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100%電気商用車「e-NV200」の市場投入に向けた実証運行をDHLジャパンと協働で東京都内にて開始【日産自動車】
2013年7月12日
日産自動車㈱(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は, 2014年中の発売を予定している100%電気商用車「e-NV200」の市場投入に向けた実証運行を、国際エクスプレスのグローバルリーダーDHLの日本法人であるDHLジャパン(本社:東京都品川区東品川、社長:山川 丈人)と協働で、東京都内にて開始したと発表しました。DHLジャパンは、7月12日から約3週間、日産が貸与する「e-NV200」のモニター車を、東京都千代田区丸の内周辺の企業や商業施設などへの荷物の集配に活用し、経済性や環境性能、電気自動車としての実用性や可能性を検証します。日産は、これにより得られた結果を、同モデルの今後の商品開発に反映します。
DHLと親会社であるドイツポストDHLは、グローバルな環境プログラム「Go Green」のもと、2020年までにグループ全体で二酸化炭素排出量を30%削減することを目標に掲げ(2007年比)、その達成に向けて環境車両の導入や施設への省エネルギー設備の配置などを進めています。カーボンニュートラルな輸送サービス「DHL Go Green」をロジスティクス企業として初めて導入したほか、グループ本社のあるドイツにおいては電気自動車の普及促進策を打ち出すなど、グローバルに積極的な環境活動を推進しています。そのなかで、DHLジャパンも現在、電気自動車の導入を含めた環境車両の拡大の可能性を検討している過程にあり、今回、日産とのニーズがあったため、この実証運行が実現しました。
「e-NV200」は、ブリティッシュガスや日本郵便㈱、イオンリテール㈱、さいたま市など、多くの大手企業や自治体との実証運行を重ねてきています。その実証運行の中では、快適なドライビング、CO2排出量の削減、積載能力の高さ、など多くの点において好意的な意見をいただいています。今後は更なるユーザーニーズを満たすべく、実証運行のフィードバックを今後の商品開発に生かしていきます。
100%電気商用車「e-NV200」は、「日産リーフ」に続きグローバルに販売する2車種目のEV(電気自動車)として2014年中の発売を計画しています。ゼロ・エミッション領域における日産のリーダーシップをより確固たるものにすると同時に、商用車市場に大きな革新をもたらすモデルです。100%電気商用車「e-NV200」はベース車の多目的商用バン「NV200」が誇る室内の広さや多用途性と、「日産リーフ」のパワートレインが生み出すEVならではの先進性を併せ持つ商品となります。走行時の二酸化炭素排出量ゼロを実現しつつ、EV特有の卓越した加速性と静粛性を提供します。また、先進的なテレマティクスシステムや荷室における電源供給機能などは、さまざまなシーンにおけるビジネスの可能性を広げます。その上で、多くのビジネスユーザーが最も重視する点のひとつであるランニングコストについては、同クラスの商用車をリードし、優れたレベルを達成します。
日産は、ゼロ・エミッション領域のリーダーとして、EVの開発を行うだけでなく、EVを普及させ持続可能なモビリティ社会を構築するための包括的な取り組みを行っており、それは、リチウムイオンバッテリーの生産・リサイクル・二次利用から、充電インフラの整備、内製急速充電器の開発にいたるまで、多岐にわたります。さらに、ルノー・日産アライアンスとして、世界各国の政府や自治体、企業などと、既に100件を超えるゼロ・エミッションモビリティに関するパートナーシップを締結しています。
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