車載用ビューカメラ向けCMOSイメージセンサのサンプル出荷について【東芝】

2013年11月11日

当社は、車載用ビューカメラ向けにVGAの解像度を持つCMOSイメージセンサ「TCM5126GBA」を製品化し、本日からサンプル出荷を開始します。

本製品は、ハイダイナミックレンジ（HDR：High Dynamic Range）機能を搭載しており、太陽や車のヘッドライトによる逆光条件でも被写体を高品質な映像で出力することが可能です。さらに、TSV^注1技術を用いたチップサイズパッケージ（CSP）の採用により、パッケージサイズを従来製品^注2と比較して約30%削減しました。これにより、カメラシステムの小型化を可能にします。

また本製品は、映像の出力を反転するピクチャーフリップ機能、あらかじめ設定した軌跡を画像に合わせて出力するオンスクリーンディスプレイ機能、任意の箇所を拡大するズーム機能を内蔵しており、後方駐車を支援するバックビューカメラシステムへの利用に適しています。さらに、シフトレバーを後退から前進に切り替えても一定時間映像を出力するタイマー機能により、切り返し時にも映像が途切ることなく出力できます。電源と連動してセンサが自動で動作する自立動作機能も搭載しているため外付けのマイコンが不要となり、システムの簡素化にも貢献します。

注1 ：シリコン貫通電極（Through Silicon Via）のこと。チップやシリコンの内部を貫通した電極を形成する技術。
注2 ：当社従来品「TCM5114PB」との比較。

応用機器

後方駐車支援用カメラ、車載用ビューカメラ（バックビュー、アラウンドビュー、サイドビュー）

新製品の主な特長

■ ハイダイナミックレンジ（HDR: High Dynamic Range）を搭載
■ チップサイズパッケージ（CSP）の採用によりカメラシステムの小型化に貢献
■ バックビューカメラシステムに適した機能を搭載：ピクチャーフリップ機能、オンスクリーンディスプレイ機能、ズーム機能、タイマー機能、自立動作機能