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Adamsを活用して最適なサスペンションの有効性を検証【エムエスシーソフトウェア】

2013年8月20日

芝浦工業大学 長谷川浩志教授
Adamsを活用して最適なサスペンションの有効性を検証

エムエスシーソフトウェア㈱(代表取締役社長:加藤  毅彦、本社:東京都新宿区 以下MSC)は、本日、芝浦工業大学の長谷川浩志教授が、イナーター機能を取り入れた最適なサスペンションシステムの有効性の検証に、MSCの汎用機構解析ソフトウェア「Adams」を使ったシミュレーションを活用していると発表しました。

イナーターは、サスペンションを振動させるエネルギーをフライホイールにより回転エネルギーに変換・蓄積し、サスペンションの動きをコントロールする機構です。振動を弱めることにより、バネやダンパーでは難しかった最適なサスペンションの動きを実現すると言われています。長谷川研究室では、「Adams/Car」を使ってイナーター機能を取り入れたサスペンション挙動のシミュレーションを行い、接地性と操縦安定性を確保しながら乗り心地の良いサスペンションの一般車への適用を目指しています。

長谷川浩志教授は次のようにコメントしています。
「自動車の乗り心地と操縦安定性を確保するために、セミ・アクティブ、アクティブサスペンションなどの様々な形態のサスペンションシステムが開発・販売され、その有効性が広く知られております。しかしながら、価格が高額になる点などが大きな課題になっておりました。特に、これから発展していく東南アジアなどの国々での利用を考えると、アクティブサスペンションではなく、安価でシンプルな機構で構成されたサスペンションシステムが有望ではないかと考えました。そこで、長谷川研究室では、その機構として、イナーターに着目した次第です。また、この研究は、博士課程のベトナムからの留学生と日本人の修士学生が共同で研究しており、その実証実験は、ベトナムにて実施することを視野に入れて研究をしております。きっと、「Adams/Car」を使ったシミュレーションを行うことで、多くの知見が得られるものと期待をしております。」

*記載されている会社名および製品名は各社の商標または登録商標です。

Adams/Carについて

「Adams/Car」は、Audi、BMW、Renault、Volvoなどの世界のトップ自動車メーカーのコンソーシアムによるコラボレーションによって生まれ、現在では業界標準のバーチャル・プロトタイピングのツールとして世界中で200を超える自動車・部品メーカーで使用されています。シャシー、エンジン、ドライブライン、ステアリング、制御系、車体の正確な数学モデルを組み合わせた完成車のモデルを使って、バーチャルな試験コースやバーチャルな実験室環境で現実の挙動をシミュレートし、改良することができます。設計条件やシミュレーションの結果を、世界中に散らばる技術チームのメンバーが同じように共有し、車両のパフォーマンスの評価、最適化を行うことが可能です。

MSC Softwareについて

MSC Software Corporationは、複合領域シミュレーションソリューションのグローバルなリーディングカンパニーとして、製品の設計やテストにおける品質向上、時間短縮、コスト削減を支援するソフトウェアおよびサービスを提供しています。MSC Softwareは、シミュレーション技術、ソフトウェア、ならびにサービスにより、短期間でより優れた製品を開発できるよう、世界中の何千社もの企業と協業しています。
MSC Softwareは、米カリフォルニア州サンタアナを本社とし、世界20カ国に支社・支店を展開しています。1982年2月に日本法人を設立し、本社の他、大阪、名古屋に営業拠点があります。アジア・パシフィック地域は、日本の他、北京・成都・上海・深セン・ソウル・台北・シンガポール・プネ(インド)に拠点があります。従業員数は世界で約1,200名です。




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