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「ボールねじ駆動モジュール」を開発 【EV、HEVの航続距離を伸ばす協調回生ブレーキシステムに採用】【NTN】
2013年4月18日
NTN㈱(以下、NTN)は、電気自動車(以下、EV)やハイブリッド車(以下、HEV)のエネルギー効率を向上させる協調回生ブレーキシステム用に「ボールねじ駆動モジュール」(以下、本モジュール)を開発し、量産納入を開始しました。
NTNは、大型トラックの機械式自動変速機用にボールねじの量産を開始して以降、長寿命化などの技術開発により自動車用ボールねじの販売拡大を進めてまいりました。この度、ボールねじに高負荷容量支持軸受や焼結部材などを組み合わせたことで、コンパクトな駆動モジュール商品を実現しました。また、量産実績のあるボールねじ技術とシンプルな構造の採用によって高い信頼性を確保しています。
EVやHEVは、車両制動時に車両駆動用モータを発電機として作動させることでブレーキ力を発生させ、走行エネルギーを電力に変換(回生)しています。このとき、できるだけ多く回生することで航続距離を伸ばすことができます。協調回生ブレーキシステムは、運転者のブレーキペダル操作量やその時の車速などから必要な制動力を算出し、駆動用モータによる回生ブレーキ力と油圧ブレーキ力の配分を決定します。本モジュールは、減速ギヤとボールねじを介して油圧制御用モータの回転運動を精度良く直線運動に変換することで、油圧ブレーキ力を制御します。これにより、きめ細かな油圧ブレーキ力の制御が可能になり、より多くの走行エネルギーを回生できます。
今後は、加速する自動車向け各種駆動機構の電動化に対し、ボールねじ駆動方式によるモジュール商品を広く提案し、EVシステム事業のさらなる拡大を進めてまいります。
特長
(1)小型・軽量 :
高負荷容量ボールねじ、高負荷容量支持軸受、焼結部材の採用によるコンパクト化を実現
(2)高信頼性 :
自動車用に量産実績のあるボールねじ技術を適用
部品点数が少ないシンプルな構造
用途
協調回生ブレーキシステムの油圧ブレーキ制御部材
自動車および二輪車用の油圧アクチュエータの電動化など
お問い合わせ先
自動車事業本部 事業企画部 TEL:0538-37-8418
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