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PXI用のNI FlexRIO シリーズにFPGAに対応した6種類のI/Oモジュールを追加【日本ナショナルインスツルメンツ】

日本NI、PXI用のNI FlexRIOシリーズにFPGAに対応した6種類のI/Oモジュールを追加
業界最高速のアナログ・デバイセズ社製16ビットコンバータを搭載したモジュールなどの新製品

日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:池田亮太、以下日本NI)は本日、PXI用のNI FlexRIO製品シリーズにFPGAベースで再構成可能なI/Oを備えた6種類のアダプタモジュールを新たに追加することを発表いたします。これらの製品では、汎用自動テストおよび高速デジタル通信用機能が強化されています。NI FlexRIOシリーズは、業界初の商用(COTS:commercial off-the-shelf)ソリューションとして、NI LabVIEW FPGAテクノロジの柔軟性と高速でユーザによる構成が可能なI/OをPXIプラットフォーム上で実現します。今回追加された新しいアダプタモジュールには、汎用デジタイザ4種類と高速デジタルI/O用モジュール1種類、および業界最高速(注1)のアナログ・デバイセズ社製16ビットADコンバータ(ADC)を搭載したモジュールが1 種類あり、変調通信などのアプリケーションに最適です。

アナログ・デバイセズ社のデータコンバータ担当戦略マーケティング・マネージャである、Tom Gratzek氏は次のように述べています。
「アナログ・デバイセズ社製のAD9467は、現在最速である250 MS/秒の16ビットADコンバータです。弊社が提供する高速サンプリングレートと高分解能をNI FlexRIOの再構成可能なI/Oと組み合わせることによって、集録ハードウェアへのアルゴリズム実装や通信システムの試作、そして極めて高性能な計測機能の実現に、優れた柔軟性をもたらすことが可能になりました。」

NI FlexRIOは、NI LabVIEW FPGAを用いてカスタマイズ可能な入出力I/Oを提供する製品です。この製品は、Xilinx Virtex FPGAを搭載したPXI/PXI Express用NI FlexRIO FPGAモジュールと、FPGAにI/Oを追加するNI FlexRIOアダプタモジュールの2つから構成されます。それらを共に使用することで、LabVIEW FPGAを利用した高性能で再構成可能な計測器が完成します。現在販売している15 種類のNI FlexRIOアダプタモジュールを使用することで、様々なI/OにFPGAを直接接続することができ、リアルタイム性能かつ低遅延の処理、および再構成可能な動作を必要とする計測アプリケーションを実現することができます。

新しい6種類のアダプタモジュールの仕様は次のとおりです。

製品名 種類 分解能 速度 特長 価格
NI 5762
デジタイザモジュール
16ビット
250MS/秒
アナログ・デバイセズ社製
AD9467 ADC搭載
56万円
NI 6587
————
高速LVDSインタフェース用*
デジタルI/Oモジュール
————————————-

————
1Gb/秒/CH
—————-
データライン16チャンネル
PFI ライン4本
———————————-
30万8,000円
——————-
NI 5731
汎用デジタイザ
アダプタモジュール
12ビット
40MS/秒
2チャンネル
同時サンプリング
11万2,000円
NI 5732
汎用デジタイザ
アダプタモジュール
14ビット
80MS/秒
2チャンネル
同時サンプリング
28万円
NI 5733
高分解能デジタイザ
アダプタモジュール
16ビット
120MS/秒
2チャンネル
同時サンプリング
49万円
NI 5734
高分解能デジタイザ
アダプタモジュール
16ビット
120MS/秒
4チャンネル
同時サンプリング
70万円

* LVDS
LVDS(低電圧差動信号)は高データレートで高耐ノイズ性および低消費電力の高速デジタルインタフェース。

**価格は事前の通知なく変更される場合があります。ご了承ください。

これらのモジュールは関連ホストAPIとともに、新しいNI FlexRIO計測器開発ライブラリ(LabVIEW ホストとFPGAコードを集めたもの)とも統合されているため、集録エンジンやDRAMインタフェース、トリガロジックといった計測器に一般的に搭載されている機能を作成できます。さらに、新しいNI-573xRサンプル計測器ドライバは、計測器開発ライブラリのコードに基づいており、NI 573xアダプタモジュールを基本デジタイザとして使用するうえでデフォルトとなるFPGA機能および直観的なホストAPIを作成できます。このため、これらのツールを合わせて使用することで、計測を始めるまでの時間を短縮できます。これらのソフトウェアコンポーネントは、次のURLよりダウンロードすることが可能です。
www.ni.com/labs

NI FlexRIO FPGAは、ユーザによるプログラム設定が可能な他のFPGAハードウェアとは異なり、「NILabVIEW」(グラフィカルシステム開発ソフトウェア)と「NI LabVIEW FPGAモジュール」を使用してプログラミングすることができます。この手法では、VHDLの知識がないドメインエキスパートでもアプリケーションをFPGA に実装できるうえ、既存のVHDLコードをLabVIEW FPGAへ直接インポートすることも可能です。
NI FlexRIO アダプタモジュールの詳細については、次のURL をご覧ください。
www.ni.com/flexrio/ja

(注1)2011年6月9日時点において。ナショナルインスツルメンツ調べ。

日本ナショナルインスツルメンツ株式会社について

日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(www.ni.com/jp)は、NI LabVIEWを始めとしたシステム開発ソフトウェア、およびPXIやCompactRIOなどのモジュール式ハードウェアより構成される共通開発プラットフォームを提供するナショナルインスツルメンツ(www.ni.com)の日本法人です。NIが提唱する、直観的なグラフィカル表現を特徴とした「グラフィカルシステム開発」手法は、設計・試作・実装の各工程に共通プラットフォームを導入し、計測・制御・シミュレーション全般の効率化を図ることで製品開発期間の短縮と真の品質向上に貢献します。ナショナルインスツルメンツは米国テキサス州オースティンに本社を持ち、従業員は5,500名以上、セールスオフィスは40ヶ国以上にあります。日本においては、日経ビジネス誌に掲載される2011年度版「働きがいのある会社」(従業員50~249人の部門)において第2位に選ばれています。また、米国においては、Fortune誌に掲載されるThe100 Best Companies to Work For(アメリカで最も働きがいのある会社)に過去12年間連続して選ばれています。


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