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日本初、超小型モビリティを活用したワンウェイ型大規模カーシェアリング「チョイモビ ヨコハマ」がスタート【日立製作所】
2013年9月25日
カーシェアシステムに日立のITプラットフォームを提供、本日より専用サイトで会員登録の受付を開始
㈱日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、このたび、日産自動車㈱(以下、日産)と横浜市が10月11日(金)より開始する、超小型電気自動車(EV)「日産ニューモビリティコンセプト」を活用したワンウェイ型大規模カーシェアリング*「チョイモビ ヨコハマ」において、カーシェアシステムの核となるITプラットフォームを提供します。「チョイモビ ヨコハマ」は、100台規模の超小型モビリティをワンウェイ型で利用できる日本初のプロジェクトで、本日より専用サイトで会員登録の受付を開始します。
「チョイモビ ヨコハマ」は、日産と横浜市が協働で進める「ヨコハマモビリティ”プロジェクトZERO”(YMPZ)」の一環として、両者が中心となり、「低炭素交通の推進」「都市生活・移動のクオリティアップ」「観光の振興」を目的に、約1年間の期間限定で実施するものです。国土交通省の「超小型モビリティ導入促進」事業の支援を受け実施される本取り組みは、開始時30台、期間内に約100台規模となる「日産ニューモビリティコンセプト」を、横浜市都心エリアに設置される約45箇所のカーステーションで自由に返却できる、ワンウェイ型カーシェアリングです。利用希望者は、専用サイトを通じて会員登録を行えば、PCに加えスマートフォンなどのモバイル端末から利用登録をすることが可能です。貸渡返却拠点となるカーステーションには、三井不動産リアルティの「三井のリパーク」をはじめ、多くの企業、自治体、観光/公共施設が駐車場を提供しています。
日立は、本プロジェクトにおいて、貸出車両の管理、会員登録や利用登録を行うカーシェアリングシステムをクラウドで一元管理するITプラットフォームを開発、提供しています。ワンウェイ型のカーシェアには、まず、車両の利用状況と駐車場の空き情報をリンクさせた入出庫管理が必要です。また、利用者が車両を使いたいときにすぐに利用できる利便性が求められます。これらに対応するため、今回提供する日立のITプラットフォームでは、車両と駐車場をリアルタイムで管理できる機能に加え、スマートフォンなどのモバイル端末による利用申請操作を可能にしました。さらに車両には、遠隔監視システムを搭載しており、バッテリー残量やブレーキ警告などの情報をもとに、次から次へと予約される車両に対し、管理者は適切なメンテナンスを行うことができます。ITプラットフォームのこれらの機能により「チョイモビ ヨコハマ」では、利用者が、(1) 必要なときにすぐ乗り、(2) 必要な時間だけ使い、(3) 目的地で車を返却する、という高い利便性を実現しています。
本実証実験においては、サービス開始後も、地域の公共交通機関や商店街、マンションの管理組合、地元企業など、幅広い関係者に様々なかたちでの参画を働きかけ、超小型モビリティの有用性、ビジネスモデルの可能性の検証を行っていきます。また今後、日立は、「チョイモビ ヨコハマ」での実証結果をもとに、カーシェアリングシステムのためのITプラットフォームを国内外へ展開していく予定です。
*ワンウェイ型カーシェアリング:借りた車を返却する場所によって、ワンウェイ型・ツーウェイ型と区別される。ツーウェイ型は一般的に知られている、借りた場所まで車を戻して返却する仕組みのこと(一般的なレンタカーの仕組み)。一方でワンウェイ型は、目的地で車を返却することもできる仕組みのこと。
日立のカーシェア用ITプラットフォーム
「チョイモビ ヨコハマ」実施概要
「チョイモビ ヨコハマ」のカーシェアリングの特長
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