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ロータリポジションセンサ新シリーズSV03の商品化【村田製作所】
2011年6月24日
要旨
株式会社村田製作所はこのたび、小型・低背(W11×L12×T2.1mm)の面実装型ロータリポジションセンサ*1
SV03シリーズを商品化しました。
市場要求に合わせて設計を見直すことにより、従来のSV01シリーズに比べ、セット機器の低価格化に貢献します。
背景
自動車や白物家電の電子化にともない、ロボットに代表されるフィードバック制御装置*2や、自動車のエアコン風量調整スイッチなどのような電子式回転スイッチ装置*3の搭載が進んでいます。これらの装置ではスイッチの回転(角度)を検出するためロータリポジションセンサが使われており、更なる低価格化が要求されています。
今回商品化したSV03シリーズは、従来のSV01シリーズをベースとして、主に使用材料を見直すことにより、低価格化を実現しました。
特徴
● 仕様を市場要求に合わせ、主に使用材料を見直すことで、低価格化を実現しました
● 車載で要求される広使用温度範囲(-40℃~+125℃)に対応しています
● 対象市場の要求に適合する高精度(±2%) 、高寿命(30万サイクル)を保証します
● 小型(W11×L12×T2.1mm)軽量(0.4g)設計により、セット機器の小型・軽量化に貢献します
● 鉛フリーリフローはんだ(260℃耐熱)に対応しています
● 表面に調整スケールを表示し、セット機器製造工程での組付け性を向上させています
用途
● 自動車のエアコン風量などのスイッチ
● 民生全般のフィードバックセンサ*4および回転スイッチ
用語説明
*1 ロータリポジションセンサ:
可変抵抗の分圧 (ポテンショメータ) 方式で、ロータの回転角度を検知し、それに比例した電圧を出力します
*2 フィードバック制御装置:
出力の結果を入力側に戻し、目標値と比較して次の制御へ役立てる制御装置
*3 電子式回転スイッチ装置:
スイッチの回転角度をアナログセンサの出力変動としてICで読み込みスイッチ制御する装置
*4 フィードバックセンサ:
フィードバック制御装置において、出力の結果を計測するセンサ
品番
SV03A103AEA01
電気的性能
定格電圧:
DC5V±0.5V
電気的有効角度:
333.3°
全抵抗値:
10kΩ
出力電圧直線性:
±2%
外形寸法図
W11×L12×T2.1mm(0.4g)
生産体制
2011年7月より量産開始
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