリプル・チューナーのシステムで利用できるスケーラビリティを兼ね備えます。 さらにSAF360xプラットフォームは、かつてない高いレベルの集積度を実現し、最大6個のチップをシングルICに置き換えることにより、車載デジタルラジオのアプリケーションのフットプリントを75%以上も縮小することで、大幅なコスト削減の達成に寄与します。
「SAF360xシリーズ(コードネーム”Saturn”)は、10年以上に渡る車載デジタルラジオソリューションの開発の集大成であり、先行する車載インフォテインメント・システムのサプライヤが待ち望んできたすべての機能が集積化され、完全なマルチスタンダードのサポートおよび革新的な受信性能を提供します」と、NXPセミコンダクターズ上席副社長でありカー・エンタテインメント・ソリューション部門統括部長のTorsten Lehmannは述べています。「ブロードキャスト・コンテンツ、さらには交通情報、天気予報、インタラクティブなニュースのアップデートなど、コネクテッドモビリティとして基本機能となりつつあるアドオン・サービスの普及に伴い、車載デジタルラジオシステムの設計および製造に関するコストを劇的に削減するSAF360xにより、ワールドワイドでのデジタルラジオの採用および普及を促進することが期待されます」。 今年中には、各自動車メーカーによって、このSAF360xを採用した初のデジタルラジオシステムの生産の開始が予定されています。
「主要マーケットで最新のBMWモデルにデジタルラジオが標準で搭載されるのに伴い、優れたオプション、改善された受信性能、最高のサウンド品質などのデジタルラジオのメリットをいかなる走行状況においても提供できるように、私たちは全力で取り組んできました。そして今、車載エンターテインメント向けソリューションのサプライヤとして長年の実績を持つNXPの支援により、こうしたビジョンの実現が可能となりました」と、BMWのブロードキャスト・レシーバー開発部門のリーダーであるBertram Hock博士は語ります。
NXPは、今週の2014インターナショナルCES(ラスベガス・コンベンション・センター、セントラル・プラザ9)においてSAF360xを展示しています。SAF360xの紹介ビデオはこちらから視聴できます: http://youtu.be/-XtKjR2kcQQ
技術革新により強化されたDRM、DAB、HD Radio性能
ソフトウェアによるラジオのソリューションにより、SAF360xシリーズは、現行のマーケットリーダーであるSAF356xと同様、共通のハードウェアで複数の規格のデコードを可能にする費用対効果に優れたプラットフォームを提供します。現時点では、HD Radio、DAB/DAB+/T-DMBおよびDRMの3種類の主要な地上波デジタルラジオ規格をサポートしていますが、この多用途なプラットフォームを利用することで、将来必要となる新たなデジタルラジオ規格のサポートも可能になります。
SAF360xにより、NXPは車載用DRM受信をサポートする最初の半導体サプライヤとなり、インド、ロシア、ブラジルなどの新興市場へ車載デジタルラジオシステムを導入するOEMおよびティア1サプライヤに対して、費用対効果に優れたソリューションを提供します。NXPは、AM帯域でFMレベルのオーディオ品質をもたらすDRMに対し広範囲に及ぶフィールドテストにも関わってきました。昨年、インド全土へのDRM導入に先立ち、AIR(All India Radio)と共同で実施した初の公開「テストドライブ」もそうしたテストの1つです。
「インド全土へのDRMのデモンストレーションの支援を通じて、NXPは、ワールドワイドで急成長を遂げているデジタルラジオ市場における同社の技術力と意欲の高さを示す結果となりました。私たちは、DRMを統合した最初のマルチスタンダードのチップセットの導入を果たしたNXPを心から称賛します」と、DRMコンソーシアムの会長であり、DRMアソシエーション社長であるRuxandra Obreja氏は語っています。
ヨーロッパ、韓国、オーストリアで普及が進んでいるDAB、DAB+およびT-DMBにおいてクラス最高の受信性能を提供するSAF360xは、2つの高性能DABチューナーとメモリを内蔵し、車載品質を満たした最初のチップです。最大3つのチューナー入力をサポートすることにより、このチップセットは、最大比合成(MRC)とバックグランド スキャンまたはデータ サービスをDABで実現することが可能です。NXPのみが提供することができる先進的なワイドバンド・テクノロジーとソフトウェア アルゴリズムを使用するSAF360xソリューションは、超高速なDABのサーチおよび同期時間、強化されたチューナーの受信感度、シームレスDAB-FM-DABブレンド処理機能を提供し、受信ロスを心配する必要のない完璧なオーディオ体験を実現します。
アメリカおよびメキシコにおいて急速に普及しているHD Radioシステムに対しても、NXP SAF360xは、MRCによる改善された受信性能を提供します。多機能かつスケーラブルなSAF360xは、低価格のシングルチューナーから最大3入力のハイエンドチューナーまで、幅広いHD Radioのアプリケーションでの利用が可能です。3つのチューナーが利用できるため、SAF360xは、別の放送局からバックグラウンド スキャンまたはデータサービスを並行してデコードしながら、HD Radioのダイバーシティ受信をサポートできます。さらに、NXPの第三世代の車載HD RadioソリューションであるSAF360xは、HD Radioテクノロジーの開発元iBiquity Corporationとの長年の協力関係による恩恵も受けています。
「過去10年間、私たちはNXPと連携して、車載用のHD Radio体験の確立および強化に務めてきました。NXPはすでにマルチスタンダードのデジタルラジオに対して高いハードルを設定しています。そして、今年後半には、主要なメーカーが車載エンタテインメント システムにおいてこのSaturnプラットフォームを利用できるようになることを今から楽しみにしています」と、iBiquity Digital Corporation最高執行責任者Jeff Jury氏は語っています。
この最新の高性能デジタルラジオ・コプロセッサは、NXPの業界最先端のカーラジオおよびオーディオDSPおよびAM/FMチューナーともシームレスに連携します。その結果、最先端の性能により幅広い地上波ラジオ規格に対応する、スケーラブルで完成されたグローバル なアナログおよびデジタルラジオ・ソリューションが実現されます。
NXPについて
NXPセミコンダクターズN.V.(Nasdaq:NXPI)は、ハイパフォーマンス・ミックスドシグナル・エレクトロニクスにおける高度な専門知識を基盤に、”Secure Connections for a Smarter World”(よりスマートな世界を実現するセキュアコネクション)のためのソリューションを提供しています。これらのソリューションは、自動車、ID認証、モバイルをはじめとする業界のイノベーションを推進し、無線インフラ、照明、ヘルスケア、コンピューティング、インダストリアル、コンシューマといった幅広い分野で革新をもたらしています。NXPは世界25か国以上で展開するグローバルな半導体企業で、2012年の売上は43.6億米ドルでした。NXPに関する最新情報はWebサイトwww.jp.nxp.com/ (日本語)をご覧ください。
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