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電子機器の設計段階からEMI評価ができ、小型化・低コスト化を実現する、㈱ペリテックのEMI評価システムが受賞【日本ナショナルインスツルメンツ】
2013年10月23日
ニュースハイライト
● ㈱ペリテックのEMI評価システムが米国NIアプリケーションコンテストでAdvanced Research部門の最優秀賞とEditor’s Choice Awardを同時に受賞しました。
● 本システムを用いれば、開発上流工程でもEMI評価を行えるため、EMI対策を施しやすくなります。
● 機器開発の最終段階でのEMI対策ではなく、そもそもノイズ発生の少ない高機能で高性能な電子機器の開発に貢献すると期待されています。
日本ナショナルインスツルメンツ㈱(本社:東京都港区代表取締役:池田亮太、以下 日本NI)は9月11日、米国オースティンで開催されたNIWeek 2012のアプリケーションコンテスト「第5回 Graphical System Design Achievement Award(注1)」において、㈱ペリテック(以下 ぺリテック)の作品、「遠方電磁界の推測機能を可能とする近傍電磁界測定システムの開発」がAdvanced Research部門の最優秀賞とEditor’s Choice Awardを同時に受賞 したことを発表します。
電子機器の製品化に必要不可欠な遠方ノイズ計測は、大型設備の電波暗室での測定が唯一の方法となりますが、高コストで非効率なため、製品開発におけるボトルネックとなっていました。このため、ペリテックでは以前より、電機メーカや自動車部品メーカーおよび公設試験機関から、製品開発における評価の効率化を実現するシステムについて、強い開発要請を受けていました。このような要請に応えるべく、ペリテックでは多チャンネル位相コヒーレント計測対応したNI PXIe-5665RFベクトル信号アナライザと高効率な開発環境NI LabVIEW(注2)を採用して開発を行いました。また、開発は太陽誘電㈱の特許技術である近傍電磁界の強度、位相、方向を評価する手法をベースにして行いました。
これまで高価で大規模な設備である電波暗室での評価を行う前に、本システムの計測結果と専用EMIシミュレーションソフトウェアでの推定を行うことができれば、規格試験を行う事前準備を小型な本システムで行い、予期せぬ不具合などを規格試験前に確認することができると期待されています。装置の小型化は運営コストと開発効率にも影響を及ぼします。EMI試験は開発の最終段階まで行われないことが多いのが現状ですが、本システムを用いることで、開発上流工程でもEMI評価を行えるため、EMI対策を施しやすくなります。機器開発の最終段階でのEMI対策ではなく、そもそもノイズ発生の少ない高機能で高性能な電子機器の開発に貢献すると期待されています。
ペリテック 代表取締役 平豊氏のコメント
「本受賞作品は、世界各国で規制強化されている電磁波ノイズに対応する 世界初の製品開発テーマとして、弊社、㈱ペリテックより出品させていただきました。今回の受賞は、弊社にとって誠に光栄なことであり、ますますの製品開発の励みになりますこと、大変嬉しく思っております。関係者の皆さまには厚く御礼申し上げる次第です。
開発の源泉は、平成24年1月に㈱日立ディスプレイズより弊社へ事業移管されました EMIテスタを太陽誘電㈱の特許技術と弊社独自の技術を融合して発展させたものであります。EMI評価でのEMC対策として非常に有用であり、今後も拡大が見込める市場創出に貢献して参りたいと思います。」
日本ナショナルインスツルメンツ 代表取締役 池田亮太のコメント
「㈱ペリテックの受賞は、生産性の高いシステム開発ソフトウェアとハードフェアを組み合わせたプラットフォームを使用し、業界や科学領域のドメインエキスパートが有する専門知識と知的資産を駆使することで革新的なシステムをこれまで以上に迅速に、そしてより安いコストで構築することができることを実証したことが評価された結果です。今回の受賞をとてもうれしく思います。」
ペリテックの事例の詳細は、次のURLよりご覧ください。
http://sine.ni.com/cs/app/doc/p/id/cs-14303
(注1)Graphical System Design Achievement Award
世界25カ国の企業 /教育・研究機関から集められた100以上の応募作品の中から、技術誌の編集者やNIのエキスパートによって分野(環境/人道/教育/自動車/バイオ技術・生命科学など)ごとに目立った成果を挙げているアプリケーションが選出された後、全応募作品の中から、NI製品の活用性、技術の革新性、世の中への貢献度合いなどを基準に選ばれる最優秀賞のこと。
(注2)NI LabVIEW
計測/テスト/制御システムの開発に使用されているグラフィカルプログラミング環境。テキスト行ではなくドラッグアンドドロップ式のグラフィカル関数ブロックでプログラミングでき、直感的なフローチャート表現によりコードの開発や管理、解釈が簡単に行える。最新版のNI LabVIEW 2012は新しいテンプレートとサンプルプロジェクトで生産性を向上させることができる。
㈱ペリテックについて
㈱ペリテックは、ペリフェラル(周辺機器)とテクノロジーを社名の由来とし、様々な顧客ニーズに対応した計測システム、試験機器などを提供しているシステムインテグレーターです。特にRFIDなどのRF関係のデバイス、自動車関連でECUなどのテスターの開発では、お客様から高い評価を頂いております。当社はお客様に満足していただけるために最も重要な要素は「短納期」と考え、NI LabVIEWを活用した短納期開発を実現しております。また、上記取り組みがナショナルインスツルメンツ社にも評価され、アライアンス・パートナーとして最上位のプラチナのステータスを保持しております。
日本ナショナルインスツルメンツについて
日本ナショナルインスツルメンツ㈱(www.ni.com/jp)は、1976年以来、生産性を高めイノベーションを後押しするツールを世界中のエンジニアに提供してきた米国ナショナルインスツルメンツの日本法人です。NIの「グラフィカルシステム開発」手法は、統合されたソフトウェア/ハードウェアプラットフォームを導入することで、計測・制御機能を必要とするあらゆるシステムの開発を迅速化します。技術によってよりよい社会を目指すというNIの姿勢と長期的ビジョンは、顧客や取引先、従業員の成功にも貢献しています。
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