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車載TCON市場への参入のお知らせ【ザインエレクトロニクス】
2013年8月7日
当社は、高速シリアルインターフェース技術や高解像度対応イメージシグナルプロセッサ技術で業界をリードするファブレス半導体メーカーですが、この度、車載液晶パネルの表示制御用LSI(TCON:Timing Controller)を開発し、今期中を目途にサンプル出荷を開始することとしましたので、お知らせいたします。
当社は中期経営戦略「TACK2Win.」に基づき、アジア市場への事業展開とポートフォリオ型の事業戦略を進めており、車載・産機市場は当社の事業ポートフォリオを拡大する上で重要な戦略市場です。
車載市場は、広範囲の温度保証に代表されるように、民生機器市場以上に、優れた品質水準が求められますが、その一方、タブレットPCの普及に伴い、車載液晶パネルの解像度は従来一般的であったWVGA(横画素数800×縦画素数480)クラスから、今後はフルHD以上の解像度に高精細化が進むという技術的潮流にあります。当社は従来培ってきた表示制御技術と高速インターフェース技術を活かして、このような高解像度化のトレンドを踏まえた表示制御用LSIの製品化を行い、その第1弾であるTCON新製品について今期中を目途にサンプル出荷を行うこととしました。
当社の開発する車載TCONシリーズは、高速インターフェース技術を用いて大容量データの入力を受け、表示制御信号を液晶ドライバ向けに出力します。従来広く活用されているドライバ技術をサポートするのみならず、さらに高速性能を求めるハイエンド製品のお客様のために、V-by-One®技術を応用した革新的な高速ドライバインターフェース、「eDriCon」を開発し、1.2Gbpsの高速伝送を可能としました。
今回開発した新しい液晶ドライバ技術であるeDriConは、画像データを伝送する信号線に、クロック(画像データの動作時点を特定する情報)を重畳させて伝送することにより、ケーブル本数を抜本的に削減することが可能です。フルHDの高精細画像に対応しながら、従来のドライバ技術で例えば24対必要とされたドライバインターフェースケーブル本数は、その6分の1の4対のみで送受信可能であり、コスト削減および配線スペースの削減に寄与することができます。
当社は、現在開発を進めている車載TCONを第1弾として、高精細の車載液晶パネルに対応した製品を開発し、グローバル市場に向けて拡販する計画です。なお、本件により今期業績に与える影響は当社業績予想に折込済みです。
※「eDriCon」はザインエレクトロニクス㈱の商標です。
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