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プラグインハイブリッドモデルのために全世界で使用できる充電用のチャージャーを開発【ポルシェ ジャパン】

2013年5月10日

日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)は、2013年の上海モーターショーでワールドプレミアを果たした、クラス初のプラグインハイブリッドモデル、“パナメーラS E-Hybrid”に独自のソリューションを取り入れて世界展開を図る考えです。このソリューションは、アクセサリー類の充電やインフラの設置などEドライブに関係する領域を網羅しています。

E-Hybridのオーナーを対象とした、シームレスで総合的なEモビリティ戦略

プラグの形状や電気の出力形式、グリッド電圧、そして周波数など、システムの仕様は国や地域によってそれぞれ異なります。ポルシェは、パナメーラS E-Hybridを世界中で走らせることができるよう、全ての市場に対応した総合的なソリューションを開発し、採用しました。ポルシェは独自のEモビリティソリューションとして、オーナーが自らの必要としているものを選択できるパッケージを完成させました。中でも特に注目すべきなのは、専用開発された標準装備のポルシェ・ユニバーサルチャージャー(AC)です。車両の充電ソケットとAC電源のコンセントをこのポルシェ・ユニバーサルチャージャーへつなぐことによって、車両を充電することができます。さまざまなタイプの電源のコンセントに対応しているため、自宅はもちろんのこと、自宅外での充電も可能です。Eモビリティというコンセプトの中には、充電機器のみならず充電インフラを設置するためのカスタムソリューションも含まれます。

Eモビリティ:世界の全主要国を対象とした充電オプション

お客様には新型ハイブリッドモデルの操作について主要な情報を全て入手することができます。最も重要になるのは、家庭用充電システムのための電源システムに関する情報です。この家庭用充電システムは標準で提供されるものであり、家庭電源(10アンペア以上)のコンセントや、産業用多極電源のコンセントにつなげることができます。こうしたインフラを利用できない場合、ポルシェセンターでは、テュフ ラインランドが認定した電気技術者に依頼することをお勧めします。これらの技術者達は、世界の各地において、必要とされる接続の確認や設定をすることができます。

ハイブリッドモデルのデリバリー開始に先立ち、ポルシェはお客様に対して、壁に取り付ける充電ドックを提供します。この充電ドックは標準装備の一部に含まれるもので、上端部にはポルシェ・ユニバーサルチャージャー(AC)、充電ケーブル、コントロールユニット、車両ケーブルが格納されています。お客様が選択できる充電ケーブルは20種類以上に及んでおり、世界各国の標準化されたプラグ形状をほぼすべて網羅しています。標準装備となる充電ケーブルの中には、家庭用コンセントで使用するためのケーブル1本と、工業用コンセントに対応したケーブル1本が含まれます。その他のケーブルは全てオプションになります。

例えば、公共のAC充電ステーションに対応したモード3の充電ケーブルを提供することも可能です。充電ケーブルと車両ケーブルは、プラグコネクターを用いることでコントロールユニットと相互接続されます。また、ドライバーはこれらのケーブルを簡単かつ素早く、そして安全に交換することが可能です。オプションのケーブルを持っていれば、他の国に行くこともできます。さらにポルシェでは、独立式の充電機器も用意しています。この充電機器を使用すれば、カーポートや会社の駐車スペースが充電ステーションになります。
いかなるドライビングモードであっても、走行中はバッテリーの充電状態と走行可能時間に加えて現在の航続距離が表示されます。また、Eモードでの航続距離は直観的に把握できるよう、ナビゲーションの地図上にビジュアル表示されます。充電タイマー機能では、最大で3通りの出発時刻を入力することが可能です。システムは入力された情報に基づいて充電プロセスを制御するため、バッテリーの負荷が最小限にとどめられるほか、コストの面でも最適化が図られます。

このプラグインハイブリッドモデルでは、補助クライメートコントロールといった非常に便利な機能を使用することができます。クライメートコントールシステムは、充電タイマーで作動させることができるため、指定の出発時刻までに車内を所定の温度にしておくことが可能です。温度調節は暖房と冷房の双方に対応しており、冬場は高電圧型の補助ヒーターも車内の暖房に使用されます。補助クライメートコントロールは、充電ケーブルが接続されている場合か、車両がバッテリーの電力のみで走行している際に利用できます。

クラス初のプラグインハイブリッドモデル:燃料を使用せずに最高36kmの航続距離を実現

グランツーリスモの第2世代モデルをリリースするにあたって、ポルシェはラグジュアリークラスで世界初となるプラグインハイブリッドモデルを投入します。このパナメーラS E-Hybridは、システム全体で416PSの最高出力を発生するほか、ドライビングパフォーマンスに関するデータの面で先代モデルを大きく凌駕しています。さらに、燃費消費量(NEDC基準)の面では、先代モデルの値である7.1リッター/100kmよりも56%少ない、3.1リッター/100kmを達成。これはCO2排出量の値に換算すると、71g/kmを実現したことになります。エレクトリックシステムの性能も大幅に進化しており、Eドライブの際の加速性能、航続距離、最高速度にさらに磨きがかかっています。パナメーラS E-Hybridは、エレクトリックシステムによる航続距離で36km(NEDC基準)を実現していますが、NEDCのテストにはエアコンやヒーターをOFFにして走る場面も含まれているため、実際の航続距離はこの値と異なることが予想されます。実際の航続距離は18kmから36kmの間ですが、条件次第では、これをさらに上回る航続距離を期待できます。新しいプラグインドライブシステムを採用したこのスポーティなグランツーリスモは、270km/hの最高速度をマークしており、Eモードにおいて135km/hまで加速することができます。




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