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日産エンジン車両勢、ル・マンに向けて前哨戦でポディウム独占【日産自動車】

2013年5月6日

~ FIA世界耐久選手権 第2戦レポート ~

5月4日 ベルギー、スパ・フランコルシャンサーキット
FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦、スパ6時間レースが5月4日、ベルギーのスパ・フランコルシャンサーキットで開催され、日産エンジンを搭載したLMP2車両が、クラスの上位6位を独占しました。来月に開催されるル・マン24時間に向けて各チームが最終リハーサルとも位置づけるこのレース。ル・マンではLMP2クラス22台中、15台が日産エンジン車両を採用しますが、今回日産エンジン車両がポディウムを制したことでも万端の準備がうかがえます。



今回のスパでクラス優勝を飾ったのは、ペコムレーシングのオレカ・ニッサン。さらに僅差で#24 オークレーシングのモーガン・ニッサン、JOTAのザイテック・ニッサンが続きました。6時間に及ぶレースを終えて、LMP2のトップ3はわずか29秒差にひしめく激戦となり、ル・マンでの接戦を予想させる展開となりました。

#26 Gドライブレーシングからエントリーしたロマン・ルシノフ、ジョン・マーティン、マイク・コンウェイは、ルシノフが車内で水分を補給するためのドリンクチューブがステアリングに絡まってしまいタイヤバリアにコースオフするアクシデントに見舞われながらも、5位でレースをフィニッシュとなりました。これまで起こったことのないような珍しいアクシデントでしたので、この先起こることはないと思われます。ルシノフはマシンをピットに帰還させることができたため、チームはマシンを迅速に修復し、コースへ復帰させました。また今回3位に入ったJOTAは選手権にフル参戦していないため、Gドライブは4位相当の選手権ポイントを獲得しました。

GドライブbyデルタADRのオレカ・ニッサンは、チームメイト車両よりも不運に見舞われました。GTカーとの接触でワイドランを強いられたアントニオ・ピッツォニアは、スピン。すぐに立て直しましたが、それまでフィーリングのよかったマシンがこの接触でサスペンションにダメージを負ってしまいました。さらにピッツォニアは、不調のサスペンションでオールージュをクリアする際にバリアに接触。それまで好走を見せていた25号車は、選手権リードも手堅いとみられていました。

Gドライブレーシングのチームボス、サイモン・ドーソンは「ル・マンの前哨戦としては望んでいた形ではありませんが、新しいタイヤについて多くを学ぶことができましたし、日産、オレカ、ダンロップという我々のパートナーと共に、誰もが憧れるル・マンで好リザルトを獲得できるという自信をつかんでいます」と語りました。

チームは、ル・マンまでにあと一戦、ヨーロピアン・ル・マンシリーズへの参戦を控えています。5月19日にイタリアで開催されるイモラ3時間でのレースを終えた後、6月9日に行われるル・マンのテストデイに挑みます。

FIA世界耐久選手権 第2戦 LMP2クラス


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