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ミシュランのトラック・バス用シングルタイヤ「MICHELIN X One」、ロードマンエクスプレスが導入した大型トラックに採用【日本ミシュランタイヤ】
2013年10月1日
日本ミシュランタイヤ㈱(東京都新宿区、代表取締役社長:ベルナール・デルマス)は、輸送効率向上ならびに環境負荷低減に貢献するトラック・バス用シングルタイヤ「MICHELIN X One(ミシュラン エックスワン)」(以下「MICHELIN X One」)が有限会社ロードマンエクスプレス(岡山県倉敷市、代表取締役:小川勝之)が導入した大型トラックの新車装着タイヤとして採用されましたので、お知らせいたします。また、日本ミシュランタイヤは、トラック・バス用シングルタイヤ「MICHELIN X One」装着車両の365日・24時間サポートのサービスネットワークを大幅に拡大しました。
トラック・バス用シングルタイヤ「MICHELIN X One」は、トラックの後輪に装着されている2本(ダブルタイヤ)を1本にするというコンセプトで、1車軸当たり約100キログラム※1の軽量化を可能にし、環境への負荷低減とコスト削減を同時に達成する新しいコンセプトのタイヤです。軽量化されたトラックは最大積載量を高めることができ、ユーザーは一度に輸送できる量を増やすことで運行便数を削減することが可能となります。「MICHELIN X One」は、有限会社ロードマンエクスプレスが今回導入した大型トラック「ボルボFH」(6×2)の後輪2軸に装着され、従来のダブルタイヤ装着車との比較で約200キログラム※1もの軽量化に貢献しています。タイヤサイズは、455/55R22.5 (164L)です。
欧米で広く普及している「MICHELIN X One」は、日本市場においても2007年以来、大型トレーラーを中心に新車装着事例が増加し、近年は大型トラック※2への新車装着も進むなど、需要が高まっています。日本ミシュランタイヤでは、業務運行中の「MICHELIN X One」装着車輌を365日・24時間サポートするタイヤディーラーによるサービスネットワークを、従来の関東圏から大幅に拡大し、北関東から福岡までカバーしました。日本ミシュランタイヤは、今後もさらに「MICHELIN X One」の国内での普及を促進していきます。
※1 11R22.5アルミホイール装着ダブルタイヤとの比較(ミシュラン調べ)
※2 トレーラー(被牽引車)以外の車両、つまりリジッドフレーム式トラック
参考資料
「MICHELIN X One」はトレーラー用としてだけでなく強大なトルクのかかる駆動軸用としても使用されることを前提に設計されたミシュランが誇るプレミアムワイドシングルタイヤシリーズです※2。ダブルタイヤをシングル化することで、以下のような効果を実現します。
1. 積載効率大幅向上によるトラックユーザーの運行経費削減 :
「MICHELIN X One」の455/55R22.5サイズは、日本市場で最も一般的な大型トラック用ダブルタイヤのサイズ11R22.5と外径がほぼ同じで、且つ日本の法律上最大値とされる車軸あたり10トンの耐荷重能力を持ちます。11R22.5 のダブルタイヤ仕様と比べ大幅に軽量化でき、積載可能重量を拡大することが可能になります。積載効率の向上は、同重量の輸送に必要なトラック便数の削減につながります。(軽量化のイメージ画像参照)
2. 環境負荷低減 :
サイドウォールがダブルタイヤの4枚からワイドシングルタイヤの2枚に減ることにより、回転中のタイヤの発熱によって増加する転がり抵抗を削減すると同時に、軽量化されたタイヤ・ホイールユニットが発進・加速時の慣性力を低減します。この二つの効果により車両の燃料消費量の節約に貢献します。さらに、タイヤを2本から1本に減らすことによって廃棄されるタイヤも減り、環境負荷低減を可能にします。
3. 車両の安全性向上 :
左右タイヤ間距離(輪距)を拡大できるため車両の走行安定性が向上し、車両の低重心化も可能となり、安全性向上に貢献することができます。(走行安定性・車両低重心化のイメージイラスト)
4. 車両設計の自由度拡大と生産性向上 :
ダブルタイヤ仕様と比較しタイヤ・ホイールユニット総幅が縮小されるため、左右タイヤ間距離が増大しシャシー設計の自由度が拡大します。また、シングル化により部品点数が減り車両の生産性も高められます。
※2 「MICHELIN X One」シリーズには駆動軸用タイヤ以外のラインナップもあります
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