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ボッシュ製の電子式クラッチ eクラッチで燃費と走行快適性が向上【ボッシュ】

2013年9月24日

マニュアルトランスミッションとオートマチックトランスミッション のギャップを埋めるコスト効率の優れたシステム


・スタート/ストップ・コースティングで実用燃費が10%向上

・クラッチを操作せず、1速にて発進・停止を繰り返す走行が可能。

・eクラッチでマニュアルトランスミッション搭載車のハイブリッド化を実現


交通渋滞はとても煩わしく感じられるものです。とくにオートマチックトランスミッションが装備されていない車両ではそのイライラも倍増します。こうした車両ではクラッチ、アクセル、ブレーキでペダルを絶えず踏み替えなくてはならず、その煩わしさがイラつきにつながってしまうからです。このような発進・停止を繰り返す走行状況下でも、ボッシュのeクラッチがあれば、マニュアルトランスミッション装備車のドライバーはクラッチを操作せず、1速で走行することができます。その操作はオートマチックトランスミッションのようにブレーキとアクセルペダルを使用するだけで十分で、エンジンが誤って停止することはまったくありません。この電子制御式クラッチは、オートマチックトランスミッションとマニュアルトランスミッションのギャップを埋める役割を担っています。また、eクラッチがあれば、燃費向上につながるコースティング(惰性走行)もできるようになります。ドライバーの操作と関係なく、ドライバーが加速しなくなると、クラッチがトランスミッションからエンジンを切り離し、エンジンがオフになるからです。また、これによって平均10%の実用燃費が向上します。

価格については、eクラッチは従来のオートマチックトランスミッションよりもコストが著しく抑えられているため、価格競争が厳しいコンパクトカークラスで魅力的な選択肢の1つとなります。本格的なオートマチックトランスミッションとは異なり、eクラッチはトランスミッションではなく、クラッチのみを自動的に制御する役割を担います。クラッチペダルはクラッチを切り離すアクチュエーターに電気信号を伝送しますが、これをベースにしたスタート/ストップ・コースティング機能の原理はいたってシンプルで、eクラッチはドライバーがアクセルペダルを緩めたことを検知し、トランスミッションからエンジンを切り離して、エンジンが消費する燃料を抑えます。この効果がどのようなものかは、下り坂でクラッチを切り離せば、ドライバーは手動シミュレーションでこれを感じることができます。今後は本システムが自動的にその機能を担うようになり、同時にエンジンオフも行うようになります。技術的には複雑ですが、燃費が10%向上するとすれば、実用化の価値は大きいと言えるでしょう。

スムーズなギアシフトをサポート

ストップ&ゴー機能や燃費向上に加えて、eクラッチにはその他の機能もあります。たとえば、ギアシフトをサポートし、スムーズな変速を可能にするという機能です。特殊センサーがギアシフトの開始を検知し、エンジン回転数を調整するため、ギアチェンジを簡単・スムーズに行えるようになります。

また、パワートレインの電動化が進められる場合に、この電子制御式クラッチがあれば、ハイブリッドパワートレインとマニュアルトランスミッションの組み合わせが可能になります。コンフィグレーション次第で、このシステムはコースティングとエネルギー回生を実現します。この点において、eクラッチは2つのメリットをもたらします。その1つは、ハイブリッド車でもマニュアルトランスミッションの設定が可能になること、もう1つは、フルオートマチックトランスミッションが不要となるため、エントリーレベルのハイブリッド車で低コスト化が実現するということです。

動画

Start-stop coasting and boost recuperation system

http://videoportal.bosch-presse.de/en/clip/_/na/SG/robert-bosch-gmbh-starter-und-generatoren-3?category=motorpresse-kolloquium-2013




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