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自動車エンジニアのさらなる実験プロセスの改良、スピードアップを支援するLMS Test.Lab Rev 13をリリース【エルエムエスジャパン】

2013年6月17日

ルーベン、ベルギー – LMSは、広範な実験データの収集および分析用のLMS Test.Labエンジニアリングパッケージの新バージョンを発表しました。LMS Test.Lab Rev 13には、精度を落とさず、エンジニアがより迅速に実験を行うのに役立つ、一連の新しいソリューションが含まれています。自動車産業に関与する重要な特徴としては、通過騒音エンジニアリングの新しい手法、振動音響エンジニアリングの強化および完全一体型のデータ管理ソリューションなどがあります。この新バージョンはまた、ハイブリッド車や電気自動車のNVH技術についても高度なサポートを提供します。

LMSテスト部門担当副社長、Bruno Massaは次のようにコメントしています。「LMS Test.Labは、信頼のおける結果と有益な技術的洞察をもたらしながら、実験の効率を高め、その結果、実験設備の生産性を向上するように設計されています。LMS Test.LabのRev 13もこの特徴を継承していますが、さらに新しい能力や新しい生産性機能が加えられています」

PBN(Pass-by Noise: 通過騒音)エンジニアリングソリューションの拡張

新しい認証方法とノイズエミッションレベル限界の低減により、PBN標準は大幅に進化しつつあります。このため、LMSはLMS Test.LabのRev 13を設計する際に、PBN技術を新しいレベルまで向上しようと全力を尽くしてきました。従来の周波数ベースのTPA(transfer path analysis: 伝達経路解析)と時間領域TPAをPBN計測と組み合わせることで、Rev 13は騒音源を識別する最新の方法を提供しています。これによってエンジニアは、車両の位置に対して、総ノイズレベルに最も影響を与えているサブシステムを簡単に分析できます。新しい手法では、結果を非常に早く出すことができます。すべての室内または屋外PBN計測は、わずか2日以内で終了させることも可能です。

構造実験の進歩

構造実験に関して、LMS Test.Labは、実験の精度と生産性を重視した、他に例を見ない完全なツール群を提供します。Rev 13では、顧客要求に応じたモーダル解析が強化され、 LMS PolyMAXによるモーダルパラメータ推定法の改良バージョンが提供されます。さらに、Rev13ではひずみゲージデータによるモーダル解析も可能になります。

振動-音響実験に関する機能の拡張

Rev 13では他に音源探査機能が拡張され強化されました。高度な処理技術を最適化された配列定義と連結することによって、LMS Test.Lab Rev 13はエンジニアが異なる音源をより簡単に識別し、区別できるようにします。音響実験の分野で改善された点として、伝達経路解析に関する機能のさらなる拡張があります。Rev 13は周波数レンジを拡張し、より高い周波数に対する時間領域での分析を可能にします。

完全なデータ管理ソリューション

LMS Test.Lab Rev 13には、完全なデータ管理ソリューションが統合されています。技術部門のために特別に設計されたデータ管理ソリューションは、データ収集、注釈付け、保存、共有において実験担当のエンジニアを支援します。すべてのデータがセントラルサーバに保存されるので、実験分析や結果解釈に関わる全員が、リアルタイムで簡単にすべての情報を検索したりアクセスすることができます。シンクライアントは、いかなるモバイルインターネット接続からのデータアクセスやコラボレーションも可能にします。

ハイブリッド車および電気自動車でのNVH実験をさらにサポート

最後に、LMS Test.Lab Rev 13の重要な改良事項は、ハイブリッド車および電気自動車のエンジニアリングに対する高度なサポートです。ハイブリッド車および電気自動車の成長に重点を置きながら、実験担当のエンジニアは音響やNVHの新しい課題に直面しています。例えば、従来の車ではエンジンや他の低周波ノイズにかき消されているノイズが、電気自動車では認識されます。LMS Test.Lab Rev 13は車両運転席で聞こえる不穏な風切音を低減させ、感知される交通騒音や付帯するノイズの処理を改善するのに役立ちます。また、新製品は、パルス変調でACモーターを制御するインバータによって発生する高周波の音の成分など、NVHの問題に対処する能力も提供します。

LMS, A Siemens Business は、自動車・航空宇宙・および最先端の製造業における実験とメカトロニクスシミュレーション分野の最良のパートナーとして、お客様がより良い製品をいち早く市場へ投入できるよう様々な支援を行っています。LMSは、Siemens PLM内のビジネスセグメントとして、そのクラスで最高のメカトロニクスシミュレーション(機械系と制御系を融合したシステムシミュレーション;モデルベーストシステムズエンジニアリング)や実験システム、そしてエンジニアリングサービスを組み合わせることにより、システム全体の統合シミュレーション、振動騒音対策、音質改善、疲労耐久性の向上、安全性の確保、そしてエネルギー管理ソリューションに至るまで、お客様に必要不可欠なエンジニアリング上の課題に幅広く取り組んでいます。現在はその最先端の技術力を持つ1200名を超える人材をベースに、世界各地の5000社以上の企業をサポートしています。

Siemens PLM Softwareについて

Siemens PLM Softwareは、Siemens社産業オートメーション事業部のビジネスユニットであり、PLM(Product Lifecycle Management)ソフトウェアのグローバルな大手プロバイダです。これまで700万ライセンスのソフトウェア販売実績を上げ、世界各地で7万1000社以上のお客様にサービスを提供しています。テキサス州プラーノを本拠地として、お客様と協働して、意思決定を改善し、より優れた製品を生み出すことを支援するオープンソリューションを提供しています。Siemens PLM Softwareの製品とサービスの詳細は、www.siemens.com/plmにてご覧いただけます。


注: LMS Test.LabおよびLMS PolyMAXは、LMS INTERNATIONAL NVの商標または登録商標です。SiemensおよびSiemensロゴは、Siemens AGの登録商標です。その他すべての商標、登録商標、またはサービスマークは、各所有者に属します。




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