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スバル 新型「 WRX」を発表【富士重工業】

2013年11月21日

富士重工業は、米国ロサンゼルスにて開催中の2013年LAオートショーにおいて、新型「WRX」(米国仕様車)を世界初公開しました。
新型WRXの商品コンセプトは、「Pure Power in Your Control」。優れた環境性能を併せ持つ2.0ℓ水平対向直噴ターボ“DIT”エンジンがもたらす強烈なパワーを、徹底的に剛性を高めたボディとシャシーで受け止め、ドライバーにハイパワー車を意のままに操る歓びを提供します。さらに、トランスミッションには、6速マニュアルトランスミッションに加えてスポーツリニアトロニックを新規設定。
滑らかな変速モードだけでなく、シャープな変速レスポンスを実現する8速マニュアルシフトモードも備え、より多くのドライバーへスポーツ走行の愉しさを提案します。
WRXは、スバル独自の水平対向ターボエンジンを核とするシンメトリカルAWDシステムを搭載した、スバルのAWDスポーツパフォーマンスを象徴するモデルです。1992年の初代モデル誕生以来、実用的な4ドアセダンでありながら、圧倒的なスポーツ性能を兼ね備えた個性的なスポーツセダンとして、世界中のスポーツカーファンから支持を得てきました。


商品の主な特長

■商品コンセプト
『Pure Power in Your Control』
新型WRXの開発においては、歴代のWRXが追求してきた、スポーツセダンとしての「絶対的な速さ」と「クルマを操ることの愉しさ」をさらに高次元で両立することを目指し、「Pure Power in Your Control」という商品コンセプトを設定しました。水平対向ターボエンジンが持つポテンシャルを最大限に発揮し、かつドライバーのイメージ通りに操ることのできるコントロール性能を極限まで追求するために、ボディの軽量化と剛性向上、シャシー性能の徹底的な強化を織込み、新型WRXの商品コンセプトを具現化しました。

■メカニズム
<シャシー&ボディ>
水平対向ターボエンジンを核とするシンメトリカルAWDがもたらす絶対的な速さを意のままに操るために、シャシーとボディの性能を徹底的に強化しました。
・  ボディとサスペンション各部の剛性を高め、サスペンションジオメトリーの最適化を図ることでドライバーのステアリング操作への車両の反応を素早くするとともに、コーナリングの限界性能を高めました。これに加え、マルチモードVDC、アクティブトルクベクタリングの採用により、意のままに操る愉しさを更に向上させました。
・  徹底的な走り込みによるサスペンションチューニングを実施し、フラットで快適な質感の高い乗心地を実現しました。
・  電動パワーステアリングを採用し、燃費性能を向上するとともに、ステアリングギヤボックスの取り付け剛性を高め、ダイレクトな操舵フィーリングを提供します。

<エンジン>
ハイパワーと環境性能を両立するため、新時代のハイパフォーマンスユニットである2.0ℓ水平対向直噴ターボ“DIT”エンジンを搭載しました。
・  268hp/5,600rpmの高出力と、258lb.-ft./2,000-5,200rpmの高トルクを発揮しながら、優れた環境性能を両立し、従来型2.5ℓモデルと比較して大幅な性能向上を実現しました。

<トランスミッション>
水平対向直噴ターボ“DIT”エンジンに初めてマニュアルトランスミッションを設定しました。
また、従来型の高トルク対応リニアトロニックに対して大幅に変速レスポンスを向上し、よりスポーティな走りを実現するスポーツリニアトロニックを設定しました。優れた環境性能とともに、本格的なスポーツドライビングの愉しさをより多くのドライバーへ提供します。

- 6速マニュアルトランスミッション-
・  従来型5MTに対し、ギヤ比及びシフトレバー比を最適化することにより、WRXのスポーティな特性に適た走行性、シフト操作性を実現しました。
・  従来型5MTに対し、レシオカバレージをワイド化し、エンジン回転数を低く保つことで燃費性能と高速走行時の静粛性を向上しました。
- スポーツリニアトロニック-
・ 優れた出力/トルク性能と環境性能を併せ持つ2.0ℓ水平対向直噴ターボ“DIT”エンジンのポテンシャルを最大限に引き出すとともに、イージー&エコドライビングを可能にします。
・  Dレンジでの走行において、「SI-DRIVE」により、「スポーツ#(S#)」モードを選択すると、8段のステップ変速へ切り替わります。リニアトロニックが持つ滑らかな変速モードだけでなく、圧倒的な出力性能をダイレクトに味わえるモードを選択できることで、よりスポーティな走りを愉しめます。

■安全
スバルが掲げる「ALL-AROUND SAFETY」の安全思想に則り、安全分野におけるすべての性能向上を図りました。
<アクティブセーフティ>
・  シンメトリカルAWDを基本とし、ボディの軽量化、剛性向上、VDCを含めたシャシー性能の強化により、クラストップの優れた危険回避性能を実現し、あらゆるシーンで安心して走りが愉しめるようにしました。

<パッシブセーフティ>
・  高張力鋼板採用拡大及び、各ストラクチャーとの結合部の強化により、軽量化を図りながらも、高強度のボディーを実現させ、前面、側面、後方といった全方位からの衝突に対し、世界トップレベルの優れた安全性を実現しました。
・  フロントフード及びバルクヘッドにおいては、衝撃吸収構造を積極的に採用すると共に、エンジンルーム側に衝撃吸収部材を設定することで、歩行者保護性能を高めました。

