直噴エンジン対応のインジェクターを開発、量産開始優れた噴霧性能と高圧噴射を実現【ケーヒン】

2013年10月8日

環境への意識が世界的に高まるなか、自動車部品においても高い環境性能がますます求められており、ケーヒンではニーズに合わせた魅力ある製品づくりに注力しています。

主に先進国で今後拡大していくと予想されるガソリン直噴型エンジン搭載の自動車に使用されるインジェクターでは、高圧噴射や燃焼に最適な噴霧性能に加え、高い耐久性が求められます。このたびケーヒンでは、ガソリン直噴型エンジンに対応した新たなインジェクターを開発し、8月から量産を開始しました。

今回開発した直噴エンジン対応インジェクターの特徴

● 世界トップクラスの微粒化を実現
燃料圧力損失の少ないシート構造と噴孔配置を適正化することで、世界トップクラスの微粒化と優れた噴霧性能を実現

● 世界トップクラスの応答性と高圧噴射を実現
コア/ニードル別体のバルブ構造と、高効率磁気回路の採用で、世界トップクラスの応答性と高圧噴射を実現
・信号印加後開弁時間： 0.6ms（当社従来製品比： -13%）
・作動可能燃料圧力： 35MPa 以上（当社従来製品比： +80%以上）
※当社計測条件による当社実測値

● 高い耐久信頼性
噴孔へのカーボンの付着を防ぐ段付き構造により、高い耐久信頼性を実現

● 日本の技術を結集した高効率生産ライン
画像位置検出技術の進化によるサイクルタイムの大幅短縮や噴孔加工設備の内製化による省スペース化など、日本の生産技術力を生かした高効率生産ラインで生産
*この直噴エンジン対応インジェクターでの特許出願数は16件になります。

なお、この製品は日本で量産し、本田技研工業に納入しております。