電気モータービジネスへ進出【GKNドライブライン】

2011年6月22日

2011年6月22日レディッチ（英国）− 自動車ドライブラインシステムとソリューションにおいて世界をリードするサプライヤー、GKNドライブラインは、自動車分野における最先端の電動ドライブのパイオニアであるEVOエレクトリック社と合弁会社を設立しました。

新会社のGKN EVO eドライブシステムズ社は、ハイブリッド車及び全電気自動車で使用される電気モーター及び統合されたeドライブシステムの製造、販売を行います。

また、GKNはEVOエレクトリック社の株式の25.1％を取得します。GKNは、合弁会社の設立と成長を可能にするため、エンジニアリング及び商業上の資源を提供すると同時に、融資と資本の組合せで資金を提供します。

最終的なGKNの投資の総価値は、500万ポンドにのぼります。

EVOエレクトリック社は、幅広いレンジの輸送用及びモバイルパワーアプリケーション向けに先進の電動機械、ハイブリッドドライブトレーン及びジェネレーターセットを開発、製造しています。その中核となる技術は、材料、設計及び製造における革新によって可能となったアクシアルフラックス（軸方向磁束）技術に基づく高トルク電動モーターとジェネレーターの設計及び統合です。EVOエレクトリック社の特許である軸方向磁束技術は、特定のアプリケーション用の伝統的なラジアルフラックス（径方向磁束）機械に比較し、トルク及びパワー密度、効率、コストにおいて大きなメリットを提供します。トランスミッション、バッテリー及びパワーエレクトロニクスと共に、電気モーターは、電気自動車のパワートレーンの核となる｢基礎的要素｣の1つです。

高効率で最先端のeアクスルとeトランスミッションを開発、製造するGKNドライブラインの能力とあいまって、合弁会社は、GKNドライブラインの十分に確立したグローバルネットワークを通して、全世界の自動車メーカーに完全なeドライブシステム（トランスミッション、電気モーター及びパワーエレクトロニクス）を提供することが出来ます。

GKNドライブラインは、既に、ハイブリッド車と電気自動車向けのｅトランスミッションおよびeアクスルの開発と供給におけるパイオニアです。このベンチャーは、GKNドライブラインが、お客様の要求に応えて、既存のeドライブシステムのポートフォリオに加えて、フルドライブラインシステムの能力を向上させながら、先進のアクシアルフラックス（軸方向磁束）のモーターとジェネレーターを提供することを可能にします。

GKN EVO eドライブシステムズ社は、急成長するハイブリッド車と電気自動車システム市場においてシェアを獲得することを目的としています。マッキンゼー・アンド・カンパニー（国際的マネジメントコンサルタント会社）による最近の調査では、電気モーター単独でのグローバル市場でも、2020年までに200億ユーロを超えると予測されています。

この合弁会社は、本社を英国に置き、ハイブリッド、プラグインハイブリッド、及び電動ドライブトレーンにおける両パートナーからの最先端の技術と専門知識を活用します。

GKNドライブラインのCEOであるナイジェルスティンは、｢GKN ドライブラインの製品ポートフォリオへのこの戦略的な追加により、燃費節約とCO₂排出削減の要求を満たすハイブリッド及び電気自動車を通して、自動車メーカーを支援する私達の能力が大幅に高められることになります。｣と述べています。

EVOエレクトリック社のCEOであるデ－ビッドラティマ－は、｢自動車業界で世界トップの“ティア１”サプライヤーの１つであり、電動ドライブアクスル及びトランスミッション技術におけるリーダーである会社とのこの提携は、当社にとって大きなブレークスルーとなります。急成長を遂げる電動コンポーネントのグローバル市場において、EVOを主要プレーヤーとして確立することは極めて重要なこととなります。｣と述べました。
GKNドライブラインの製品セグメントには以下が含まれています。

CVJシステム

• GKNドライブラインの CVJ（constant velocity joint: 等速ジョイント）システムは、スペースや重量、燃料節約と全面的な効率性向上を可能にします。
• GKNドライブラインは、最小かつ超低コストの車向けから最も洗練された高級車向けまで、最も幅広いレンジの CVJシステムを提供します。