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次世代フォールディングステアリングホイールのコンセプトデザインを発表 【TRW】

2011年7月4日

米国ミシガン州リボニア(2011年6月29日)— 世界有数の自動車部品メーカーで、アクティブセーフティ(予防安全)・パッシブセーフティ(乗員安全)システムの世界的リーダーであるTRWオートモーティブ・ホールディングス(本社:米国ミシガン州リボニア、以下TRW)は、ステアリングホイールをダッシュボードに格納することで運転席からの円滑なドライバーの乗り降りを支援する技術、フォールディング(折りたたみ式)ステアリングホイールのコンセプトデザインを発表しました。

ステアリングホイールをダッシュボードに格納するという革新的なデザインは、次世代のステアリングホイールに関するTRW独自の研究調査に基づき開発されました。二つのハンドルがコンパクトな形状に折りたたまれた後、ダッシュボード内に格納されることで、ドライバーの乗降が容易になり、快適性も飛躍的に高まります。エンジンが始動すると、ステアリングホイールはドライビングポジションに展開されます。なお、ドライビングポジションはドライバーがあらかじめ設定し、保存しておくことが可能です。

TRWのステアリングホイールシステムおよび運転席エアバッグ部門の開発マネージャであるマニュエル・ポヤント(Manuel Poyant)は次のように述べています。「自動車業界では、現在、活動的な高齢者層の増加や、人口1,000万人を超えるメガシティの発展など重要なトレンドを背景に自動車の小型化が進展しており、AおよびBプラットフォーム、電気自動車といった小型車向けに、ドライバー補助機能や内装デザインを向上させるための革新的なソリューションが自動車メーカーおよびサプライヤー各社に求められています。TRWのフォールディングステアリングホイールのコンセプトは、高齢ドライバーや移動に制約のあるドライバーのスムーズな乗降を実現する革新技術の代表例の一つです。フォールディングステアリング技術は、内装・スタイル面の自由度が高まるだけではなく、高齢ドライバーや自動車の乗降に不自由のあるドライバーでもスムーズな動作を可能とし、実用面でも大きなメリットがあります。また、小型シティカーが大幅に増加している今、この技術によって運転席のさらなる小型化に向けた新たな可能性も広がります。すでに当社の顧客はこのコンセプトに高い関心を示しており、フォールディングステアリング技術の導入は5年以内に実現すると考えています」。

TRWについて
TRWオートモーティブは世界有数の自動車部品サプライヤー。ニューヨーク証券取引所上場。米国ミシガン州リボニアを本拠とし、子会社を含め26カ国で事業を展開する。従業員数は世界で約60,000人。主要製品は、車両コントロールシステム、ドライバーアシストシステム、ブレーキシステム、ステアリングシステム、サスペンションシステム、セーフティシステム(シートベルトおよびエアバッグ)、電子部品、エンジンコンポーネント、ファスナー部品など、この他アフターマーケットの交換部品と各種サービスの提供も行っている。2010年度の売上高は144億米ドル。日本国内では、TRWオートモーティブジャパン株式会社として事業を展開、主要日本自動車メーカーに製品を提供している。
同社に関する詳細な情報は、Webサイトhttp://www.trwauto.co.jp/でもご覧いただけます。

本プレスリリースにおける「TRWオートモーティブ」、「TRW」、「当社」などの文言は、別途記載がない限り、すべてTRWオートモーティブ・ホールディングスとその子会社を指します。

*本リリースは、6月29日(現地時間)に米国ミシガン州リボニアで発表されたリリースの日本語版です。

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