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ダンロップの地球環境への取り組みを具現化した2種類のプロトタイプタイヤを「第43回東京モーターショー2013」に出品【住友ゴム工業】

2013年11月21日

ダンロップの住友ゴム工業㈱は、「タイヤが地球環境の為に貢献できること」をテーマに、「原材料」「低燃費性」「省資源」の3つの方向性で環境配慮商品の開発に取り組んでいます。このたび、その成果としてタイヤの転がり抵抗を半減し、低燃費性能を追求した「50%転がり抵抗低減タイヤ」と、タイヤ製造技術における「超高精度」を追求した次世代新工法「NEO-T01」(ネオ・ティーゼロワン)により製造されたプレミアムランフラットタイヤ「SP SPORTMAXX 050 NEO」の2種類のプロトタイプタイヤを「第43回東京モーターショー2013」に出品します。

現在、温暖化や石油資源の枯渇など地球規模での環境問題への意識が高まっています。当社は長期ビジョン「VISION 2020」の中で、「タイヤが地球環境の為に貢献できること」をテーマに、「原材料」「低燃費性」「省資源」の3つの方向性で環境配慮商品の開発に取り組んでいます。「原材料」の取り組みにおいては100%石油外天然資源タイヤ「エナセーブ100」を11月22日(金)から発売を開始します。
「低燃費性」への取り組みでは、新材料開発技術「4D NANO DESIGN」(フォーディーナノデザイン)を用い、天然ゴム本来の性能を最大限に引き出した高純度天然ゴム「UPNR」(ユーピーエヌアール)と、ナノレベルで分子を最適化した「変性S-SBR」を採用した「50%転がり抵抗低減タイヤ」、「省資源」への取り組みでは、タイヤ製造における「超高精度」を追求した次世代新工法「NEO-T01」により上質な乗り心地、快適な操縦安定性能と低燃費性能を追求したプレミアムランフラットタイヤ「SP SPORTMAXX 050 NEO」のプロトタイプタイヤがこのたび完成しました。今後は耐久性などの信頼性の評価と量産化技術の確立を目指し、さらに開発を進めてまいります。なお、両商品は2014年の発売を予定しています。
※2008年当時におけるダンロップの市販用夏用タイヤと比べ50%減


「50%転がり抵抗低減タイヤ」に採用された技術

(1) 高純度天然ゴム「UPNR」(Ultra Pure Natural Rubber)
天然ゴム中の不要なタンパク質やリン脂質を徹底的に取り除くことにより、ゴムとカーボン表面がより強く結合することで無駄な発熱を抑制し、転がり抵抗低減に大きく貢献しています。


(2) 「変性S-SBR」(ソリューション-スチレンブタジエンラバー)

ナノレベルで分子を最適化した「変性S-SBR」を採用することで、低燃費性能とウエットグリップ性能を高次元で両立しました。


(転がり抵抗低減イメージ)

※  2008年当時におけるダンロップの市販用夏用タイヤと比べ50%減

プレミアムランフラットタイヤ「SP SPORTMAXX 050 NEO」に採用された技術

(1) メタルコア工法
実際のタイヤの内面と同じ形状をした金属の成形フォーマーにタイヤの各種部材を精度良く貼りつける工法です。


(2) 真円性の向上
「メタルコア工法」により高次元の「真円性」を実現し、従来工法と比較し、タイヤの高速ユニフォミティが大幅に改善しました。これにより、滑らかで上質な乗り心地を実現しています。


(3) 高剛性構造
「メタルコア工法」により、今まで使用できなかった強靭な材料を用いることが可能となり、高速走行時のタイヤの形状変化を大幅に抑制し、高い操縦安定性能を実現しました。

(タイヤ高速回転時における外径変化イメージ)


(4) 軽量化
「NEO-T01」によるタイヤ製造の精度向上により、最適な素材の配置が可能となり、タイヤ重量の軽量化を達成。これにより転がり抵抗を低減し、低燃費性能を向上しました。





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