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新しいジャンルのデータ・コンバータを発明【日本テキサス・インスツルメンツ】
2013年9月17日
日本テキサス・インスツルメンツは、コイルとバネを誘導型センサとして使用した業界初のインダクタンス/デジタル・コンバータ(LDC)を発表しました。既存のセンサ技術と比較し、分解能、信頼性、設計自由度の向上とシステム価格の低減を実現する新しいジャンルのデータ・コンバータです。誘導型近接センサは、位置・動作による変位、金属または導電性ターゲットの組成、バネの伸縮・屈曲による変位を検出できる非接触型センサ技術です。この新データ・コンバータ技術と業界初のLDC、『LDC1000』の詳細は、http://www.tij.co.jp/ldc1000-pr-jp をご覧ください。
誘導型近接センサの用途は、シンプルなプッシュボタン、ノブ、オン/オフ・スイッチから、高分解能の心拍計、タービン流量計、高速モーター/ギア・コントローラまで多岐にわたっています。LDCは汎用性を特長としており、車載、白物家電、民生用エレクトロニクス、モバイル機器、コンピューティング、産業機器、医療用機器などの幅広い市場で使用できます。
TIのシリコンバレー・アナログ(SVA)担当シニア・バイスプレジデントのデーブ・ヒーコックは「LDC技術により、低コストで、すぐに入手可能なプリント基板の配線や金属バネを使ってセンサを創ることができます。LDCは、金属や、人体を含む導電性物質の高分解能計測を実現します」と述べ、さらに「LDC製品は、システム設計者にシステム上の困難な問題を解決する画期的な新しいソリューション開発プラットフォームを提供します。この技術がどんな形で実用化されるか、待ちきれない気持ちです」と語りました。
LDCテクノロジーの主な特長と利点
● 分解能の向上: 16ビットの共振インピーダンスと24ビットのインダクタンス値により、位置の変位検出で、サブミクロン単位の分解能を実現
● 信頼性の向上: オイル、塵埃など、機器の製品寿命を縮める非導電性汚染物質の影響を受けない非接触型センサを実現
● 設計自由度の向上: プリント基板を設置できない、電子回路から離れた場所にセンサ配置が可能
● システム・コストの低減: 低価格のセンサとターゲットを使用し、磁石を不要に
● 無限の可能性を提供: 薄い金属箔や導電性インクなどのターゲットをサポートし、創造的で革新的なシステム設計に無限の可能性を提供
● システム消費電力の低減:消費電力は標準的な動作時に8.5mW未満、スタンバイ・モード時に1.25mW未満
ツールとサポート
『LDC1000』評価のための『MSP430F5528』マイコン 搭載LDC1000EVM 評価モジュールを単価(参考価格)29.00ドルで供給中です。
TIの新しいWEBENCH® Inductive Sensing Coil Designer (英語)は、カスタム・センサ・コイルの設計とLDCの設定を迅速化します。このオンライン設計支援ツールはセンサ・コイルの設計プロセスを簡素化し、コイルの特性、アプリケーションごとの要件、システムの性能要件に基づき、LDC の設定を可能にします。最適化した設計回路を各種の CAD プログラムに簡単に移植し、システム設計の際にセンサ・コイルを迅速に採用することができます。
情報共有や設計の問題解決には、TI E2Eコミュニティの誘導型近接センサ・フォーラム(英語)をご利用ください。
供給、パッケージ、価格
『LDC1000』は4mmx5mmの16ピンSONパッケージで供給中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は2.95ドルです。車載規格準拠製品は、2014年前半に供給開始予定です。
TIのインダクタンス/デジタル・コンバータ製品による誘導型近接センサ技術の詳細は、こちらからも参照できます。
● TI eStoreから、業界初のLDC搭載の 『LDC1000EVM』 のご注文
● 『LDC1000』のサンプル のご注文
● データシートのダウンロード
● LDC1000と PCB コイルを使った高分解能センサ技術のデモ・ビデオ
● LDCを使用した誘導型近接センサの製作法についての解説 : Guide to Inductive Sensing infographic (英語)
TIの産業機器向けアナログ製品
産業機器向け半導体で業界をリードするTIは、スマート・グリッド、ファクトリ・オートメーション(FA)、高電圧電源、LED照明、制御など、広範な用途ですぐに利用可能で、多様なアナログIC製品ポートフォリオを提供しています。TIのデータ・コンバータ、アンプ、インターフェイス、アイソレーション、クロック、電源IC製品は、お客様の製品の差異化を可能にし、さらに、TIのソフトウェア、設計支援ツール、リファレンス・デザインは、設計サイクルの簡素化と迅速化を実現します。TIのアナログ製品は、産業機器の安全性、効率、信頼性を向上します。詳細については、http://www.tij.co.jp/industrial をご覧ください。
テキサス・インスツルメンツのWEBENCH設計支援ツールについて
WEBENCH Designer / WEBENCH Architect設計支援ツールの部品ライブラリは、受動部品メーカー120社の24,000点以上の部品データを収録しています。TIのディストリビューション・パートナーが価格と供給に関するデータを随時更新しており、ユーザーにとって設計の最適化と生産計画の策定が可能になります。WEBENCH設計支援ツールは8つの言語で提供されており、ユーザーは完全なシステム設計回路の比較と購入にあたってのサプライチェーンの決定を瞬時に実行できます。TIのWEBENCH設計支援ツール(無料)を使って設計を開始するには、http://www.tij.co.jp/webenchにアクセスしてください。
※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。
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