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激しいトップ争いの末にMOTUL AUTECH GT-Rが2位表彰台【日産自動車】

2013年8月18日

– SUPER GT 2013第5戦レースレポート –

8月18日 鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)
SUPER GTシリーズは、第4戦から3週間のインターバルを経た8月18日(日)、三重県鈴鹿市にある鈴鹿サーキットで決勝レースが行われ、ポールスタートの#23 MOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)が2位表彰台を獲得しポイントリーダーに立ちました。また#12 カルソニックIMPUL GT-Rが4位でゴールし、ランキング2位につけることになりました。



週末を通じて鈴鹿サーキットは好天に恵まれました。決勝レースが行われた日曜日の早朝には雲が空を覆っていましたが、スタートが近付くにつれ雲が切れ、晴れ間が拡がっていきます。そして午後0時半、雲ひとつない夏空の下、気温32度/路面温度50度のコンディションの下でスタートが切られました。公式予選でGT500のポールポジションを獲得した#23 MOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)はクインタレッリがスタートを担当。トップを守って快走しました。しかしその後はスピードが伸び悩み、#18 HSV-010と#36 SC430に先行を許します。そこでチームでは最初のスティントを少し短くするように作戦を変更、29周を終えたところで最初のピットインを行いました。代わった柳田は粘り強く走行し、全車がルーティンピットを終えた段階では6番手にまで復帰していました。その後柳田は65周まで周回を続けこれで当初の4回ピット/5スティントの組み立てが可能になりました。柳田から再びクインタレッリに交代した直後、セーフティカー(SC)が導入されます。これを機に多くのマシンがピットインを行い順位は大きく入れ替わり、クインタレッリは2番手まで復帰します。SCが導入された際に#1 REITO MOLA GT-R(本山哲/関口雄飛)がトップに立ちますが、ピットインのタイミングに関してペナルティを課せられて後退してしまいます。これでクインタレッリはトップを奪い返すことに成功しますが、柳田に再度交代し、ピットアウトした直後にGT300マシンと接触するハプニングもあり、ペースが伸び悩んだ柳田は、#18 HSV-010にパスされます。それでも何とか踏みとどまり、2位入賞を果たしました。

一方、予選では11番手の#12カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パロオ・デ・オリベイラ)はスタートから安定したペースで周回。オープニングラップでポイント圏内にコマを進めた後も、じわじわとポジションを上げて行きました。そしてSCカーが導入されたタイミングでルーティンピットを効率的に消化、一気にポジションを4位にまで上げ、#1 GT-Rの後退によって表彰台圏内の3位に進出します。その後も安定した走行を続けた#12 GT-Rは3位で走行していましたが、171周目のスプーンカーブで路面のオイルに足をすくわれてオーバーラン。それでも4位入賞を果たし、18ポイントを加えてランキングトップに立った#23 GT-Rに続く2位に浮上しました。

予選9位からスタートした#1 REITO MOLA GT-R(本山哲/関口雄飛)は、本山から関口へと繋いでいきます。そしてSCが導入されたタイミングで再度本山に交代し、トップに立つことになりました。ところがピットインのタイミング違反と判定され、90秒と表示のピットストップという重いペナルティを課せられてしまいます。これでポジションダウンした#1 GT-Rでしたが、その速さはトップレベルで着実に挽回し8位入賞を果たすことになりました。また13番手グリッドから追い上げた#24 D’station ADVAN GT-R(安田裕信/ミハエル・クルム)は、マシントラブルでリタイアに終わっています。

4台のNISSAN GT-R NISMO GT3が出場したGT300クラスでは、予選2位の#3 S Road NDDP GT-R(星野一樹/佐々木大樹/ルーカス・オルドネス)が9位入賞を果たしています。

【NISMO鈴木豊監督のコメント】
「ポイントリーダーにもなりましたし、2位というのは喜ぶべき結果ですが、せっかくポールを取っていたし、狙いを定めていたレースだったので、正直なことを言えばやはり悔しいです。燃費走行をしなければならない場面もあり、それが厳しかったです。最後のピット作業は18号車と同じタイミングになり、チームは完璧な仕事をして挽回してくれましたが、あともう少しでした。富士に向けては新しい空力部品などを入れて、なんとか混戦の中を少しでも抜け出せるように頑張ります。応援ありがとうございました」

【#23 GT-Rドライバー、柳田真孝のコメント】
「最初のピットインが予定より早くなりつらい部分がありましたが、SCのタイミングは運が良かったです。今日の結果は、予定より早くピットインしたのにチームが当初の予定どおりの4ストップに組み立て直せたおかげです。しかし、スプーンカーブで18号車に抜かれた時は、突っ込みすぎた感があります。もっと粘るべきでした。今日のレースはパーフェクトではありませんでした。もっと頑張らないといけないと思います」

【#23 GT-Rドライバー、ロニー・クインタレッリのコメント】
「僕が最初に乗ったときは急にタイヤのグリップがきつくなり、早めにピットに戻ることになりました。そのことで燃費的に苦しくパワーをセーブする必要がありました。残りの2回の走行はタイヤに問題はありませんでした。ランキングトップに立てたのはとてもすごいこと。2位というのは大きな結果です。クルマ、タイヤにはまだポテンシャルがありますから、次の富士ではハンディウェイトで重くなりますが、ポイントを取って後半戦を有利に戦いたいです」


【GT500決勝 結果】 173laps

【GT300決勝 結果】 161Laps


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