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東京モーターショーで、実験車両「クオン・フューエル・デモンストレーター」を世界初公開【UDトラックス】

2013年11月18日

UDトラックスは第43回東京モーターショー2013(11月23日~12月1日)で、実験車両「クオン・フューエル・デモンストレーター」を世界初公開する。同車両では、3つの領域での燃費改善を目的としており、現行の大型トラック「クオン」比10%以上を目指す。

「クオン・フューエル・デモンストレーター」は、燃費のさらなる改善を追求するUDトラックスの実験「現場」。UDトラックスが独自に開発した技術を活かして燃費性能の改善を図り、顧客の事業効率アップに貢献する。UDトラックスは研究開発と走行試験を通じて、燃費調査と評価を行い、現行の大型トラック「クオン」比10%以上の燃費向上を目指している。

「UDトラックスでは新しい技術を開発するだけでなく、これまで培ってきた技術にもさらに磨きをかけている。その目的は燃費と費用対効果をさらに改善することにある。クオン・フューエル・デモンストレーターはこうした取り組みをまさに体現している。UDトラックスは研究開発を通じて、お客さまの事業効率アップに貢献できるようなトラックを造っていきたい」(パワートレイン開発・先行開発担当マネージャー  原山直也)。UDトラックスは、走行性能、エアロダイナミクス、アドバンスド・ドライバー・アシスタンス・システム(ADAS)の3つの領域での燃費改善を目標としている。

走行性能の効率を改善

クオン・フューエル・デモンストレーターに搭載された8リットルエンジンは、従来の11リットルエンジンに対して約7割の排気量を持ち、各部の機械抵抗も低減されている。またエンジン過給で吸気量を増やし、8リットルエンジンでありながら低回転数で11リットルエンジンに匹敵する高い水準のトルクを実現している。

またダウンサイジングしたエンジンを搭載することで、エンジンとシャシーの軽量化が実現した。同エンジンには、次期規制である2017年度の排出ガス規制の基準を満たすための設計も盛り込まれている。

こうした低摩擦・高過給エンジンに、レスポンス性と操作性に優れた12速電子制御式トランスミッション「エスコット-ファイブ」を組み合わせることで、燃費改善と軽量化を図りながらし11リットルエンジンに匹敵する走行性能を実現する。

省エネ運転を追求するエアロダイナミクス設計

現在の「クオン」の気流を数値流体力学(CFD)で解析し、キャブの上部および側面とボディの接合部分の最適化を行った。ウインドデフレクターの高さをボディの高さに合わせ、空気抵抗を低減。フロントボイラーからサイドスカートへの流れるようなデザインやホイールカバーの装着により、車両への空気の流れを整え運転中の走行中の空気抵抗の低減を狙いとした。

エアロダイナミクス・デザインが燃費に与える影響を測定するため、数値流体力学(CFD)シミュレーションを実施。数値流体力学シミュレーションは、エアロダイナミクス・デザインを施した各パーツと車両全体のそれぞれが燃費改善に与える影響を試算するために確立された技術である。

アドバンスド・ドライバー・アシスタンス・システム(ADAS)

「クオン・フューエル・デモンストレーター」に装備された「アドバンスド・ドライバー・アシスタンス・システム(ADAS)」は、省燃費運転を実現するための画期的なドライバーサポートシステム。GPSと地図データを駆使して前方の坂道やカーブを認識、無駄な加速を抑制し、車速をコントロールすることで燃費を改善する。

さらに、前方車両との車間距離も常に把握。燃費悪化の原因となる波状運転を避けるため、燃費が最適化されるよう制御を高度化したクルーズコントロール機能などを備える。


※「クオン・フューエル・デモンストレーター」についての動画をお楽しみください。
http://www.udtrucks.com/ja-jp/about-us/tokyo-motor-show-2013/quon-fuel-demonstrator






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