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スリランカ初の高速道路向け交通管制システムを受注 新興国の交通安全と渋滞緩和に貢献【三菱重工業】

2013年12月19日

三菱重工業は、スリランカ向けに高速道路の交通管制システムを受注しました。同国の高速道路に設置される初の交通管制システムで、当社が手掛ける本格的な高速道路の交通管制システムとしても初めてのものとなります。運用開始は2014年末の予定です。

交通管制システムが設置されるのは、スリランカ最大の都市コロンボ(Colombo)と南部の都市ゴール(Galle)を結ぶ南部高速道路の約95kmにわたる区間で、工事は日本政府の無償資金協力により行われます。当社は、発注者のスリランカ道路開発庁(RDA:Road Development Authority)との設計・調達・据付から調整・トレーニングまでを含むパッケージ契約に基づき、交通情報表示板24台をはじめ、車両検知カメラ、気象検知機などの路側機器、データ処理や運用状況モニターを行うセンターシステムなど一式を納入します。

2011年11月に開通した南部高速道路は、将来的に近隣高速道路との接続を予定。また、スリランカ国内ではさらなる高速道路の建設も進んでおり、今後は急激な車両通行量の増加が見込まれます。RDAではこうした事情を踏まえ、高速道路の利用者に雨天時や交通事故発生時に各種交通情報を適切に提供し、渋滞や二次被害を防ぎ安全で円滑な高速道路交通を実現していくため、ITS(高度道路情報システム)化の推進を決めたものです。

当社は、ETC(自動料金収受)システムをはじめとする有料道路や駐車場などの料金収受システムのトップメーカーとして国内外で納入実績を伸ばし、これらで培った技術と経験を活かして次世代の社会インフラであるITS分野に積極的に取り組んでいます。

今回の高速道路向け交通管制システムの初受注を弾みとして、新興国の国情に適合した交通管制システムの仕様・機能の提案により、海外市場での拡販に力を注ぎます。併せて、高速道路向けに料金収受、通信システムなどを含めた総合ITSソリューションの提案を通じ、交通のさらなる安全性向上と渋滞緩和など快適な交通環境の実現に貢献していきます。





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