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マレーシアのITS化推進に向け地元企業2社と協業【三菱重工業】

2013年10月18日

マレーシアのITS化推進に向け地元企業2社と協業
タッチアンドゴー社およびクアトリズ社と覚書(MOU)を締結


三菱重工業は18日、マレーシアのITS(高度道路交通システム)関連企業であるタッチアンドゴー社(Touch’n Go Sdn. Bhd.)およびクアトリズ社(Quatriz System Sdn. Bhd.)と、同国でのITS事業推進で協業していくための覚書(MOU)を締結しました。東南アジア有数の“有料道路大国”である同国のITS市場開拓を目指す当社と、この分野で当社が持つ先進的な技術に期待する地元2社の思いが一致したもので、3社は今後、複数車線を減速せずに走行する車両に課金できるマルチレーン・フリーフロー(MLFF)システムの導入をはじめ幅広い課題について協業の検討を進めていきます。

今回のMOUは「マレーシアにおけるITS導入に向けた広範な協業検討」を謳ったものです。調印は当社の神戸造船所 二見工場(兵庫県明石市)において行われました。

MOU締結を受け、3社は近くITSに関する合同検討組織を発足させる方針で、MLFF化のほか、首都クアラルンプール周辺(首都圏)の道路課金や駐車場における電子課金、測位衛星を活用した高度ITSサービスなどについても事業化の可能性を探っていきます。

タッチアンドゴー社は、1996年設立のETC(自動料金収受システム)事業会社で、マレー半島各地の有料道路を対象に前払い式カードによるETCを運営しています。また、同社と同一グループのクアトリズ社は、幅広い産業向けの電子決済による料金収受システムメーカーで、有料道路の料金機械の高度化にも力を注いでいます。

マレーシアは総延長約1,920kmの有料道路を持ち、車線数は約1,700本、普及ETC車載器は約200万台に達しており、同国政府はETCのMLFF化に向けた具体的検討にも着手しています。
当社は1985年に同国初の有料道路向け料金機械を納入して以来、2009年にはクアラルンプール郊外の高速道路でMLFFの実証試験を行うなど、ETCを通じて同国と深いつながりを有しています。加えて、当社が隣国シンガポールのほぼ全車両200万台超にERP(電子式道路課金システム)の車載器を納入している実績も評価され、今回の協業合意に至ったものです。

当社は、本年6月にクアラルンプール事務所を開設しており、今回のMOU締結を弾みとして、マレーシアのITS事業をさらに強力にサポートし、同国の安全で快適な交通環境の実現に貢献していきます。


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