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日本初となるMAN B&W「G型」舶用電子制御ディーゼルエンジンを納入【日立造船】

2013年10月3日

Hitz日立造船㈱は、このほど、ジャパンマリンユナイテッド㈱(東京都港区、三島  愼次郎代表取締役社長、以下、JMU社)向けに、日本初となるMAN Diesel & Turbo(ドイツ、以下、MAN社)の「G型」舶用電子制御ディーゼルエンジン(日立造船 – MAN B&W 7G80ME – C9.2、最大出力:31,150kW×68 min-1)を納入しました。

当社が製造した、日本初となる「G型」舶用電子制御ディーゼルエンジンは、現在主流である「S型」よりもストロークが長く、低回転化を実現したMAN社の最新デザインであり、「G型」舶用電子制御ディーゼルエンジンを搭載することで、船舶のプロペラ効率の向上が図られ、燃費効率の向上やCO2排出量を低減することが可能となります。
JMU社に納入する、「G型」舶用電子制御ディーゼルエンジンは、共栄タンカー㈱(東京都港区、林田  一男取締役社長)向けのVLCCに搭載され、さらに本年11月には、JMU社が受注した、JX日鉱日石シッピング㈱(港区赤坂、宮川  雅夫代表取締役社長)のVLCC向けに2号機の納入を予定しています。

当社は、これまでに日本初となる舶用電子制御ディーゼルエンジンとして、2003(平成15)年に日立造船 – MAN B&W S-ME-C型を、また2012(平成24)年には日立造船 – MAN B&W S-ME-B型を製造していますが、今回完工した「G型」の受注にあたっては、他社に先駆けて最新のMAN社の舶用電子制御ディーゼルエンジンを完成させてきた当社の実績および技術が高く評価されました。また、当社は国内唯一のMAN社およびバルチラ社のライセンスを所有するダブルライセンシーであり、船主の要望に柔軟に対応することができます。

近年、海運業界においては、船舶航行の際の環境規制が厳しくなっていますが、舶用電子制御ディーゼルエンジンは低燃費で省エネに優れ、環境保護に適したエンジンとして期待されています。当社は現在、国際海事機関が定めるNOx削減の3次規制に対応する舶用SCR(Selective Catalytic Reduction)や、バラスト水規制に対応するバラスト水処理装置の開発などを進めていますが、多様化する顧客のニーズに応えるとともに、環境対策に積極的に取り組んでいく所存です。

なお、本件の概要は以下のとおりです。
1. 発注者 :
ジャパンマリンユナイテッド㈱

2. 船主 :
①共栄タンカー㈱(納期 : 2013年9月)
②JX日鉱日石シッピング㈱(納期 : 2013年11月)

3. 主機関形式 :
日立造船 – MAN B&W 7G80ME – C9.2





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