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多芯導体カンザック~エナチューブを開発【協和電線】
2011年7月8日
多芯導体カンザック~エナチューブを開発
~銅線の高周波電流特性を大きく改善~
古河電工グループの協和電線株式会社(本社:大阪府大阪市、社長:石橋久和、以下当社)は、このたび多芯導体カンザック~エナチューブを開発しました。(特許出願済、商標登録済)
高周波電流が導体を流れるとき、その周波数の上昇とともに電流が流れにくくなる現象が発生します。これは、表皮効果と呼ばれ、電流密度が導体の表面で高く、表面から離れると低くなる現象です。周波数が高くなるほど電流が表面に集中するため、導体の交流抵抗は高くなります。
カンザック~エナチューブは、この問題点を改善した新しいタイプの導体です。多芯導体としたために電流の通り道がより確保できるので、周波数が高くなると電流が流れにくくなる現象が大きく改善できます。さらに、稠密構造としたためよりコンパクトに仕上げられています。
当社は、金属管事業の新しい柱として、2011年度下期からサンプル出荷を開始し、販売をめざします。
構造
絶縁された導体を銅チューブで覆い、さらに平角線状に稠密化した多芯導体です。
カンザック~エナチューブの特長
①多芯導体であるため、単線導体で発生する表皮効果による交流抵抗の増加を改善します。
その結果、導体温度上昇の抑制、使用機器の効率化、小型化、省エネに寄与します。
②稠密構造のため、導体の体積がよりコンパクトになります。
同じ目的で使われるリッツ線と比べても、断面積(占有面積)で25%小さくなります。
用途
モータ、トランス、インバータ、発電機、誘導加熱器、高周波機器など
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