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自動車変速機用「長寿命WQTF™円すいころ軸受」を開発【日本精工】

2013年11月15日

~自動車の信頼性向上と燃費向上に貢献~


日本精工㈱(本社:東京都品川区、代表者:取締役  代表執行役社長  大塚  紀男、以下NSK)は、自動車の信頼性向上と燃費向上に貢献する「長寿命WQTF™円すいころ軸受」を開発しました。

本製品は、変速機の効率向上に伴う軸受使用環境の過酷化に対応しながら、摩擦損失を約4割低減させました。本製品の売上として、2018年で20億円の売上を目指します。

【開発の背景】

自動車用円すいころ軸受は、大きな荷重が負荷される部位に、幅広く採用されております。近年、燃費改善のため、自動車用変速機の小型・軽量化が要求されています。

小型軽量化を達成するためには、異物環境下におけるころがり疲れ寿命の延長と静的強度(耐圧痕性)を両立することが求められます。

NSKは、この二つの課題を両立させる円すいころ軸受を開発しました。

【製品の特長】

1. 高信頼性ころの採用
本製品の転動体は、材料成分の最適化と特殊熱処理の採用により、表面層の強化を図っております。これにより、従来比約4倍の長寿命化を達成しました。

2. 内外輪に特殊熱処理を施した軸受鋼を採用
軸受鋼に特殊熱処理を施すことで、従来品に比べて、静的強度(耐圧痕性)を2割高めました。

【用途例】

自動車用変速機やデファレンシャルなど、大きな荷重が負荷され、圧痕がつく可能性がある場所に適しています。

【製品の効果】

本製品は、従来品に比べて、摩擦損失を約4割低減させることができます。さらに、重量は約2割低減されます。これにより、自動車の燃費向上に貢献します。



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