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次世代シートベルトプリテンショナーを発表 【TRW】

2013年6月4日

米国ミシガン州リボニア(2013年5月30日)-世界有数の自動車部品メーカーで、アクティブセーフティ(予防安全)・パッシブセーフティ(乗員安全)システムの世界的リーダーであるTRWオートモーティブ・ホールディングス(本社:米国ミシガン州リボニア、以下TRW)は本日、全世界の顧客向けに次世代SPR4(スネーク・プリテンショナー・リトラクター4)の生産・供給が開始され、北米、欧州、中国の各国での搭載が始まったことを発表しました。

SPR4は、テンショントルクの伝送に従来の金属部品ではなくプラスチックのピストンを採用することで、シンプルで軽量な構造、かつコンパクトなパッケージングを実現しました。

TRWの乗員安全システムズエンジニアリング担当バイスプレジデント、ノーバート・カーガー(Norbert Kagerer)は次のように述べています。「SPR4は、多くの利点をもたらすデザイン・構造となっており、世界中の自動車メーカーの皆様から高い関心が寄せられています。SPR4の主な利点としては、まず、軽量のプラスチック素材を使用することによって従来のシステムよりも速く張力を発生することができます。さらに、プラスチックスネークの吸振作用により、2つの固いスチール製部品が互いにぶつかり合う従来のシステムよりも、ピニオンへの初期ピーク時の衝撃が大幅に軽減されます」。

車載センサーによって、シートベルトが作動すると火薬式ガスジェネレーターが点火して「グリーンガス」が発生し、ガイド管内のガス圧が上昇します。このガス圧によって蛇行したプラスチックピストンが押し上げられ、通常のスチールボールに代わってピニオンが力強く動かされます。このピニオンがベルトリトラクタースプールに大きな回転を与え、シートベルトを巻き取ります。これらの動作に要する時間はわずか100分の1秒です。

SPR4は、小型のAセグメント車からSUV車まで幅広い車種に搭載される予定です。


TRWについて

TRWオートモーティブは世界有数の自動車部品サプライヤー。ニューヨーク証券取引所上場。米国ミシガン州リボニアを本拠とし、子会社を含め25カ国で事業を展開する。従業員数は世界で約65,000人。主要製品は、車両コントロールシステム、ドライバーアシストシステム、ブレーキシステム、ステアリングシステム、サスペンションシステム、セーフティシステム(シートベルトおよびエアバッグ)、電子部品、エンジンコンポーネント、ファスナー部品など、この他アフターマーケットの交換部品と各種サービスの提供も行っている。2012年度の売上高は164億ドル。日本国内では、TRWオートモーティブジャパン株式会社として事業を展開、主要日本自動車メーカーに製品を提供している。 同社に関する詳細な情報は、Webサイト http://www.trwauto.co.jp/でもご覧いただけます。

本プレスリリースにおける「TRWオートモーティブ」、「TRW」、「当社」などの文言は、別途記載がない限り、すべてTRWオートモーティブ・ホールディングスとその子会社を指します。

*本リリースは、5月30日(現地時間)に米国ミシガン州リボニアで発表されたリリースの日本語版です。




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