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世界初!革新的CFRTP製品が採用されました 「Sereebo®」の実用化について【帝人】

2013年10月17日

帝人㈱(本社:大阪市中央区、社長:大八木  成男)が独自技術により新たに開発した、熱可塑性樹脂を使用した炭素繊維複合材料(CFRTP)「Sereebo(セリーボ)」が、このたび、株式会社ニコン(本社:東京都千代田区、社長:木村  眞琴)が本日発表したデジタル一眼レフカメラD5300に採用されました。「Sereebo」が実用に供するのは初めてのことです。

1. 背景

(1)     従来、カメラのボディや内部の構造部材には、強度を確保するため、主として金属素材が使用されてきました。一方、軽量化のためにプラスチックを使用する場合には、強度不足を補うため、チョップドファイバーと呼ばれる短い繊維長の炭素繊維で補強することがありますが、繊維長が短いことにより、強度特性など、炭素繊維が本来有する特徴を発揮できないといった課題がありました。
(2)     こうした中、当社では、2011年3月に量産型製品に向けたCFRTP材料、およびその加工技術を開発しました。その技術を基に、カメラメーカーであるニコンとの共同により「Sereebo」を活用した革新的なカメラの構造部品の開発を進め、その結果、このたびD5300への採用に至りました。

2. 「Sereebo」の特徴

(1)     今回採用された「Sereebo」は、優れた強度特性を発揮し、さらに高い導電性を有するため、成形品自体に電磁波シールド特性も付与することができます。
(2)     さらに、ポリマー開発で培った優れた樹脂加工技術により、表面に炭素繊維が浮き出すことなく、優れた表面外観性を実現します。

3. 今後の展開

当社は、自動車用途のみならず、精密機器・家電など量産性および強度・軽量化が求められる産業用途においても「Sereebo」の採用・普及に向けた取り組みを強力に推進し、早期にコンポジット製品事業の本格展開を目指します。
さらに、2020年近傍には1,500~2,000億円の事業規模を目指し、コンポジット製品事業におけるリーディングカンパニーの地位を確立していきます。


■当件に関するお問い合わせ先
帝人㈱  コーポレートコミュニケーション部 (東京)03-3506-4055  (大阪)06-6268-2763


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