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都市部の持続可能な輸送に関するハイレベルな国連会議に参加【ボッシュ】

2013年9月12日

未来のモビリティのためのテクノロジー
ボッシュが都市部の持続可能な輸送に関するハイレベルな国連会議に参加

■モビリティの未来の鍵を握るのは「電気」
■新しいインフラソリューションがeモビリティを実現
■ボッシュがeモビリティ向けの統合ビークルシステムを提供

ベルリン – 世界的に都市化が進む傾向にあり、それに伴い、モビリティに関するニーズが急速に高まっています。また、気候変動問題に関連し、清浄な空気や騒音に対する基準もより厳格になりつつあります。そうしたことを背景に、「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」が6月19~21日の3日間にわたりベルリンで開かれました。会議には国際的に名が広く知られる専門家が出席し、省資源につながる未来の輸送について議論しました。ボッシュもこの会議に参加し、先駆的な技術ソリューションの展示と詳細なプレゼンを行いました。その際、ロバート・ボッシュGmbH取締役会会長のフォルクマル・デナーはこう述べています。「『個人輸送(personal transportation)』の未来を保証し、特に大都市の空気のクオリティを改善するためには、eモビリティが魅力的なソリューションとなります」

ボッシュ – eモビリティのパートナー

総体的にカバー:ボッシュはさまざまな車両向けの電気パワートレインソリューション一式を幅広く提供しており、その製品も、eBikeやeスクーター向けのコンポーネントから、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車やフルEV向けのシステムまで多岐にわたります。またボッシュは、単にシステムを車両に統合するのではなく、ライフサイクル全体にわたり配慮した上で統合を行っています。そのためにボッシュは、たとえばボッシュ・カー・サービスでの修理・メンテナンス,から、再利用やリサイクルまで、リチウムイオンバッテリーのライフサイクル全体を分析しています。

ボッシュのソフトウェアソリューション:ボッシュのeローミングは、充電インフラを組み込むためのベースとなるもので、地域や技術仕様の異なるシステムの限界を超え、eモビリティを展開するために導入されます。これが実現すれば、eモビリティは日常での使用にも適したものとなり、ドライバーはプロバイダーに関係なく、あらゆる充電スポットを利用できるようになります。Bosch Software Innovationsが提供する新しいeモビリティスターターパッケージは、ローミングプラットフォームと充電インフラシステムに接続するための主要な2つのオープンインターフェースプロトコルをサポートしています。また、ボッシュはたとえばHubjectコンソーシアムなどで、車両のパワーグリッド用のソフトウェアを提供しています。新しいモビリティコンセプトを作り上げるために、ボッシュのソフトウェアプラットフォームはさまざまな産業分野のモビリティプロバイダーのネットワーク化に大きく貢献しています。

継続性と固い決意:現段階では、eモビリティは依然として未来への投資というレベルにとどまっていますが、ボッシュはこの分野に毎年4億ユーロを投入し、1,100人以上のスタッフが働いています。

今後の展望:ボッシュは2014年末までに、パワートレインの電動化に関する30件のオーダーを完了させる予定で、量産がこの10年のうちに開始すると見込んでいます。2020年の世界販売予測では、総計で約1億1,500万台の新車のうち、電気自動車が300万台、プラグインハイブリッド車が300万台、ハイブリッド車が600万台になると考えられています。

Invented for life : eBikeから電気自動車まで

eモビリティは小さいながらも着実に前に進んでいます。というのも、ボッシュのeBikeシステムがすでに50社以上の自転車/モーターサイクルメーカーに採用されているからです。このシステムは、駆動システムに電気駆動装置(電気モーター)、パワーパック(リチウムイオンバッテリー)とコンピューター/オペレーティングユニットを組み合わせた構成となっています。また、ボッシュはフル電動式のeスクーター向けに、ホィールハブモーターと制御電子回路を組み合わせた電気駆動システムを提供しています。

自動車向けのモジュラーシステム:ボッシュは、リチウムイオンバッテリー、バッテリーマネジメントシステム、パワーエレクトロニクス、さまざまな種類の電子機器、システムインテグレーションに関する広範な知識を含め、電気パワートレイン全体をカバーする製品ラインナップを揃えています。また、ボッシュは現在、フィアット500eの電気パワートレインとポルシェ・パナメーラのプラグインハイブリッドシステムのためにソリューション一式を供給しています。

バッテリーマネジメントシステム:ボッシュのバッテリーマネジメントシステムは、コンプリートシステムを構成するセルの監視・制御を行うもので、これによりバッテリーパックを安全かつ効率的に利用できるようになります。

パワーエレクトロニクス:パワーエレクトロニクス機器は、どの電気パワートレインにも欠くことのできない存在です。パワーエレクトロニクスは、バッテリーにエネルギーとして蓄えられた直流電流を交流に変換し、電気モーターに供給する役割を担っており、この効率が高くなればなるほど、走行距離がそれだけ長くなります。

リチウムイオンバッテリー:ボッシュは、電気エネルギーを蓄えるバッテリーの開発をさらに推し進めることが、電気パワートレイン市場で成功するためのもっとも重要な原動力となると考えています。ロバート・ボッシュGmbH取締役会会長のフォルクマル・デナーはこう述べます。「ボッシュは、現在の電気自動車の走行距離を少なくとも2倍に伸ばし、キロワット時のコストを半減するリチウムイオンバッテリーの開発に取り組んでいます」


ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance
自動車機器テクノロジーセクターはボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2012年の売上高は 31.1 億ユーロで総売上高の約59%を占めています。自動車機器テクノロジーの売上により、ボッシュ・グループはリーディング・サプライヤーのポジションを確立しています。
全世界において約177,000人の自動車機器テクノロジーセクターの従業員が、内燃機関用噴射技術、代替駆動コンセプト、効率的そしてネットワーク化されたパワーワトレイン周辺機器、アクティブ/パッシブセーフティシステム、運転支援/コンフォート機能、ユーザーに優しいインフォテインメント技術やCar-to-CarおよびCar2Xコミュニケーションとコンセプト、オートモーティブアフターマーケット向けのサービスや技術という7つの事業分野で働いています。
ボッシュ・グループは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)、ディーゼルシステム用コモンレールなどの重要な革新的自動車技術にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。2012年度の従業員数は約30万6,000人、売上高は525億ユーロを計上しています。また2013年初めからは、自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制に移行しました。
ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社約360社、世界約50カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売、サービス代理店のネットワークを加えると、世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、ボッシュのさらなる成長の基盤です。
ボッシュでは2012年に約48億ユーロもの金額を研究開発に投じ、さらに全世界では4,800件以上の国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。私たちは革新的で有益なソリューションを提供し、そのすべての製品とサービスを通して、人々を魅了し、人々の生活の質を向上させることを目的にしています。この方針に基づき、ボッシュは全世界において人と社会に役立つ革新のテクノロジーを提供し続けていきます。それこそが「Invented for life」です。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
twitter.com/BoschPresse/ ボッシュ・プレスツイッター(英文)
を参照してください。

 

このプレスリリースは2013年6月20日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。▶




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