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日産名車再生クラブ、伝説の「SAFARI RALLY Z」を再生【日産自動車】
2013年9月17日
ロードレースでチャンピオンになり、ラリーにおいてもレジェンドとなった真のスポーツカーは、歴史を振り返ってみても、ほんの少数しかありませんが、その中の1つが有名なラリーカーである「Safari Rally Z」のベースとなった「Fairlady Z」です。
Nissan 360において日産名車再生クラブは、この「Safari Rally Z」を走行可能なオリジナルの状態に再生すると発表しました。
日産名車再生クラブは2006年に結成されて以来、輝かしいモータースポーツのヘリテージを持つ日産のクルマを甦らせ続けています。
日産名車再生クラブとは、「ヘリテージをただ展示するだけでなく、きちんと動く状態で歴史的なクルマを保存したい。そして当時の最高レベルの技術を学びたい」という熱い情熱を持った少人数のボランティアが始めたもので、日産の研究開発部門に所属し現在では60名以上が参加しています。
同クラブは、1964年に活躍したSkylineの レースカーや1958年の MobilgasTrailで優勝したDatsun 210s「富士」「桜」、1947年の「たま」電気自動車など、これまでに8台のクルマを再生しています。今年は、「Safari Rally Z」と呼ばれるスペシャルバージョンのFairlady Z(アメリカにおけるDatsun 240Z)を再生します。
「ラリーの日産」を強く印象付けたBluebird (Datsun 510)の後継として、「Safari Rally Z」は、East African Safari Rallyにおいて、1971年と1973年の2回総合優勝を果たしました。特に1971年のEast African Safari Rallyにおいては、「Safari Rally Z」が1-2フィニッシュを飾るなど、輝かしい実績を残しました。今回再生される「Safari Rally Z」は、1971年に開催された第19回目の East African Safari RallyでEdgar Hermann and Hans Schullerがドライブし、優勝したラリーカーです。「Safari Rally Z」は、ファストバックスタイルのクーペで、215馬力にチューンナップしたL24型エンジン(2393ccの直列6気筒OHC)を搭載していました。このラリーカーは日産のヘリテージコレクションとして、保存されています。
尚、この「Safari Rally Z」の再生は、2013年12月に完成する予定です。
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