■パッケージ
歴代のWRXが提供してきた、4ドアセダンとしての実用性をさらに向上させ、ハイパフォーマンスとの両立により、WRXならではの個性を一層高めました。
・  ホイールベースを25mm延長し、その全てを後席足元スペース拡大に使いました。また、全幅を変えることなく、肩、肘周りの空間にゆとりを持たせました。
・  Aピラー下端を200mm前に出し、ドアミラーをフロントドアパネルに取り付けることで、パーテーションガラスを新たに設定するとともに、インストルメントパネルとドア窓肩部の高さを抑えました。
これにより、良好な視界と流麗なスタイリングを両立しました。
・  フロント、リヤともにドア開口寸法を拡大することにより、乗降性を大幅に高めました。
・  トランクスペースを拡大するとともに、大きな開口部を有する6:4分割可倒式トランクスルー機能の採用により、トランクスペースの使いやすさを高めました。

■デザイン
<エクステリア>
スバルの走りのフラッグシップモデルにふさわしい、アグレッシブかつ洗練されたスタイリングにより、AWDパフォーマンスカーとしての存在感を表現しました。
・  フロントデザインは、スバルの統一デザインモチーフであるヘキサゴングリルから始まるダイナミックで立体感ある造形を、ノーズコーンを採用することで構築しました。精悍な形状の新開発ホークアイヘッドランプと合わせ、WRXらしいアグレッシブな「ワイド & ロー」スタイリングを実現しました。
・  サイドデザインは、Aピラー下端を従来型比で200mm前に出すとともに、Cピラーをスムーズにトランク面へ繋げることで、流麗なシルエットを実現しました。フロントフェンダーダクト、シャープな造形の専用サイドシルスポイラーにより、WRXのスポーツ性能を表現しています。
・  リヤデザインは、ディフューザー一体型バンパーやツインデュアルタイプのテールパイプにより、WRXの重心の低さや高い走行性能を強調することで、パフォーマンスモデルとしての魅力を更に高めました。専用開発したリヤコンビランプを薄型の造形とすることで、車両のワイド感を強調しています。また、小型リヤスポイラーの採用により、空力性能の向上も果たしています。
・ シャークフィンアンテナの採用により、ボディと一体感のある、より洗練されたスタイリングを実現しました。
・  剛性強化と軽量化を両立したダークガンメタリック色のアルミホイール(17×8J)を新規開発しました。
・  ヘッドランプ(ロービーム、クリアランスランプ)*1、テール&ストップランプ、ハイマウントストップランプの光源にLEDを採用し、省電力化による燃費向上を図りました。
・ 外装色については、WRブルー・パールとクリスタルホワイト・パールを初採用しました。

*1 : メーカー装着オプション

<インテリア>
ハイパフォーマンスカーとしての表現にこだわり、ドライバーがWRXのドアを開けた瞬間に、気持ちを日常から切り離し、高揚させるコクピットをデザインしました。
・  ステアリングには、スポーティな印象を高めるDシェイプステアリングを初採用。小径、かつ握りやすさを追求したグリップ形状とすることで、操作性と握りこんだ際の手応えを向上し、走りへの期待感を高めました。
・ 走りのイメージの象徴として、MT車のシフトレバー周りには、「WRX」の文字が刻印されたシルバーリングを配置しました。
・  シートは、ハイパフォーマンスカーにふさわしい、ホールド性に優れたデザインとしました。
・ インテリアの各所や操作部を中心に、スポーツカーを象徴するカーボン調加飾パネルや金属調アクセントを配置し、高い質感を実現するとともに、走りを想起させる空間に仕立てました。
・ メーターには、2眼水平指針レイアウト+3.5インチフルカラー液晶やアルミ調シルバーリングを採用し、機能性と質感を向上させるとともに、細部までの造り込みによりハイパフォーマンスカーとしての精緻感と性能を表現しました。また、赤を基調とした照明によりパフォーマンスカーの走りのイメージを訴求し、白色の指針とのコントラストにより視認性を高めています。
・  マルチファンクションディスプレイには、走りの象徴として、ブースト圧表示画面を設定しました。
・  ルーフからフロアまで黒で統一し、室内全体を引き締め、ドライバーが運転に集中できる空間を演出しています。乗員が触れる機会の多い箇所には、感触の良いソフト素材を採用し、室内の質感を高めています。
・  WRXの走りを想起させる色として赤をステッチやメーターの随所に用いました。
・  ナビゲーション装着車について、Aha Radio*2 利用に対応しました。
・  harman/kardon製オーディオシステムを採用し、WRXに合わせた専用音響チューニングを施しました。

*2 : ハーマンインターナショナル社のAha Radio部門による、インターネットラジオ等の各種コンテンツを提供するサービス。

WRXの主な仕様(米国仕様)

ボディサイズ(全長×全幅×全高) : 4,595×1,795×1,475 mm*3
ホイールベース : 2,650 mm
エンジン : 2.0ℓ水平対向直噴ターボ“DIT”エンジン
排気量 : 1,998cc
トランスミッション : 6MT、スポーツリニアトロニック*4
最高出力 : 268hp/5,600rpm
最大トルク : 258lb.-ft./2,000-5,200rpm
タイヤサイズ : 235/45 R17
乗車定員 : 5名

*3 : ルーフ面は1,465mm
*4  リニアトロニック : フル電子制御自動無段変速(CVT)





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