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監視機能を強化したマルチ出力の車載汎用システム電源ICのサンプル出荷について【東芝】

2013年10月29日

車載システムの機能安全に貢献
当社は、監視機能を強化したマルチ出力の車載汎用システム電源IC「TB9042FTG」を製品化し、2013年11月1日からサンプル出荷を開始します。量産開始は2014年5月からの予定です。

近年、車載システムに対する機能安全規格である「ISO26262」への要求が高まっており、電源ICにも機能安全の対応が求められています。本製品は、製品自身の動作異常や外部のマイコンの動作異常に対する監視機能を複数内蔵しています。さらに、監視状態を外部システムへ通知する機能を備えており、機能安全対応を求められる車載システム向けの使用に適しています。

また、本製品は高効率のDC-DCコンバータ内蔵により大電流化の進む車載アプリケーションの省電力化に貢献し、さらにシリーズ電源内蔵により低ノイズを実現します。

新製品の主な特長

■監視機能を強化
本製品や外部のマイコンの電源出力の異常監視機能を内蔵しており、専用の異常通知端子かSPI端子のいずれかを使用して伝達します。
さらに、SPI端子を経由して受信したマイコン信号とICのデータとを比較して動作異常を診断する機能も搭載しており、機能安全の実現をサポートします。

■DC-DCコンバータ2回路内蔵(1出力)
車載バッテリーから1つのDC-DCコンバータで6Vを生成し、その6Vからもう1方のDC-DCコンバータでマイコンコア用の電圧(1.2Vもしくは1.5Vを端子条件で設定)を生成します。

■シリーズ電源3回路内蔵(3出力)
DC-DCコンバータで生成された6V電源を入力とする2回路と、車載バッテリーを入力とする1回路のシリーズ電源を内蔵しています。
DC-DCコンバータの6V電源からは、マイコン用の5V定電圧(電流容量400mA)と、センサーやその他インタフェース用の5V定電圧出力(電流容量100mA)を生成し、独立して出力可能です。
車載バッテリーに接続されたシリーズ電源からは、マイコンのRAMを保持するためのバックアップ用として、5Vか3.3Vのいずれかを選択して出力します。

新製品の主要特性


■お客様からの製品に関するお問い合わせ先 :
車載営業推進部  Tel : 03-3457-3428



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