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自動車用自動変速機向け「超高速プラネタリ用ニードル軸受」を開発【日本精工】

2013年11月1日

~自動車の低燃費化への貢献~

日本精工㈱(本社:東京都品川区、代表者:取締役  代表執行役社長  大塚  紀男、以下NSK)は、自動車用自動変速機(以下AT)やハイブリッド車(以下HEV)に使用されるプラネタリ(遊星)機構*向けに、「超高速プラネタリ用ニードル軸受」を開発しました。本製品は、ピニオンギアの更なる高速回転に対応することで、自動車の「低燃費化」に貢献します。

NSKは、本製品の売上として2016年に5億円/年を目指します。

*プラネタリ機構 : ATにおいて、複数の歯車の自転や公転を組み合わせて、入力された力の効率を高めるための減速機構。


開発の背景

近年、グローバルな自動車燃費規制強化を背景に、ATの多段化やHEV用モータの小型・高速化などが進んでおります。これに伴い、プラネタリ機構向けのピニオンギアには、更なる高速回転への対応のニーズが高まっています。

今回、NSKは、保持器に特殊皮膜を施した超高速プラネタリ用ニードル軸受を開発しました。


製品の特長

軸受の保持器に『特殊皮膜』を施すことで、ピニオンギアと保持器の摺動部における摩擦熱を低減させ耐摩耗性を向上しました。

この結果、ピニオンギアの対応可能な回転速度を『標準品に対し約2倍、高速仕様に対し約1.5倍』に高速化させました。


製品の効果

1. 変速機の多様な回転領域に対応し、高効率化に貢献
ピニオンギアの更なる高速回転を可能にし、変速機の高効率化に貢献します。

2. 小型化への貢献
ピニオンギアの高速回転時の耐摩耗性(耐焼付き性)を向上させ、従来品(高速仕様品)に対し横幅を約7%短縮できます。これにより、自動車の小型化に貢献します。



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