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業界初の絶縁型車載グレードCANトランシーバを発表【NXP】

2013年3月21日

家電、ハイブリッド車両市場に多大なメリットをもたらすガルバニック・アイソレータとCANトランシーバを統合したシングルパッケージ

車載ネットワーク向け半導体市場のリーダーであるNXPセミコンダクターズN.V.(以下「NXP」)は本日、ガルバニック・アイソレーション技術を統合した高速CAN(Controller Area Network)トランシーバ「TJA1052i」を発表しました。TJA1052iはこのクラスの製品として業界で初めてISO11898-2に準拠し、AEC-Q100の車載グレードでの高水準のインテグレーションを提供します。

TJA1052iは電気自動車やハイブリッド自動車など、高電圧と低電圧の両方のネットワークが混在し、安全性を確保するためにガルバニック・アイソレーションが要求されるあらゆるタイプのCANネットワークに最適な製品です。CANトランシーバにアイソレーションを統合することによって、高電圧と低電圧のレベルをつなぐセーフティ・ブリッジの設計は劇的に簡素化されます。TJA1052iには感電や過電圧、オフセット電流や電流の逆流の防止機能が実装されると同時に、ノイズの多い環境での信号品質を大幅に向上します。

新ソリューションは、すでに市場で広く採用されているCANトランシーバにガルバニック・アイソレータを統合してシングルパッケージで提供することによって、ダイナミックに変化するパラメータに確実に適応させるとともに、基板スペースを削減し信号性能を向上させて、製品全体の信頼性とコスト効率を高めます。これまで自動車メーカーや主要サプライヤはCANトランシーバの絶縁体として高価なフォトカプラーを使用してきたものの、こうした単独のソリューションは時間の経過とともに性能の劣化が起こりがちでした。

現在、ハイブリッドおよび電気自動車(H/EV)市場が急速に拡大しており、TJA1052iは高電圧レベルと低電圧レベルが共存するこうした市場に最適な製品です。H/EVには複数のバッテリーモジュールが搭載されており、通常CANを介してバッテリー・マネジメントシステムによって制御されています。このシステムは同時に最大500Vの電源を供給し、インバータや起動・停止、DC/DCコンバータ、バッテリー充電装置、空調システム等他の高電圧アプリケーションを作動させることもできます。これらのシステムはCANバスを通じて他の電子制御装置(ECU)との通信を行う必要があり、この動作は一般的に12Vのオンボードネットによって行われます。

絶縁型CAN製品は、高電圧アプリケーションを制御するECUとその他のECUとをCANバスを介して連結することが要求される産業用アプリケーションでも必要になります。TJA1052iは、産業機器、エネルギー貯蔵装置、ビルオートメーション、H/EVの充電ステーションなど、自動車分野以外のこうしたアプリケーションにも適しています。

NXPの車載ネットワーク事業担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー、トニ・ベルスルイス(Toni Versluijs)は次のように述べています。
「TJA1052iはコネクテッド・カーの推進とエネルギー効率の向上というNXPの2つの戦略を同時に実現した製品の最たる例の1つと言え、厳しい条件下でも威力を発揮します。NXPの車載CANトランシーバの第3世代製品は、すでに複数の自動車メーカーに承認され、採用されています。TJA1052iはガルバニック・アイソレーションを統合することによって、業界で初めて省スペースで低コストの車載グレードソリューションを提供し、同時に、当社のお客様はECUの開発や連結が容易に行えるようになります」

TJA1052i は直ちに量産を開始します。

リンク
ビデオ: http://youtu.be/bcjGE5dOsgE
製品ページ: http://www.jp.nxp.com/pip/TJA1052IT
NXP CAN トランシーバ: http://www.jp.nxp.com/products/automotive/transceivers/

NXPについて
XPセミコンダクターズ N.V. (Nasdaq:NXPI)は、RF(無線)、アナログ、パワーマネジメント、インターフェース、セキュリティ、デジタル処理など、業界をリードする専門技術を活用して、ハイパフォーマンス・ミックスドシグナルとスタンダード製品のソリューションを製造・販売しています。これらのソリューションは自動車、ID認証、無線インフラ、照明、製造、携帯電話、民生、コンピュータといった、幅広い用途に活用されています。NXPは世界25カ国以上で展開するグローバルな半導体企業で、2012年の売上は43.6億米ドルでした。NXP に関する最新情報はWebサイトwww.jp.nxp.com/(日本語)をご覧ください。




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