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ルノー・日産アライアンス、新興市場の貢献により、 2012年のシナジー効果は26.9億ユーロ【日産自動車】

2013年6月27日

・シナジー効果、前年の17.5億ユーロから54%増
・急速な成長は、パートナーシップの勢いが加速し続けていることを証明
・購買、パワートレイン、車両開発分野が大きく貢献
・今後、技術領域以外でもシナジーは、成長拡大する

ルノー・日産アライアンスは、アライアンスのシナジーを前年の17.5億ユーロから2012年は26.9億ユーロと、記録的な効果を計上しました。

前年比+54%もの急増は、1999年から14年間継続してきたパートナーシップが尚も加速を続けている証です。ルノーと日産は、自動車業界において最も長い期間に渡り、最も生産的なパートナーシップを継続しています。
(アライアンスVTR:http://www.media.blog.alliance-renault-nissan.com/news/4350

シナジーは、主にコスト削減とコスト回避により創出します。そして、新たなシナジーだけが 収支に寄与します。

ルノーと日産のコラボレーションは、特に両社が今後市場を拡大していく新興市場において増加しました。

「アライアンスのシナジーとそれによって生まれる規模の経済性は、ルノーと日産に、世界のトップ自動車メーカーの中におけるトップレベルの競争力をもたらしています。我々はブラジル、ロシア、インド、中国といった新興市場のみならず、すべての事業分野において両社の連携を深め、より一層のシナジー効果を創出していきます。」と、ルノー・日産アライアンス ロジスティック&CEOオフィス、クリスチャン・マルドリュス マネージングダイレクターは語りました。

購買、パワートレイン、エンジニアリングにおけるシナジーの加速

2012年のシナジー貢献度をビジネスユニット毎にみると、トップは購買(8.51億ユーロ)、続いてパワートレイン(7.09億ユーロ)、車両エンジニアリング(5.46億ユーロ)となっています。これらの多くは、アジアやロシアなどの新興市場において、同じ工場で両社の車両とパワートレインを製造したことにより創出されました。

インドのチェンナイにあるアライアンス工場は、アライアンスにおける最大のプラットホーム共有プロジェクトとなります。年間40万台の生産能力を有するこの工場は、ルノーと日産双方の現地市場向け車両と輸出向け車両を製造しています。

ロシアでは、ロシア最大の自動車メーカーであるアフトワズと共に、トリアッティ工場で3社のブランドの車両を生産しています。昨年ルノー・日産アライアンスは国営ロシア・テクノロジーとの合弁会社を通じて、同国を象徴するラダブランドの主要メーカーとなりました。

韓国では、来年日産は、ルノー三星自動車の釜山工場で、次期型「ローグ」の生産を開始します。昨年アライアンスはSUVの生産開始にむけての製造工程で記録的なコスト削減を成し遂げました。この改善は、日産「ローグ」のみならず、同工場で生産するルノー車にも利益をもたらすことになります。

2009年以来、アライアンスのすべての購買は、最大級のアライアンス組織であるルノー・日産・パーチェシング・オーガニゼーション(RNPO)によって行われています。ルノー・日産アライアンスが年間800万台もの総販売台数を誇ることにより、RNPOは両社が個別に行うよりもより良い価格交渉を行うことができます。

パワートレインのシナジーは、エンジンとギアボックスの共同開発や総合供給により創出します。
ルノーのディーゼルエンジン技術とガソリンエンジンのダウンサイズ、マニュアルトランスミッション、日産の自然吸気ガソリンエンジンとオートマティックトランミッションなど、夫々が従来から強みとしてきた中核技術を生かした成果です。

車両技術のシナジーは、主にプラットホームや部品の共通化です。

CMF

2012年、アライアンスは更なるシナジーを引き出す為に、プラットホームと部品両方を統合する、コモン・モジュール・ファミリー(CMF)という新たなアプローチを開始しました。CMFは、ルノーと日産が車両技術の分野でより一層連携し、将来のシナジー創出に向けて大きく貢献することができるシステムです。

CMFは2013 年から2020年までの間に、段階的にルノーと日産のモデルに適用します。CMFは最初にコンパクトと大型車のセグメントに、続いて他のセグメントに適用していきます。

CMFにより、モデル毎のエントリーコストの平均30~40%、アライアンスの部品購入費の20~30%の削減が期待されています。

この他、将来は販売やマーケティングなどの分野においても、シナジー増大に貢献できると見込んでいます。

  

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