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「モジュール化対応高機能電動パワーステアリング」を開発【日本精工】

2013年12月20日

~高機能、軽量、安全性の向上を実現~


日本精工㈱(本社:東京都品川区、取締役  代表執行役社長  大塚紀男、以下NSK)は、グローバルに展開される複数の車種に対して、共通の設計で対応可能な「モジュール化」に最適な電動パワーステアリング(以下EPS)を開発しました。本開発品は、グローバルに生産される車種において、各地域で要求される様々な高機能なニーズに対して、幅広く対応可能であり、更に軽量化と安全性の向上を大幅なコストアップを抑え、実現しています。

NSKは、本製品の売上として、2017年に350億円を目指します。


【本製品の特長】
(1)高機能化に対応
EPSを制御するECUには、従来の2倍以上の高い演算性能を持たせました。これにより、パーキング・アシストやレーンキープから将来を見据えた自動運転の支援までを想定した、グローバルに多様化する高機能なニーズに対応できるソフトウェアを開発しました。

(2)機能安全*の確保
ECUには2つのプロセッサを持つマイコンを採用し、相互の状態をモニターすることで、高精度で高速な故障検知機能を実現し、EPSの安全性を高めました。
* : 機能安全 : 危険を低減するため、機能の中に安全性向上の働きを取り込むこと。

(3)軽量化
放熱ヒートシンクなどの小型化、部品点数の削減、シンプルな構造などにより、ECUを従来品に比べ24%軽量化、さらには小型化も実現しました。このほか、モータの小型化も含め、全体で約10%の軽量化を実現しました。

(4)大幅なコストアップを回避
既存のEPSの構成部品を活用し、多様な高機能ニーズにソフトウェアの仕様変更で対応可能にしたことで、コストアップを抑え、開発期間の短縮も可能にしました。


【本製品の用途】
本製品は、様々な仕様で生産される小型及び中型車に共通のEPSを搭載できるため、車両のグローバル展開に最適です。


【本製品の効果】
ドライバーのハンドル操作の負担を軽減するとともに、安全性向上に貢献します。
燃費の向上にも貢献します。

NSKは、最先端の技術を実用化することで、自動車の安全性・環境性・快適性の向上に貢献していきます。また、モジュール化への対応のみならず、更なる仕様改善や現地調達・現地生産の推進により、今後もステアリング事業において、グローバルに収益を伴う成長を目指していきます。



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